花恋甘檻物語

緑山紫苑

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第二章

シルバーの願い

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――プロローグ――


 ××××日目

 私はいつものように、魔法でお菓子を作る練習をしていました。
するとどうでしょう?
何やら二人分の足音に、荒い呼吸が聞こえてきました。
久しぶりのお客様です。
私は足取り軽く二人がいる方向へ、足音を立てずに駆け寄りました。
するとどうでしょう?
ポツンぽつんと緑色と黒色が見えました。
近づいていくと、緑色の髪の毛の少女と、黒髪の少年が私のお屋敷を指をさして何やら話をしていました。
よく見てみると緑色の髪の毛の少女は紫色の瞳をしていました。

「あの子だ・・・・・やっと会えた!」

 今回は一人ではないからか、黒髪の少年にニコニコと笑いかけています。
泣いてはいないようです。

「あの子の隣にいる少年はあの子の恋人でしょうか・・・」

 私は、少し、むしゃくしゃした気持ちを抑えながら、できるだけ優しい声を出すように意識をしてあの子に声を掛けました。

「また会えましたね。」




 私が、あの子、緑の姫君と仲良くなろうと、話しかける度に黒髪の少年は邪魔をしてきました。
そいつは、私のことをいつも敵意識むき出しでにらめつけてきました。
何とかして私と緑の姫君を遠ざけたいようです。
堂々と、嫌みも言われました。
ついついイラついたので、黒髪の少年を軽く殴ってしまいました。
ざまあ見やがれ!
おっと、失礼。
緑の姫君は、恐怖の表情を浮かべて私のことを見ていました。
私は緑の姫君に暴力ヤローだと思われたくないので、急いで黒髪の少年に謝りました。
そのあと、黒髪の少年はぴったりと嫌味を言わなくなりました。
ですが相変わらずに私のことをにらみつけてきます。
もう、ほんと邪魔。
私は、ほんの少しの出来心で少年のお茶に毒を盛りました。
ですが、黒髪の少年は一口もそのお茶に口をつけることがなく、早々、緑の姫君を連れていってしまいました。
出されたお茶を飲まないなんて、なんて失礼なやつでしょう。
絶対に緑の姫君はあの黒髪の少年に騙されています。
確かに顔は良いかもしれません。
私のような平凡な顔に比べたら。
でも、しょせん顔だけでしょう。
きっと、緑の姫君も、すぐにあんな嫌みで頭が固い少年より、私のことを好きになるでしょう。



 
 次にここへ来ては最後。

私は緑の姫君を捕まえます。

【花】のように可憐に笑うあの子を、私が【甘】く優しく【恋】に落として、絶対に出たくないような居心地が良い【檻】の中へ閉じ込めてしまいましょう。








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