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旅行を終えて1ヶ月経過した。
途中に年越しを挟んだが。
年越しは家族全員が集合して、楽しく過ごした。
あっ、妹がまた新しい同居人を連れ帰って来たのが衝撃的だったわ。
「兄ちゃん、見て?」
いちいち兄ちゃんに紹介してくれる。
「こっちが『カナ』で、こっちが『チョロ』だよ!」
……カナチョロさん。2匹もか。
「薫……餌はどうなってんだ?」
「ペットショップから買って来たよ!」
カナチョロと同サイズ位のコウロギっぽい虫が、カナ・チョロの上に乗っている。
「……これ、食べるの?食べられちゃわない?」
「大丈夫、大丈夫」
素直に冬眠させてやれよ……
……けど、マッチ箱に住んでる状態は可愛らしいな。
箱にヨジヨジ登って、チュルンと箱におさまるのが可愛らしい。
2匹そろって、くっついている。
……コウロギから避難している様にも見えるが、可愛らしい。
チョロりと、時折小さな舌が見える。
これは、妹じゃなくても飼いたくなるかもしれない。
カナ・チョロでドタバタしながらも、無事年越しを終えて、また皆元の生活に戻って行った。
……ほぼカナチョロの思い出が残っただけだったけども。
まぁ、今は元通りの生活だ。
変わった事は、自分の勉強時間が増えた事位かな?
……思う所があって、業務内容の変更に乗り出す所だよ。
事務職の方向にね。
まぁ、ボチボチ頑張ってますよ。
「さて……キリがいい所で寝るかぁ」
時刻は午前2時。
明日の為にも、そろそろ就寝だ。
「トイレ行って、寝るかね……」
1階のトイレに電気をつけて入った瞬間、
『(ガガガガガガッ!!)』
「ひぃっ?!」
……トイレの曇りガラスに、30cm程の影がよぎるのを見てしまった。
「アイツ……あれが犯人か……?」
慌てて懐中電灯を手に、外へ飛び出す。
除雪していない雪の上を、まるでサッカーボールが跳ねる様に進んでいる。
「正体見たりっ!! ほぶっ?!」
懐中電灯に照らしたヤツは、物置付近で消えた。
多分、物置小屋で越冬するつもりなのだろうが。
……ヤツはデカかった。
伸ばせば30~40cm位あるんじゃないだろうか。
「ビックリしたわぁ……」
最初の予想通りではある。
デカい事を抜かせば、ネズミ。
野ネズミだった。
ただ、マウス系ではなく、ラット系だっただけの事。
可愛さが全然無かっただけの事。
絵本に出てくる様なフォルムの可愛いネズミさんじゃ無かったのだ。
いや、自分も穴の大きさから、姫ネズミ系は無いとは思ったよ?
あの可愛らしいサイズでチョコチョコ生きるネズミでは無いのは確かだったから。
大きくても10cm位で20g程度の可愛いネズミさんだし。
活動している時間と睡眠時間は同じ位で、確か2時間位だったかな?
活動時間に身体を持たせる位のご飯を食べれないとお陀仏になっちゃうとか聞いてたような……
とにかくキュンッと来る可愛さがあるんだよ。
近い所でアカネズミとも思ったけど、彼らは姫ネズミさん達と見分けをつけるのが難しい程のソックリさんだ。
住み分けがされてるらしいけど、サイズもたいして変わらないはずだったし……
完全に別人……別ネズミだな。
多分、ドブネズミかクマネズミ……耳の大きさとかで見分けるんだったか?
けど、そっち系だ。
テレビで、ホテルやレストランの残飯を食べてスクスクと育ち、40~50cmに育つ者もいるとか、見た事があったな。
でも、いたら被害もデカいだろうなぁ。
食い散らかしの他に、病原菌やら風評被害やら……
彼らが手に入れやすい餌があるから居着くんだろうな。
……ここいらで、餌は何を食べて暮らしているかが謎だが。
居着いたんだろうなぁ……
んで、新たにウチへ侵入を試みた、と。
止めて欲しい。
共存する気は無いので。
ハッキリNoと言わせて貰おう。
ここからこっちは自分のテリトリーなので、入ったら始末する事になるからね?
本当に止めて欲しい。
「うわっ……寒っ!!」
スウェットに長靴で飛び出した身に、夜中の寒さが突き刺さる。
……本当に止めて欲しい。
家に入って、白湯を飲んでから、寝床に向かった。
害があるようなら、考えないとな……
対策を立てる前に、眠りに落ちてしまったが。
それ以降、家を襲撃される事は無かったので、そのままになったが……
もしかしたら、ヤツラはまだ侵入を諦めていないのかもしれない……と。
時折思い出し、ドキドキする事があるが。
それはまた別のお話。
途中に年越しを挟んだが。
年越しは家族全員が集合して、楽しく過ごした。
あっ、妹がまた新しい同居人を連れ帰って来たのが衝撃的だったわ。
「兄ちゃん、見て?」
いちいち兄ちゃんに紹介してくれる。
「こっちが『カナ』で、こっちが『チョロ』だよ!」
……カナチョロさん。2匹もか。
「薫……餌はどうなってんだ?」
「ペットショップから買って来たよ!」
カナチョロと同サイズ位のコウロギっぽい虫が、カナ・チョロの上に乗っている。
「……これ、食べるの?食べられちゃわない?」
「大丈夫、大丈夫」
素直に冬眠させてやれよ……
……けど、マッチ箱に住んでる状態は可愛らしいな。
箱にヨジヨジ登って、チュルンと箱におさまるのが可愛らしい。
2匹そろって、くっついている。
……コウロギから避難している様にも見えるが、可愛らしい。
チョロりと、時折小さな舌が見える。
これは、妹じゃなくても飼いたくなるかもしれない。
カナ・チョロでドタバタしながらも、無事年越しを終えて、また皆元の生活に戻って行った。
……ほぼカナチョロの思い出が残っただけだったけども。
まぁ、今は元通りの生活だ。
変わった事は、自分の勉強時間が増えた事位かな?
……思う所があって、業務内容の変更に乗り出す所だよ。
事務職の方向にね。
まぁ、ボチボチ頑張ってますよ。
「さて……キリがいい所で寝るかぁ」
時刻は午前2時。
明日の為にも、そろそろ就寝だ。
「トイレ行って、寝るかね……」
1階のトイレに電気をつけて入った瞬間、
『(ガガガガガガッ!!)』
「ひぃっ?!」
……トイレの曇りガラスに、30cm程の影がよぎるのを見てしまった。
「アイツ……あれが犯人か……?」
慌てて懐中電灯を手に、外へ飛び出す。
除雪していない雪の上を、まるでサッカーボールが跳ねる様に進んでいる。
「正体見たりっ!! ほぶっ?!」
懐中電灯に照らしたヤツは、物置付近で消えた。
多分、物置小屋で越冬するつもりなのだろうが。
……ヤツはデカかった。
伸ばせば30~40cm位あるんじゃないだろうか。
「ビックリしたわぁ……」
最初の予想通りではある。
デカい事を抜かせば、ネズミ。
野ネズミだった。
ただ、マウス系ではなく、ラット系だっただけの事。
可愛さが全然無かっただけの事。
絵本に出てくる様なフォルムの可愛いネズミさんじゃ無かったのだ。
いや、自分も穴の大きさから、姫ネズミ系は無いとは思ったよ?
あの可愛らしいサイズでチョコチョコ生きるネズミでは無いのは確かだったから。
大きくても10cm位で20g程度の可愛いネズミさんだし。
活動している時間と睡眠時間は同じ位で、確か2時間位だったかな?
活動時間に身体を持たせる位のご飯を食べれないとお陀仏になっちゃうとか聞いてたような……
とにかくキュンッと来る可愛さがあるんだよ。
近い所でアカネズミとも思ったけど、彼らは姫ネズミさん達と見分けをつけるのが難しい程のソックリさんだ。
住み分けがされてるらしいけど、サイズもたいして変わらないはずだったし……
完全に別人……別ネズミだな。
多分、ドブネズミかクマネズミ……耳の大きさとかで見分けるんだったか?
けど、そっち系だ。
テレビで、ホテルやレストランの残飯を食べてスクスクと育ち、40~50cmに育つ者もいるとか、見た事があったな。
でも、いたら被害もデカいだろうなぁ。
食い散らかしの他に、病原菌やら風評被害やら……
彼らが手に入れやすい餌があるから居着くんだろうな。
……ここいらで、餌は何を食べて暮らしているかが謎だが。
居着いたんだろうなぁ……
んで、新たにウチへ侵入を試みた、と。
止めて欲しい。
共存する気は無いので。
ハッキリNoと言わせて貰おう。
ここからこっちは自分のテリトリーなので、入ったら始末する事になるからね?
本当に止めて欲しい。
「うわっ……寒っ!!」
スウェットに長靴で飛び出した身に、夜中の寒さが突き刺さる。
……本当に止めて欲しい。
家に入って、白湯を飲んでから、寝床に向かった。
害があるようなら、考えないとな……
対策を立てる前に、眠りに落ちてしまったが。
それ以降、家を襲撃される事は無かったので、そのままになったが……
もしかしたら、ヤツラはまだ侵入を諦めていないのかもしれない……と。
時折思い出し、ドキドキする事があるが。
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