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一章 凛とした覚悟、彼女の明るさ
第3話 ミサンガは悲しそうに揺れる
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ユズリハは太陽の代わりを求められていた。
でも、見送る背中は光を背負うには余りに華奢で。
なのにユズリハは。
運命を映す瞳に己の燃え尽きる未来が揺れても、彼女はその道を進む覚悟を灯していた。
曇の隙間に、陽の光が差し込む中、巫女達の白い衣が翻る。水に濡れることなく、泥に汚れることなく。彼女達が進む度に水溜りに波紋が広がっていく。
太陽の巫女が巡行する。
現人神の御出座の報を聞いて、大勢の人がやって来た。
感嘆を漏らす者も居れば、有難がる者も居る。
その中で俺は、唖然としていた。
鈴の音が鳴り、皆、祈る様に跪く。
黄金色に輝く――美しき神が地上に降りてきた。
アマネ様、と目にした者が讃える。
ユズリハじゃない、のか?
太陽に見捨てられた地で少女は祀られていた。
彼女の腕の中でミサンガが悲しそうに揺れる。
(ユズリハ)
声を掛けたくても、掛けられない。彼女が巫女の顔を見せたから。
一瞥。それだけの視線の交差に身分の違いを理解する。
俺が彼女に声を掛けていたら、何か変わっただろうか。
遣り場も無く、声がぽとりと落ちた。
彼女達は太陽に向かって進んでいく。
その横顔は巫女として務めを果たす意志を宿していた。
あんなにも人として生きることを望んでいたのに。
彼女に俺は届かない。
「それでも、いつか、俺は諦めない」
シリウスは彼女の歩みを目に焼き付ける。
でも、見送る背中は光を背負うには余りに華奢で。
なのにユズリハは。
運命を映す瞳に己の燃え尽きる未来が揺れても、彼女はその道を進む覚悟を灯していた。
曇の隙間に、陽の光が差し込む中、巫女達の白い衣が翻る。水に濡れることなく、泥に汚れることなく。彼女達が進む度に水溜りに波紋が広がっていく。
太陽の巫女が巡行する。
現人神の御出座の報を聞いて、大勢の人がやって来た。
感嘆を漏らす者も居れば、有難がる者も居る。
その中で俺は、唖然としていた。
鈴の音が鳴り、皆、祈る様に跪く。
黄金色に輝く――美しき神が地上に降りてきた。
アマネ様、と目にした者が讃える。
ユズリハじゃない、のか?
太陽に見捨てられた地で少女は祀られていた。
彼女の腕の中でミサンガが悲しそうに揺れる。
(ユズリハ)
声を掛けたくても、掛けられない。彼女が巫女の顔を見せたから。
一瞥。それだけの視線の交差に身分の違いを理解する。
俺が彼女に声を掛けていたら、何か変わっただろうか。
遣り場も無く、声がぽとりと落ちた。
彼女達は太陽に向かって進んでいく。
その横顔は巫女として務めを果たす意志を宿していた。
あんなにも人として生きることを望んでいたのに。
彼女に俺は届かない。
「それでも、いつか、俺は諦めない」
シリウスは彼女の歩みを目に焼き付ける。
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