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我輩は中島である
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我輩は青虫である。
名前はまだない。
……失敗したのである。
葉を食べるのに夢中になり過ぎて、我輩の重みに耐えきれなくなった葉ごと落ちたのである。
地面に落ちた衝撃でボ~っとしてたのも悪かったのである。
「マジで?!行く行く!!中島も連れて行っていい?」
……失敗したのである。
危険生物に捕まってしまったのである。
透明な入れ物に入れらてしまった……
どうやらこの透明な壁が……ほぶぅっ?!
「ダッシュだ、ダッシュっ!!」
ごべっ?!
危険生物が駆け出したっ?!
跳ね上がる我輩……
……これ、死んだな……
覚悟をしてからどれ程の時間が過ぎたものか……
まだ身体は揺れている感覚が取れないでいるが。
危険生物から地面に下ろされていたらしい。
だが、感触はツルツルの壁……
……逃げ出せないようだ。
……と言うか、動けん。
あの危険生物……我輩を殺す気だ……
叩きつけ続けて、弱った所で……食われるのか?
恐ろしい……
あぁ……我輩の生もここまでの様だ……
……思えば良く生き延びたものだ。
同族らしき者達の数も大分減ったしな。
ある者は毒針を持つ虫に刺され。
ある者は羽を持つ危険生物に食われ。
ある者は羽を持つ危険生物に串刺しにされ……目の前で木の枝に貫かれたな……ハヤニエとか危険生物は言っていたか……恐ろしい事だ。
次は我輩の番なのだな……
我輩は生き延びれなかったと言う事。
ただ、それだけの事だ……
暑さと激しい揺れで、すでに我輩は力尽きた。
もう駄目である……
……しかし、この危険生物達は騒々しいな。
近いと余計にだ……
そっとしておいて貰いたい。
もしくは、さっさとトドメを……
「はぁ~……仕方ない……中島、暑いのもあるかもしれないぞ?虫ケースの中、かなり暑いだろう?」
「確かに……」
「試しに水……は近場にないなぁ……ちょっと、このお茶少し入れてみな……」
……むっ?
あれは……知ってるぞ?
水だ。
大量の水に同族が落ち、そのまま逝ってしまったのを見た事があるが……
少量なら我輩も摂った事がある。
……命が繋がるかもしれん。
『ちゅ~……』
マッズッ?! なんだコレっ?! マズいぞっ?!
水じゃないぞっ?!
マズいっ!!
「あらぁ~青虫もお茶飲むのねぇ……」
「うん。中島、お茶もいけるんだねぇ」
「いや、危機迫った状態で、背に腹は変えられねぇって感じだと思うけど?」
もぅ……勘弁してくれ……
くれる物なら新鮮な葉にして欲しい……
まぁ生き延びれそうだから、このままでも良いかもしれんな……
『 まぁ生き延びれそうだから、このままでも良いかもしれんな……』
そう考えてた我輩の馬鹿者っぷりが悲しい。
「ほらぁ~……中島、しっかり食べないとぉ?」
ガッシリと身体がホールドされている。
逃げられない。
上半身を激しく振っても駄目だ。
「ほらほらぁ~」
葉を我輩の顔にグリグリするのは、止めて貰いたい。
……我輩、これ以上は食えないのであるぅ。
ナニコレ?荒手の嫌がらせ?
やはり我輩を食う気なの?
「もう食べないのぉ?」
もう食わんっ!!
我輩が破裂するのであるっ!
「どれどれ……『ぱくっ』」
ひぃっっ?!
食われるっ?!
「ふむふむ……ちょっとザラッとしてるけど、青虫だねぇ……柔らかい」
ゾッ……
……我輩、あの時素直に逝っておけば良かったのかもしれない。
名前はまだない。
……失敗したのである。
葉を食べるのに夢中になり過ぎて、我輩の重みに耐えきれなくなった葉ごと落ちたのである。
地面に落ちた衝撃でボ~っとしてたのも悪かったのである。
「マジで?!行く行く!!中島も連れて行っていい?」
……失敗したのである。
危険生物に捕まってしまったのである。
透明な入れ物に入れらてしまった……
どうやらこの透明な壁が……ほぶぅっ?!
「ダッシュだ、ダッシュっ!!」
ごべっ?!
危険生物が駆け出したっ?!
跳ね上がる我輩……
……これ、死んだな……
覚悟をしてからどれ程の時間が過ぎたものか……
まだ身体は揺れている感覚が取れないでいるが。
危険生物から地面に下ろされていたらしい。
だが、感触はツルツルの壁……
……逃げ出せないようだ。
……と言うか、動けん。
あの危険生物……我輩を殺す気だ……
叩きつけ続けて、弱った所で……食われるのか?
恐ろしい……
あぁ……我輩の生もここまでの様だ……
……思えば良く生き延びたものだ。
同族らしき者達の数も大分減ったしな。
ある者は毒針を持つ虫に刺され。
ある者は羽を持つ危険生物に食われ。
ある者は羽を持つ危険生物に串刺しにされ……目の前で木の枝に貫かれたな……ハヤニエとか危険生物は言っていたか……恐ろしい事だ。
次は我輩の番なのだな……
我輩は生き延びれなかったと言う事。
ただ、それだけの事だ……
暑さと激しい揺れで、すでに我輩は力尽きた。
もう駄目である……
……しかし、この危険生物達は騒々しいな。
近いと余計にだ……
そっとしておいて貰いたい。
もしくは、さっさとトドメを……
「はぁ~……仕方ない……中島、暑いのもあるかもしれないぞ?虫ケースの中、かなり暑いだろう?」
「確かに……」
「試しに水……は近場にないなぁ……ちょっと、このお茶少し入れてみな……」
……むっ?
あれは……知ってるぞ?
水だ。
大量の水に同族が落ち、そのまま逝ってしまったのを見た事があるが……
少量なら我輩も摂った事がある。
……命が繋がるかもしれん。
『ちゅ~……』
マッズッ?! なんだコレっ?! マズいぞっ?!
水じゃないぞっ?!
マズいっ!!
「あらぁ~青虫もお茶飲むのねぇ……」
「うん。中島、お茶もいけるんだねぇ」
「いや、危機迫った状態で、背に腹は変えられねぇって感じだと思うけど?」
もぅ……勘弁してくれ……
くれる物なら新鮮な葉にして欲しい……
まぁ生き延びれそうだから、このままでも良いかもしれんな……
『 まぁ生き延びれそうだから、このままでも良いかもしれんな……』
そう考えてた我輩の馬鹿者っぷりが悲しい。
「ほらぁ~……中島、しっかり食べないとぉ?」
ガッシリと身体がホールドされている。
逃げられない。
上半身を激しく振っても駄目だ。
「ほらほらぁ~」
葉を我輩の顔にグリグリするのは、止めて貰いたい。
……我輩、これ以上は食えないのであるぅ。
ナニコレ?荒手の嫌がらせ?
やはり我輩を食う気なの?
「もう食べないのぉ?」
もう食わんっ!!
我輩が破裂するのであるっ!
「どれどれ……『ぱくっ』」
ひぃっっ?!
食われるっ?!
「ふむふむ……ちょっとザラッとしてるけど、青虫だねぇ……柔らかい」
ゾッ……
……我輩、あの時素直に逝っておけば良かったのかもしれない。
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