太陽を継いだキミに

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一章 凛とした覚悟、彼女の明るさ

第6話 別れは突然にして、涙のように

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 シリウスは出征して鬼狩りの帰路に着く。
 太陽は灼熱の様で、茹だる熱気に包まれていた。
 ふと、焼ける匂いがした。
 廃墟の匂い。滅びの匂いだ。
 嫌な予感がする。そうでないことを切に祈る。
 祈りは裏切られた。

 そんな、嘘だろ……
 国は滅びていた。生きてる者など居なかった……。
「ユズリハ、ユズリハは居ないのか?」
 涙を流すまいとユズリハを探す。

 ユズリハは血を流して倒れていた。
「あ、あっ、ユズリハッ。」
 俺は彼女に駆け寄った。
「ユズリハッ、今、助ける」
「助からないよ……私、分かるんだ」
「そんなの分からないじゃ、ないか!」

「ねえ、シリウス」
「私ね、君の頑張り、見てたんだ」
「大丈夫、君はしっかり、進めていたよ」
 (涙を流す俺)
「俺は、君に……、君に何も、出来なくっ、て……」
 (微笑む彼女)
「君に重荷は残すまいとしたんだけれど……」
「これ、あげるね」
 彼女が渡したのはミサンガだった。
 彼女が人間として生きた証。ユズリハの自己主張。
「そんな大切な物を、俺に……」
「君に、渡すね……」

 彼女の手からミサンガが渡る。
 俺の胸には不思議と力が湧いてくる。
 俺から涙が流れていた。
 まるで、彼女は熱と生命を俺に託すかの様で……。
 彼女の手が地に落ちる。

 その時、太陽が瞬いた。
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