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18 中島5日目。コーヒータイム
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朝からどんなに疲れていても、仕事は待ってくれないもの。
納品やら書類整理やら納品やら……
さらに続く。
グッタリだが、終わらせるしか道がない。
「はぁ~……」
昨日と同様、ため息がでちゃう☆
だってコーヒータイムだもん☆
自販機コーナーでの一息。
たまりませんなぁ……
自分、いつもはブラックコーヒーなんだけど、今時間は加糖のコーヒーをとるのよ。
出来るだけ脳の活性を促して、仕事の効率を上げたいからね。
かと言って、ジュースはちょっと……
なんか、ジュースの気分じゃないんだよね。
ようは、気持ち。気持ち。
自分の気持ち次第よ。
「はぁ~……」
「田中君……もしかして、青虫の中島君の状態が悪かったのかい?」
青虫の中島君って……
どこか新鮮な響きだな。
てか、課長も来てたんですか……
「あっ、いえ。昨日は相談にのって頂いて、ありがとうございました。おかげで無事解決しました」
「そうなのかい?」
「はい。脱皮する前だったようです」
「脱皮……青虫が……?」
「はい……自分も衝撃的過ぎて……朝起きたら、中島が2匹になってるのかと思った位、驚きの光景でした……」
「そっ……そうなのかい?……お疲れ様だったね……」
「はい……色々な事が同時過ぎて、もう……」
「なんだか色々お疲れ様だねぇ……」
「はは……これから、しばらくは中島に悩まされなくなるので、そこはホッとしてますよ……」
「そっかそっか。また何かあったら、話すんだよ?」
「はい。その時はまた、お願いします」
ウチの課長、本当にマメな人だ。
同じ室内にいる人間の憂いをすぐキャッチしてくれる。
もの凄く敏感なアンテナの持ち主だ。
さりげなく声をかけてくれて、さりげなくフォローしてくれて……
……身体を壊さないか心配になる時もあるが。
そこは、さりげなく周りに助けを求めている。
そして仕事はバリッとできる。
自分も課長と同じ年齢になった時、同じ力量が持てるだろうか……?
……そうなれば嬉しいんだが、無理臭がプンプンする。
10年後、20年後の自分は、どうなっているのだろうか。
仕事はデキる様になっているのだろうか?
家庭は持っているのだろうか?
弟妹は巣だっているのだろうか?
親は元気でいるのだろうか?
漠然とした不安ばかりがのし掛かる。
日々の業務に追われながらも、まるで生暖かで僅かに冷たい、霞みの様に、自分に纏わり付くのだ。
払っても払っても。
ふとした瞬間に、霞みの存在に気付く。
息苦しい……
だけど、
グッとコーヒーを飲み干す。
今はまだ、霞みに飲まれるワケには行かないからな。
業務が手探りだって、いいじゃないか。
伸び代の方が、きっとデカイはず。
課長や先輩、飲み仲間だっている。
中島の事だって、手探りで来てさ。
なんとか暮らしてるんだ。
なんとかなる。
なんとかするんだ。
「課長、戻りますねぇ?」
「おぉ」
ガコンと缶を捨てると同時に、不安なんてポイだ。
切り替えて行こ。
納品やら書類整理やら納品やら……
さらに続く。
グッタリだが、終わらせるしか道がない。
「はぁ~……」
昨日と同様、ため息がでちゃう☆
だってコーヒータイムだもん☆
自販機コーナーでの一息。
たまりませんなぁ……
自分、いつもはブラックコーヒーなんだけど、今時間は加糖のコーヒーをとるのよ。
出来るだけ脳の活性を促して、仕事の効率を上げたいからね。
かと言って、ジュースはちょっと……
なんか、ジュースの気分じゃないんだよね。
ようは、気持ち。気持ち。
自分の気持ち次第よ。
「はぁ~……」
「田中君……もしかして、青虫の中島君の状態が悪かったのかい?」
青虫の中島君って……
どこか新鮮な響きだな。
てか、課長も来てたんですか……
「あっ、いえ。昨日は相談にのって頂いて、ありがとうございました。おかげで無事解決しました」
「そうなのかい?」
「はい。脱皮する前だったようです」
「脱皮……青虫が……?」
「はい……自分も衝撃的過ぎて……朝起きたら、中島が2匹になってるのかと思った位、驚きの光景でした……」
「そっ……そうなのかい?……お疲れ様だったね……」
「はい……色々な事が同時過ぎて、もう……」
「なんだか色々お疲れ様だねぇ……」
「はは……これから、しばらくは中島に悩まされなくなるので、そこはホッとしてますよ……」
「そっかそっか。また何かあったら、話すんだよ?」
「はい。その時はまた、お願いします」
ウチの課長、本当にマメな人だ。
同じ室内にいる人間の憂いをすぐキャッチしてくれる。
もの凄く敏感なアンテナの持ち主だ。
さりげなく声をかけてくれて、さりげなくフォローしてくれて……
……身体を壊さないか心配になる時もあるが。
そこは、さりげなく周りに助けを求めている。
そして仕事はバリッとできる。
自分も課長と同じ年齢になった時、同じ力量が持てるだろうか……?
……そうなれば嬉しいんだが、無理臭がプンプンする。
10年後、20年後の自分は、どうなっているのだろうか。
仕事はデキる様になっているのだろうか?
家庭は持っているのだろうか?
弟妹は巣だっているのだろうか?
親は元気でいるのだろうか?
漠然とした不安ばかりがのし掛かる。
日々の業務に追われながらも、まるで生暖かで僅かに冷たい、霞みの様に、自分に纏わり付くのだ。
払っても払っても。
ふとした瞬間に、霞みの存在に気付く。
息苦しい……
だけど、
グッとコーヒーを飲み干す。
今はまだ、霞みに飲まれるワケには行かないからな。
業務が手探りだって、いいじゃないか。
伸び代の方が、きっとデカイはず。
課長や先輩、飲み仲間だっている。
中島の事だって、手探りで来てさ。
なんとか暮らしてるんだ。
なんとかなる。
なんとかするんだ。
「課長、戻りますねぇ?」
「おぉ」
ガコンと缶を捨てると同時に、不安なんてポイだ。
切り替えて行こ。
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