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4巻
禁忌の化け狐
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優良の発言に私は、驚きのあまり大きな声を出してしまった。
優良「しっ!静かにしてよ・・・」
私*「ご、ごめん・・・」
優良「まぁ、驚くのも無理ないけどさ?」
此処で疑問に思った人もいるだろう。何故、化け狐なだけなのに私がここまで驚いているのか。
以前、月音から説明されていたのだが、化け狐は本来、月音のように雌で雄は全くもっていない。しかも、もしも男性だったとしても生まれた後に、原因不明で死んでしまうらしい。しかし、優良は雄の化け狐で、しかも優良本人が言うには、結構な年齢だという。その為、優良が化け狐なのだという事に驚いたのだ。
私*「そう言えば、訳ありって言ってたけど・・・」
優良「・・・・・」
質問に、優良は一気に表情を引きつらせた。しかし、優良はゆっくりと事を話し始めた。
優良「僕は、普通の化け狐じゃないんだ」
私*「・・・・・」
優良「主は『雄の化け狐が存在しないから』だと思っているだろうけど、問題はそこじゃない」
私*「・・・え?それじゃあ、何が問題なの?」
優良「僕は『父親が吸血鬼』で『母親が化け狐』なんだよ」
私*「・・・はぁ!?」
またもや私は大きな声を出してしまった。父親が「吸血鬼」で母親が「化け狐」という、種族すら違う妖怪同士の間に生まれたのが優良。しかも、化け狐には有り得ない雄の化け狐。そんな妖怪は、これまで聞いたことがなかった。
私*「ということは・・・優良って・・・」
優良「『吸血化け狐』ってことになるね」
私*「・・・・・」
優良「あ、あとね・・・」
私*「・・・?」
私がほぼ放心状態でいると、優良が私の耳元に口を持ってきて、そして静かに・・・
優良「あの月音っていう化け狐・・・」
私*「・・・月音さん?」
優良「警戒しといた方がいいよ」
私*「?それってどういう・・・」
優良「それは・・・っ!ごめん、また後で」
優良はその事を言った後、何かを感じ取り私の身体にスーッと戻ってしまった。
私「えっ!?ちょっと・・・」
──コンコン──
私「っ!?」
?「梨由さん?入ってもいいですか?」
──・・・月音さん?
私はベッドから降りると、少し警戒しながらドアを開けた。そこには、白衣を着た月音が立っていた。
私*「月音さん・・・?何で白衣・・・」
月音「大丈夫ですか?しばらく気を失ってたみたいですけど・・・」
私*「うん・・・大丈夫だけど・・・」
月音「そうですか・・・それでは・・・」
優良(っ!!主、今すぐその場から離れて!)
私*「っ!」
──ザクッ!──
私*「・・・えっ?」
私が咄嗟に反応し、その場から急いで後ろに下がると、私がいた場所にお札が煙を出しながら刺さっていた。しかも、そのお札は月音が私の術を解く時に使っていたお札と全く同じものだった。
私*「危ないよ!何するの!?」
月音「あぁ、やっぱり避けられましたか・・・」
私*「・・・月音さん?」
月音「まぁ、予想はしてましたけどね」
私*「・・・・・」
いきなり私に攻撃してきた月音は、いつもと雰囲気が全く違かった。戦闘を嫌いそうなあの月音が、私に攻撃をして不気味に笑っていたのだ。
優良(やっぱり・・・悪い予感が当たった)
私*(えっ?どういう事・・・)
優良(説明は後!今は逃げて!)
私*(わ、分かった!)
私は右手に発煙弾を出現させ、ピンを抜き月音の足元に転がした。すると、発煙弾は一気に展開し煙が発生した。
私*「よし、今!」
月音「・・・・・」
私は煙の中を突っ走り、部屋の外へと走る。そして、部屋を出ると急いでドアを閉めてその場から走って逃げた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
月音「・・・・・」
?*「あ~あ、逃げられちゃった」
月音「・・・そもそも、あなたのミスでしょう?風夜」
風夜「俺じゃねぇよ!あの娘が悪ぃんだ!」
月音「はぁ・・・まぁいいです。後を追いましょう」
風夜「いや、追わなくてもいいぜ」
月音「・・・・・」
風夜「・・・あいつがいるだろうからよ」
月音「・・・そうですか。死なないといいですね、彼女」
優良「しっ!静かにしてよ・・・」
私*「ご、ごめん・・・」
優良「まぁ、驚くのも無理ないけどさ?」
此処で疑問に思った人もいるだろう。何故、化け狐なだけなのに私がここまで驚いているのか。
以前、月音から説明されていたのだが、化け狐は本来、月音のように雌で雄は全くもっていない。しかも、もしも男性だったとしても生まれた後に、原因不明で死んでしまうらしい。しかし、優良は雄の化け狐で、しかも優良本人が言うには、結構な年齢だという。その為、優良が化け狐なのだという事に驚いたのだ。
私*「そう言えば、訳ありって言ってたけど・・・」
優良「・・・・・」
質問に、優良は一気に表情を引きつらせた。しかし、優良はゆっくりと事を話し始めた。
優良「僕は、普通の化け狐じゃないんだ」
私*「・・・・・」
優良「主は『雄の化け狐が存在しないから』だと思っているだろうけど、問題はそこじゃない」
私*「・・・え?それじゃあ、何が問題なの?」
優良「僕は『父親が吸血鬼』で『母親が化け狐』なんだよ」
私*「・・・はぁ!?」
またもや私は大きな声を出してしまった。父親が「吸血鬼」で母親が「化け狐」という、種族すら違う妖怪同士の間に生まれたのが優良。しかも、化け狐には有り得ない雄の化け狐。そんな妖怪は、これまで聞いたことがなかった。
私*「ということは・・・優良って・・・」
優良「『吸血化け狐』ってことになるね」
私*「・・・・・」
優良「あ、あとね・・・」
私*「・・・?」
私がほぼ放心状態でいると、優良が私の耳元に口を持ってきて、そして静かに・・・
優良「あの月音っていう化け狐・・・」
私*「・・・月音さん?」
優良「警戒しといた方がいいよ」
私*「?それってどういう・・・」
優良「それは・・・っ!ごめん、また後で」
優良はその事を言った後、何かを感じ取り私の身体にスーッと戻ってしまった。
私「えっ!?ちょっと・・・」
──コンコン──
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?「梨由さん?入ってもいいですか?」
──・・・月音さん?
私はベッドから降りると、少し警戒しながらドアを開けた。そこには、白衣を着た月音が立っていた。
私*「月音さん・・・?何で白衣・・・」
月音「大丈夫ですか?しばらく気を失ってたみたいですけど・・・」
私*「うん・・・大丈夫だけど・・・」
月音「そうですか・・・それでは・・・」
優良(っ!!主、今すぐその場から離れて!)
私*「っ!」
──ザクッ!──
私*「・・・えっ?」
私が咄嗟に反応し、その場から急いで後ろに下がると、私がいた場所にお札が煙を出しながら刺さっていた。しかも、そのお札は月音が私の術を解く時に使っていたお札と全く同じものだった。
私*「危ないよ!何するの!?」
月音「あぁ、やっぱり避けられましたか・・・」
私*「・・・月音さん?」
月音「まぁ、予想はしてましたけどね」
私*「・・・・・」
いきなり私に攻撃してきた月音は、いつもと雰囲気が全く違かった。戦闘を嫌いそうなあの月音が、私に攻撃をして不気味に笑っていたのだ。
優良(やっぱり・・・悪い予感が当たった)
私*(えっ?どういう事・・・)
優良(説明は後!今は逃げて!)
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私*「よし、今!」
月音「・・・・・」
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月音「・・・・・」
?*「あ~あ、逃げられちゃった」
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風夜「俺じゃねぇよ!あの娘が悪ぃんだ!」
月音「はぁ・・・まぁいいです。後を追いましょう」
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風夜「・・・あいつがいるだろうからよ」
月音「・・・そうですか。死なないといいですね、彼女」
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