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51話 アイトさん、賢者の石の紛い物ですね
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自動車は高い建物群を進み、やがて木々が立ち並ぶエリアにやって来た。
「人工の森ですね。地上監視センターはこの辺りにあるはずです」
森の中に低い建物が見えてきた。
どうやらそれが地上監視センターらしい。
車には遮蔽の魔術をイースが施していた。これで気づかれることなくセンターの近くまで行くことができた。
「さて、穏便に潜入しようか」
車から降りたイースが手を翳すと、空中に薄ぼんやりとした人間が浮かび上がる。
歴代王子の霊の一人だろう。
王子の霊は建物の中へと通り抜けて行った。
「手頃な者に憑依してもらって中に入ろう」
イースは建物を眺めながら言う。
それから数分後。
建物の扉が自動で開かれていく。
「よし、行こうか」
イースが先頭に立って扉の中へと入って行く。
中に入ると、一人の男が虚な瞳で立ち尽くしている。
「おい、何で扉を開けたんだカンザキ?」
他の天使が訝しげに声を掛ける。
遮蔽の魔術で僕らのことは見えていないらしい。
イースは軽く手を翳す。
すると扉の前にいるカンザキという男は首を傾げた。
「はて、何で扉を開けたのだろう?」
「おいおい、疲れているんじゃないのか?」
「そうかもしれん。地上が騒がしくなっているからな」
どうやら王子の霊の憑依が解かれたらしい。
「それで、千年王のエネルギーはどこだろう?」
イースが小声で問いかける。
「下だ。この建物には地下がいくつかある。あっちにエレベーターがある」
ナナさんは正面にある重そうな扉を指し示す。
「よし、そこから行こう」
イースは再び王子の霊を呼び出し、別の天使に憑依させた。
その天使は虚ろな表情でエレベーターのボタンを押す。
「私のデーモン・ディメンションはナナたちのように強力ではないが、役に立つだろう?」
イースの言葉にナナさんは肩を竦めた。
◆
エレベーターはどんどん下に降りていく。中には僕らと憑依された天使以外は誰もいない。
それにしても自分は動いていないのに部屋がどんどん下がって行く感覚は奇妙なモノだった。
「ここから先は気をつけた方がいいだろうね」
イースが僕に声をかけてくる。
僕はいつでも魔剣を取り出せるように準備する。
エレベーターが最下層に到着した。
扉が開くと薄暗い通りが続いている。
僕らはその通りを進むと、1つの部屋にたどり着いた。
そこには様々な動物たちが透明なケージの中に飼育されていた。その周りには複雑な機械や器具が設置されている。
「これは一体?」
僕は手前にいるウサギを覗き見た。
一見すると普通のウサギなのだが、額のところに赤い石が埋め込まれている。
「これって!?」
「賢者の石の紛い物ですね」
周りの動物たちを見ると、みな赤い石が埋め込まれている。
「これは推測だが。この動物たちがゆくゆくは百年王になるんじゃないかな?」
イースの言葉に僕は頷く。
百年王たちには賢者の石の紛い物が埋め込まれていた。ここの動物たちと関係があるのは間違いない。
「どうやら、この先に目的のモノはあるのだろうね」
「人工の森ですね。地上監視センターはこの辺りにあるはずです」
森の中に低い建物が見えてきた。
どうやらそれが地上監視センターらしい。
車には遮蔽の魔術をイースが施していた。これで気づかれることなくセンターの近くまで行くことができた。
「さて、穏便に潜入しようか」
車から降りたイースが手を翳すと、空中に薄ぼんやりとした人間が浮かび上がる。
歴代王子の霊の一人だろう。
王子の霊は建物の中へと通り抜けて行った。
「手頃な者に憑依してもらって中に入ろう」
イースは建物を眺めながら言う。
それから数分後。
建物の扉が自動で開かれていく。
「よし、行こうか」
イースが先頭に立って扉の中へと入って行く。
中に入ると、一人の男が虚な瞳で立ち尽くしている。
「おい、何で扉を開けたんだカンザキ?」
他の天使が訝しげに声を掛ける。
遮蔽の魔術で僕らのことは見えていないらしい。
イースは軽く手を翳す。
すると扉の前にいるカンザキという男は首を傾げた。
「はて、何で扉を開けたのだろう?」
「おいおい、疲れているんじゃないのか?」
「そうかもしれん。地上が騒がしくなっているからな」
どうやら王子の霊の憑依が解かれたらしい。
「それで、千年王のエネルギーはどこだろう?」
イースが小声で問いかける。
「下だ。この建物には地下がいくつかある。あっちにエレベーターがある」
ナナさんは正面にある重そうな扉を指し示す。
「よし、そこから行こう」
イースは再び王子の霊を呼び出し、別の天使に憑依させた。
その天使は虚ろな表情でエレベーターのボタンを押す。
「私のデーモン・ディメンションはナナたちのように強力ではないが、役に立つだろう?」
イースの言葉にナナさんは肩を竦めた。
◆
エレベーターはどんどん下に降りていく。中には僕らと憑依された天使以外は誰もいない。
それにしても自分は動いていないのに部屋がどんどん下がって行く感覚は奇妙なモノだった。
「ここから先は気をつけた方がいいだろうね」
イースが僕に声をかけてくる。
僕はいつでも魔剣を取り出せるように準備する。
エレベーターが最下層に到着した。
扉が開くと薄暗い通りが続いている。
僕らはその通りを進むと、1つの部屋にたどり着いた。
そこには様々な動物たちが透明なケージの中に飼育されていた。その周りには複雑な機械や器具が設置されている。
「これは一体?」
僕は手前にいるウサギを覗き見た。
一見すると普通のウサギなのだが、額のところに赤い石が埋め込まれている。
「これって!?」
「賢者の石の紛い物ですね」
周りの動物たちを見ると、みな赤い石が埋め込まれている。
「これは推測だが。この動物たちがゆくゆくは百年王になるんじゃないかな?」
イースの言葉に僕は頷く。
百年王たちには賢者の石の紛い物が埋め込まれていた。ここの動物たちと関係があるのは間違いない。
「どうやら、この先に目的のモノはあるのだろうね」
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