不器用なたかしと器用な仲間たち アメリカ編

1年生

第13話 大事な休息

ヒロは支度を済ませるとソウジさんと二人で出かけて行った。
良かった…。ソウジさんがいて。ソウジさんがいなかったらヒロにそのまま連行されるところだった。ヒロは自分が大好きな相手となると自己中心的になりやすい。昔からそうだ。
　ボクは気持ちが落ち着くと何だか眠くなってきた。眠いな。ボクはそのまま眠りに落ちた。

高嗣「ん…。よく寝た。」

ボクは時計を見る。

高嗣「え！17時？！」

ボクは大爆睡していたことに思わずビックリして慌てた。
寝すぎてしまった。でも昨日は一睡もできなかったし。仕方ないか。今夜はまた眠れないかも。

高嗣「お腹空いた。」

朝から何も食べていないことに気づく。ご飯作ろうかな。
てかヒロは夜ご飯食べるのかな？
ボクはヒロから連絡が来ているかチェックする。
ヒロから夕飯がいらないことを知ったボクは簡単にチャーハンと餃子とトマトとパスタのサラダをつくる。
夕飯が終わり入浴を済ませ、テレビを見る。
テレビを見てから寝る支度に入る。
ヒロ遅いな。
　考え事をしていると城田さんから連絡がくる。
高嗣「明日、暇ですか。特に用事はありませんよ。」
ボクは城田さんに返事を送る。
高嗣「釣り？！ボク釣りやったことありませんよ。」
城田さんからすぐ返事が返ってくる。
高嗣「俺が教えるですか…まあ付いて行くだけならいいか。」
ボクは城田さんに返事を返す。
まあ上田さんよりは城田さんの方が良さそうだよね。楽しそう。
ボクはそのまま眠りに落ちた。

　次の日。
ボクは朝早く起きて朝食を済ませ、弁当とヒロの朝ご飯を作ると城田さんとの待ち合わせ場所へ向かった。
　待ち合わせ場所は“サンシング・ビーチ”というフイッシングパークだった。

恭佑「佐藤!」
高嗣「城田さん！」
恭佑「おはようさん。」
高嗣「おはようございます。」
恭佑「俺は昔から釣りが好きで日本にいた頃は学校休みの日に毎日通ってたんや。それほど釣りが好き。今日は楽しもうぜ！」
高嗣「はい！」

ボクたちはフイッシングパークの中へ入って行った。

　城田さんは本当に釣りが上手くて詳しくて凄かった。すぐに竿に何匹も魚たちが寄ってきて何匹も釣れた。

高嗣「城田さん！凄いですね!」
恭佑「まあ、昔からやってるからな。ほら、
餌つけたからお前もやってみろ。」

ボクは城田さんから釣り竿を手渡される。

高嗣「でもボク釣りしたことありません。」
恭佑「いいからやってみろ。」

ボクは川に釣り竿の糸をポチャンと落とす。