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003 もう1人からの告白
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梅雨で雨が多かったのをよく覚えているが、いつも大きな傘を持っていたのがもう1人の彼、こうちゃんだった。
こうちゃんは天性の晴れ男で、ほぼ傘は無駄にしかなっていなかったが、時折、一緒に入れてもらって助けられた。
そんなこんなで距離が近づいていき、とうとう告白された。
「もしかしてもう彼氏できた?」
「なんで?」
「ずっと見てるからなんとなく。」
「うん。気づいてたよ。ありがとう。ごめんね、気づかないふりしてて。」
「彼氏いてもいいや。言わないと後悔しそうだから。好きです。でも彼氏いるなら忘れてください。ごめんなさい!」
とてもストレートな告白に、キュンとしたのは事実。
「彼氏はいないよ。気になってる、いや、告白された人はいる。」
「それって、、、」
「うん、想像してる人だと思う。」
「そうなんだ。付き合うの?」
「いや、わからない。」
あれ以来、何もないとはいえ、まだこの頃のみーたんは悩んでいた。
「じゃあ、オレにもまだチャンスあるってことかな。返事は急がないから、好きになってもらえるように頑張る。正直、見た目も性格も、これぞ理想!っていう人で、ハマりすぎていて自分が怖いんだ。」
本当に真っ直ぐ。
でもこの怖さが、後でこうちゃん自身をものすごく苦しめることになろうとは、この時は夢にも思えるはずが無かった。
「私ね、年下は考えたこと無いの。それだけ言っておくね。」
「え?即フラれた???」
「ううん。少しハードルがあるから時間頂戴ねってこと。」
みーたんはズルい女だったかもしれない。
こんな言い方で、こうちゃんの純粋な気持ちをキープするかのようで。
でも、みーたんはこうちゃんに何かを感じていた。
本当に気持ちを整理する時間が欲しかった。
だって同じサークル。
彼ら同士も友達。
もしここでどちらかを選ぶなら、みーたんがサークルを去ってから、どちらかと付き合うのが一番か。
しかもこうちゃんを選んだ場合、ホテルに行った話をどう思うか。何もなかった、いや、ほぼ何もなかったと信じてもらえるのか。信じてもらう必要はないんじゃないか。元カレだと割り切れるのか?
いや、そもそも言わなくていい?
それで後から知ったら???
え、それって私だけ引け目を感じたまま付き合うの?隠し事してるっていう。。。
いや、こうちゃんにも元カノがいるんだろうから同じか。
えー、わけわからない。。。
葛藤しました、悩みました、本当に。
そんなことは知る由もなく、年下のこうちゃんは翌週、ドライブに誘ってくれた。
両親が車を持っていないみーたんは、ドライブに憧れていた。
こうちゃんは随分と運転が上手かった。
初心者マークついてるのに。
「オレさ、11月に免許取ったんだよね。」
「え?推薦入学なの?」
「いや。一般受験だよ。」
「ど、どういうこと?」
「あー、一浪した人に言うのはよくないかもだけど、オレさ一浪するつもりだったの。受験勉強ゼロ。去年の春に、一気にモチベーション無くなって、今年はいいやって思ったのよね。」
「ケンカ売ってる?(笑)ふざけんなーって心で叫ぶよっ!」
「だからテキトーに大学受けたら、ここだけ受かったのね。親にも「行くのか?ほんとに?」って言われた。」
「もしかしてすごい高校の人?」
「さあ、どうだろうね。」
あとで調べたらすごい高校だった。
このレベルだと受験勉強しなくても、ここくらいは合格するんだ、、、と驚いた。
確かにいちいち知的なのよね。
そして判断が的確。
それでいて、何を言われても嫌味がないからムカつくこともない。
「あのさ、オレ4月生まれなんだよね。だから今は同じ年。年下じゃないよ。」
「うん。学年って誰かが決めただけだもんね。それにね、私よりいろんなこと知ってるし、年下って感じしない。」
「おっ、合格ライン、見えてきたかー!B判定くらい?(笑)」
「ううん。A判定だよ。でも話しておかないといけないことがある。今度、お弁当作るからピクニックしない?自然の中に車で連れてって。私、料理は得意なのよ。」
「うん。わかった!いつにする?」
普通、ここで話して!とか言わない?
気にならないのかしら?
この純粋さは何?
でも、ここで話してって迫られたら、そこでおしまいだったとは思う。
こうちゃんは天性の晴れ男で、ほぼ傘は無駄にしかなっていなかったが、時折、一緒に入れてもらって助けられた。
そんなこんなで距離が近づいていき、とうとう告白された。
「もしかしてもう彼氏できた?」
「なんで?」
「ずっと見てるからなんとなく。」
「うん。気づいてたよ。ありがとう。ごめんね、気づかないふりしてて。」
「彼氏いてもいいや。言わないと後悔しそうだから。好きです。でも彼氏いるなら忘れてください。ごめんなさい!」
とてもストレートな告白に、キュンとしたのは事実。
「彼氏はいないよ。気になってる、いや、告白された人はいる。」
「それって、、、」
「うん、想像してる人だと思う。」
「そうなんだ。付き合うの?」
「いや、わからない。」
あれ以来、何もないとはいえ、まだこの頃のみーたんは悩んでいた。
「じゃあ、オレにもまだチャンスあるってことかな。返事は急がないから、好きになってもらえるように頑張る。正直、見た目も性格も、これぞ理想!っていう人で、ハマりすぎていて自分が怖いんだ。」
本当に真っ直ぐ。
でもこの怖さが、後でこうちゃん自身をものすごく苦しめることになろうとは、この時は夢にも思えるはずが無かった。
「私ね、年下は考えたこと無いの。それだけ言っておくね。」
「え?即フラれた???」
「ううん。少しハードルがあるから時間頂戴ねってこと。」
みーたんはズルい女だったかもしれない。
こんな言い方で、こうちゃんの純粋な気持ちをキープするかのようで。
でも、みーたんはこうちゃんに何かを感じていた。
本当に気持ちを整理する時間が欲しかった。
だって同じサークル。
彼ら同士も友達。
もしここでどちらかを選ぶなら、みーたんがサークルを去ってから、どちらかと付き合うのが一番か。
しかもこうちゃんを選んだ場合、ホテルに行った話をどう思うか。何もなかった、いや、ほぼ何もなかったと信じてもらえるのか。信じてもらう必要はないんじゃないか。元カレだと割り切れるのか?
いや、そもそも言わなくていい?
それで後から知ったら???
え、それって私だけ引け目を感じたまま付き合うの?隠し事してるっていう。。。
いや、こうちゃんにも元カノがいるんだろうから同じか。
えー、わけわからない。。。
葛藤しました、悩みました、本当に。
そんなことは知る由もなく、年下のこうちゃんは翌週、ドライブに誘ってくれた。
両親が車を持っていないみーたんは、ドライブに憧れていた。
こうちゃんは随分と運転が上手かった。
初心者マークついてるのに。
「オレさ、11月に免許取ったんだよね。」
「え?推薦入学なの?」
「いや。一般受験だよ。」
「ど、どういうこと?」
「あー、一浪した人に言うのはよくないかもだけど、オレさ一浪するつもりだったの。受験勉強ゼロ。去年の春に、一気にモチベーション無くなって、今年はいいやって思ったのよね。」
「ケンカ売ってる?(笑)ふざけんなーって心で叫ぶよっ!」
「だからテキトーに大学受けたら、ここだけ受かったのね。親にも「行くのか?ほんとに?」って言われた。」
「もしかしてすごい高校の人?」
「さあ、どうだろうね。」
あとで調べたらすごい高校だった。
このレベルだと受験勉強しなくても、ここくらいは合格するんだ、、、と驚いた。
確かにいちいち知的なのよね。
そして判断が的確。
それでいて、何を言われても嫌味がないからムカつくこともない。
「あのさ、オレ4月生まれなんだよね。だから今は同じ年。年下じゃないよ。」
「うん。学年って誰かが決めただけだもんね。それにね、私よりいろんなこと知ってるし、年下って感じしない。」
「おっ、合格ライン、見えてきたかー!B判定くらい?(笑)」
「ううん。A判定だよ。でも話しておかないといけないことがある。今度、お弁当作るからピクニックしない?自然の中に車で連れてって。私、料理は得意なのよ。」
「うん。わかった!いつにする?」
普通、ここで話して!とか言わない?
気にならないのかしら?
この純粋さは何?
でも、ここで話してって迫られたら、そこでおしまいだったとは思う。
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