太陽を継いだキミに

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三章 試練、来たれり

第16話 君が太陽を背負ったならば

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 シリウスはかつてミノタウロスに挑んだ時、未熟な炎だよりになっていた。

 今、彼は剣で出足を抑え、火を弾く。

「火柱」
 中距離から来る正面突破を牽制して間合いを稼ぐ。
「火の玉落とし」
 二路択一に嵌まったミノタウロスに大打撃。
「爆炎連打」
 飛ばされたらミノタウロスに放ち、追撃を抑える。
 障害物としても使っていく。
「炎の槍」
 出が速く、高火力だ。

「戦う者の眼をしている」
 彼の動きは拙いなりに工夫されていた。火で追い、剣で繋ぐ。
 だが、それだけでは全く足りない。
「もっとだ、もっとお前を見せて見ろ」
 ミノタウロスの戦士の心は望んでいる。
 主人公の心には炎が宿る。回転率を増す炎と剣のコンビネーション。
「ヒトの力を見せて見ろ」
 イフリートは発破をかけた。
 シリウスの身体は次第に炎と同調していく。火神化の準備が整った。

「かつて俺はユズリハの力になれなかった」
「今度は俺が君の勇気となりたい」
「だから、君が太陽を背負ったならば、俺も火の神を背負って見せる」

「炎は語り、心が燃える。鎖が外れ、唸りを上げる。我、炎を抱いて歩む者。進むぞ、イフリート」
 シリウスの身体は、激しく、熱く、そして輝く様に燃え盛る。
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