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12 中島3日目。まさか?
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……中島、葉っぱぶち込んだ時、嫌がらなかったな。
庭から収穫してきた葉っぱを、ケースのフタを開けてバサバサ入れたのだが。
身体に触れる物があれば、ブンブンと大きく嫌がる中島が、今朝は動かなかった。
思えば、昨夜もそうだったんじゃないか?
帰宅して、中島確認の際も動かなかった。
寝てるんだろうと思ってたけど……
あれ?
アイツ、昨日の場所から動いてないんじゃないか……?
えっ?
まさか、知らない内に『御臨終だった』なんて事には、なってないよな……?
ヤベェ……心配になってきた。
もし何かあったら、自分のせいだよな……
手から直接葉っぱを食べさせてないから?
それともウチの葉っぱが合わなかった?
ヤベェ……薫にも怒られるな……
青虫って、動物病院だっけ……?
早く仕事終わらせて帰ろ。
「君、また来たの?」
「はい……すいません。また、少しお話させて頂きます」
「いや、ウチも忙しいからさぁ?あんまり時間取れないんだよね?それでもいいの?」
「ありがたいです」
「はぁ……じゃあ、少しだよ?入って」
「ありがとうございます。失礼します」
中島……仕事終わらせて帰るからな。
時短説明……開始だっ!!
……何か知らんが、契約取れてしまった。
新商品と去年のシリーズを端っこのスペースに置いて貰える事になった。
なんだろう、この状況。
時短が効果的だったって事?
まさかまさか。
今回は、たまたま効果的だったって事か?
はっ?!
まさかっ?!
中島の恩返しっ?!
まさかっ……中島……どうにかなっちゃったんじゃあ……?
最期の力を振り絞った的な……?
なっ……中島ぁーーーっっ!!
早く帰らねばっ!!
ダッシュだっ!!
「課長っ!! 今日、定時で上がりますっ!!」
「おっ……おぉ……?」
「お先、失礼しますっ!!」
『パタンッ』
「おぉ……?……ねぇ佐々木さん。田中君なにかあったのかな?」
「いいえ……特になにも聞いてませんが……」
「……そっかぁ。まぁ、こんな日もあるって事かな?」
「ですねぇ……」
あぁ~……電車の時間がもどかしい。
急いでいるから余計にだ。
けど、急いで駆けつけたからと言って、自分にどうこう出来る可能性はあるんだろうか?
生態を完全に把握しているわけでもない、自分が。
かと言って、専門の人間がいるんだろうか?
近場に専門の人間がいたとして、中島はただのスズメガの幼虫。
大量にいるスズメガの幼虫を、わざわざ治療させたいなんて考えている人間なんていない。
絶対に退治したい人間の方が多い。
てゆーか全員が全員、退治を願っている状況。
そんな状況で、自分には何ができると言うのか?
……何も出来ないんだよな。
それでも、せめて側にいるべきだろう。
それが、命を預かった自分の義務だろうから。
……ただの青虫なんだけどな。
中島……なんて名前つけるから、見捨てられないだろう。
……まったく、酷い妹だ。
庭から収穫してきた葉っぱを、ケースのフタを開けてバサバサ入れたのだが。
身体に触れる物があれば、ブンブンと大きく嫌がる中島が、今朝は動かなかった。
思えば、昨夜もそうだったんじゃないか?
帰宅して、中島確認の際も動かなかった。
寝てるんだろうと思ってたけど……
あれ?
アイツ、昨日の場所から動いてないんじゃないか……?
えっ?
まさか、知らない内に『御臨終だった』なんて事には、なってないよな……?
ヤベェ……心配になってきた。
もし何かあったら、自分のせいだよな……
手から直接葉っぱを食べさせてないから?
それともウチの葉っぱが合わなかった?
ヤベェ……薫にも怒られるな……
青虫って、動物病院だっけ……?
早く仕事終わらせて帰ろ。
「君、また来たの?」
「はい……すいません。また、少しお話させて頂きます」
「いや、ウチも忙しいからさぁ?あんまり時間取れないんだよね?それでもいいの?」
「ありがたいです」
「はぁ……じゃあ、少しだよ?入って」
「ありがとうございます。失礼します」
中島……仕事終わらせて帰るからな。
時短説明……開始だっ!!
……何か知らんが、契約取れてしまった。
新商品と去年のシリーズを端っこのスペースに置いて貰える事になった。
なんだろう、この状況。
時短が効果的だったって事?
まさかまさか。
今回は、たまたま効果的だったって事か?
はっ?!
まさかっ?!
中島の恩返しっ?!
まさかっ……中島……どうにかなっちゃったんじゃあ……?
最期の力を振り絞った的な……?
なっ……中島ぁーーーっっ!!
早く帰らねばっ!!
ダッシュだっ!!
「課長っ!! 今日、定時で上がりますっ!!」
「おっ……おぉ……?」
「お先、失礼しますっ!!」
『パタンッ』
「おぉ……?……ねぇ佐々木さん。田中君なにかあったのかな?」
「いいえ……特になにも聞いてませんが……」
「……そっかぁ。まぁ、こんな日もあるって事かな?」
「ですねぇ……」
あぁ~……電車の時間がもどかしい。
急いでいるから余計にだ。
けど、急いで駆けつけたからと言って、自分にどうこう出来る可能性はあるんだろうか?
生態を完全に把握しているわけでもない、自分が。
かと言って、専門の人間がいるんだろうか?
近場に専門の人間がいたとして、中島はただのスズメガの幼虫。
大量にいるスズメガの幼虫を、わざわざ治療させたいなんて考えている人間なんていない。
絶対に退治したい人間の方が多い。
てゆーか全員が全員、退治を願っている状況。
そんな状況で、自分には何ができると言うのか?
……何も出来ないんだよな。
それでも、せめて側にいるべきだろう。
それが、命を預かった自分の義務だろうから。
……ただの青虫なんだけどな。
中島……なんて名前つけるから、見捨てられないだろう。
……まったく、酷い妹だ。
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