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一章 凛とした覚悟、彼女の明るさ
第5話 鬼狩衆、君に一目、会う為に
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俺は鬼狩衆の教練場にて一人の剣士と対峙する。
始め、の合図で張り詰める心音。
間合いを詰める。
踏み込みに熱が入り、静かに受ける。
止め、の合図が続くまで心の高鳴りは終わらない。
礼、によって心を整える。
鬼狩衆は巫女が屋敷に戻る時に一目だけ会う事が出来る。
凛としたその姿。
低頭して、日々を務めに捧げる巫女を見送る。
彼女はもう、年頃の少女の様に、明るい顔を見せてくれなくなった。
隠れることも、秘密を作ることも、出来なくなった。
彼女の輝きはそれほど強い。
俺にだけ交わされる、たった一瞥の眼差し。
それは彼女がまだ人間であること。
燃えるような覚悟で務めに励んでいることを教えてくれた。
見上げることしか出来ないのか、俺は。
一時の休息。屋敷の裏で黄昏れる。
君なら、どこへだって行けるよ、か……
信じてくれるのは嬉しいけれど。
信頼に応えられない事は辛いな……。
何より自分が不甲斐ない。
彼女を一目だけでも見たい……。
そう思って、鬼狩衆に志願させて貰った。
彼女を一目見ると幸せになれる。
だけど、それで……
俺は、本当に彼女の力になれているのか?
休息を終えて、持場に戻ろうとする俺の耳元で声が聞こえた。
本音は彼女と居たい。そうなんだろ?
俺の矛盾した心が囁いていた。
始め、の合図で張り詰める心音。
間合いを詰める。
踏み込みに熱が入り、静かに受ける。
止め、の合図が続くまで心の高鳴りは終わらない。
礼、によって心を整える。
鬼狩衆は巫女が屋敷に戻る時に一目だけ会う事が出来る。
凛としたその姿。
低頭して、日々を務めに捧げる巫女を見送る。
彼女はもう、年頃の少女の様に、明るい顔を見せてくれなくなった。
隠れることも、秘密を作ることも、出来なくなった。
彼女の輝きはそれほど強い。
俺にだけ交わされる、たった一瞥の眼差し。
それは彼女がまだ人間であること。
燃えるような覚悟で務めに励んでいることを教えてくれた。
見上げることしか出来ないのか、俺は。
一時の休息。屋敷の裏で黄昏れる。
君なら、どこへだって行けるよ、か……
信じてくれるのは嬉しいけれど。
信頼に応えられない事は辛いな……。
何より自分が不甲斐ない。
彼女を一目だけでも見たい……。
そう思って、鬼狩衆に志願させて貰った。
彼女を一目見ると幸せになれる。
だけど、それで……
俺は、本当に彼女の力になれているのか?
休息を終えて、持場に戻ろうとする俺の耳元で声が聞こえた。
本音は彼女と居たい。そうなんだろ?
俺の矛盾した心が囁いていた。
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