25 / 27
鍋を火にかけていただけなのに、各国で信仰が成立していた件
しおりを挟む
朝、俺は黙々と失敗していた。
木箱の中で、白い芽が――なぜか紫に光っている。
「……なんでだよ」
もやしは白いだろ。常識的に。
紫はもう、もやしじゃない。もやしの気持ちを考えろ。
隣で、もやし二号が無表情で頷いた。
……いや、頷かれても困る。
「これ、食えるのか?」
もやし二号は、箱の前に置いた札を指差した。
《試作品:紫紋もやし(食用可/強壮注意)》
勝手に札を作るな。
「強壮注意って何だよ……」
俺は鼻で笑って、鍋に湯を沸かした。
とりあえず茹でる。
この世界、困ったら茹でるとだいたい解決する。
……そう思っていた。少なくとも、俺の周りでは。
⸻
その頃――王都サンクティア。
格式ある石畳の街は、今日も整っていた。
整っているのに、どこか妙だった。
神殿前の階段。
いつもなら早朝から列ができるはずの参拝者が、いない。
代わりに列ができているのは、裏通りの鍋だ。
「……ここで、合ってる?」
貴族の邸宅の陰で、若い騎士が小声で聞いた。
隣の同僚が深刻な顔で頷く。
「合ってる。ここが“白き芽の施し所”だ」
「施し所って……」
「祈りじゃなくて、茹でる方のだ」
言葉の意味が分からないまま、騎士は鍋に目をやった。
ぐつぐつ。
白い細長い何かが、湯の中で踊っている。
湯気の向こうで、老婆が言った。
「ひと束でいいかい。今日は民の分が優先だよ」
騎士は一瞬、迷ってから銀貨を差し出した。
「……俺、古傷が」
「祈りに行きな」
老婆はあっさり言い捨て、もやしを包んだ。
「……え?」
「行っても治らん。こっち食え」
騎士は受け取った。
その瞬間、背後から視線を感じた。
神官だった。
白いローブ、涼しい目。
「……あなた」
神官は優しく微笑んだ。
「その白い芽は、どこで?」
騎士は汗をかいた。
神官の笑顔が、祈りのそれではない。監査のそれだ。
「え、えっと、これは……」
老婆が割って入った。
「野菜だよ」
「未承認の?」
「野菜だよ」
老婆は一切ぶれなかった。
神官は眉を寄せ、さらに優しく言った。
「あなた方の魂を案じているのです」
老婆は鍋の蓋を閉めた。
「腹を案じてくれ」
神官の微笑みが、一瞬だけ固まった。
⸻
王都神殿・会議室。
司祭長は、額を押さえていた。
机の上には報告書の山。
・参拝者数:減少
・施療所利用:激減
・民の平均表情:満腹
・鍋の増加:異常
「……満腹は、罪か?」
誰かが言った。
空気が重くなった。
若い司祭が恐る恐る続ける。
「罪では……ありません。ただ、問題が……」
「問題?」
「民が、“必要な時に祈らない”のです」
司祭長は目を閉じた。
「祈る代わりに何をしている」
若い司祭は言いたくなさそうに言った。
「……茹でています」
沈黙。
司祭長は、深く息を吐いた。
「発酵の次は、茹でだと?」
「いえ、茹では異端では……」
「異端にするな。余計増える」
即答だった。
彼は学び始めていた。遅いが。
別の司祭が書類を差し出す。
「“もやし神”信仰、周辺領へ拡散中です。さらに……」
司祭長が顔を上げる。
「さらに?」
「国外へ」
「……国外?」
若い司祭は震える声で言った。
「交易商が、白い芽を“聖遺物”として持ち出しています」
司祭長の指が止まる。
「待て。聖遺物は神殿が発行するものだろう」
「彼ら曰く――」
若い司祭は、読み上げるしかなかった。
「“神殿が発行する聖遺物より効く”そうです」
その言葉が、会議室の空気を殺した。
司祭長は静かに立ち上がる。
「……官僚を呼べ」
「はい」
「あと、騎士団長もだ」
一拍。
「……そして、鍋を持ってこい」
若い司祭が目を見開く。
「司祭長……?」
「自分で確かめる」
彼は真顔だった。
神殿が神殿を守るために、茹でる。
世界が壊れ始めている音がした。
⸻
同じ頃、別の国。
砂漠沿いの交易国家――ラハ=シーム。
王宮の官僚室で、文官が乾いた声で読み上げていた。
「報告。白く細長い植物の流入により、下層街の病欠が三割減」
大臣が眉を寄せる。
「植物?」
「はい」
「毒ではないのか」
「食うと元気になるそうです」
「……兵器か?」
文官は淡々と首を振った。
「鍋です」
「鍋?」
「茹でます」
大臣が椅子からずり落ちそうになった。
「……何を言っている」
文官は、さらに淡々と追撃する。
「民が“祈りより先に湯を沸かせ”と言い始めています」
「ここは神殿国家ではない」
「ですが、信仰が生まれています」
「何を信仰している」
文官は一瞬だけ間を置いた。
「無職です」
大臣は頭を抱えた。
「なぜ無職を信仰する」
「名前が分からないため、“無職もやし神”と呼ばれています」
「……神なのか」
「本人は否定しています」
「なら違うだろ」
「否定するから信じられるそうです」
大臣はしばらく黙ってから、机を叩いた。
「意味が分からん!」
文官は平然と言った。
「意味が分からないものほど、民は欲しがります」
官僚地獄の扉が開いた音がした。
⸻
さらに別の国。
山岳王国――グラニス。
貴族会議は、いつも通り傲慢で、いつも通り浅かった。
「つまり、その白い芽を押さえればいい」
「民心を握れる」
「神殿より上に立てる」
結論が出るのが早すぎる。
翌日。
貴族の倉庫に“白い芽”が集められた。
夜。
倉庫の前に、民が立った。
怒号はない。
松明もない。
ただ、静かに、圧がある。
「返せ」
誰が言ったか分からない。
だが声は、全員の声になった。
貴族が叫ぶ。
「これは王国の管理下だ! 正当な徴収だ!」
民は一歩も動かない。
「返せ」
その場にいた護衛騎士が、気づいた。
――この空気は、戦争の前の空気ではない。
――飢えの前の空気だ。
飢えは、正当性を食い破る。
翌朝。
貴族は“元・貴族”になっていた。
倉庫は空。
邸宅も空。
そして民は、静かに鍋を火にかけていた。
「……暴動は?」
王国の役人が震える声で言う。
「ありません」
「反乱は?」
「ありません」
「じゃあ何が起きた」
役人は泣きそうな顔で答えた。
「……満腹です」
⸻
そして、世界の地図のあちこちで、同じ現象が起き始めた。
神殿の前の列が短くなり、
市場の鍋が増え、
医者が暇になり、
軍の病欠が減り、
貴族が“勘違いして消え”、
官僚が“理解できずに倒れる”。
誰も宣戦布告していない。
誰も剣を抜いていない。
ただ、白く細長い芽が増えている。
⸻
その頃、当の本人。
俺は紫に光るもやしを、箸で持ち上げていた。
「……これ、強壮注意って書いてあるけどさ」
もやし二号が無言で頷く。
「俺が書いたんじゃないからな?」
二号は頷く。
「勝手に頷くな」
俺は紫もやしを口に入れた。
……うまい。普通にうまい。
次の瞬間、身体が軽くなりすぎた。
「……あれ?」
足が地面を蹴ったら、思ったより跳んだ。
というか、跳びすぎた。
軽く屋根に手が届いた。
「強壮注意ってこういう意味かよ!!」
もやし二号が、なぜか誇らしげに頷く。
その時、遠くから荷馬車の音がした。
荷台には木箱。
箱には各国の封蝋。
さらにその上に、手紙の束。
「……また寄付か?」
俺は木箱を開けた。
中には銀貨、金貨、宝石、そして――鍋。
「なんで鍋まで送ってくるんだよ」
手紙を適当に一枚読む。
『偉大なる無職もやし神へ
我が国にて信仰が成立しました
つきましては教義を――』
「教義って何だよ!!」
次の手紙。
『白き芽の奇跡により、我が軍の腰痛が消えました
同盟を――』
「同盟って何だよ!!」
次の手紙。
『神殿と揉めております
助けてください
鍋が足りません』
「鍋の供給が外交問題になるな!!」
俺は頭を抱えた。
「……俺、ただの無職だぞ?」
もやし二号が静かに、いつもの札を出した。
《無職:察してください》
その札が、やけに重く見えた。
遠くの世界で何が起きているか、俺は知らない。
だが一つだけ、確信している。
――俺が知らないところで、話が勝手に進んでいる。
そしてたぶん、次も進む。
俺が鍋を火にかける限り。
木箱の中で、白い芽が――なぜか紫に光っている。
「……なんでだよ」
もやしは白いだろ。常識的に。
紫はもう、もやしじゃない。もやしの気持ちを考えろ。
隣で、もやし二号が無表情で頷いた。
……いや、頷かれても困る。
「これ、食えるのか?」
もやし二号は、箱の前に置いた札を指差した。
《試作品:紫紋もやし(食用可/強壮注意)》
勝手に札を作るな。
「強壮注意って何だよ……」
俺は鼻で笑って、鍋に湯を沸かした。
とりあえず茹でる。
この世界、困ったら茹でるとだいたい解決する。
……そう思っていた。少なくとも、俺の周りでは。
⸻
その頃――王都サンクティア。
格式ある石畳の街は、今日も整っていた。
整っているのに、どこか妙だった。
神殿前の階段。
いつもなら早朝から列ができるはずの参拝者が、いない。
代わりに列ができているのは、裏通りの鍋だ。
「……ここで、合ってる?」
貴族の邸宅の陰で、若い騎士が小声で聞いた。
隣の同僚が深刻な顔で頷く。
「合ってる。ここが“白き芽の施し所”だ」
「施し所って……」
「祈りじゃなくて、茹でる方のだ」
言葉の意味が分からないまま、騎士は鍋に目をやった。
ぐつぐつ。
白い細長い何かが、湯の中で踊っている。
湯気の向こうで、老婆が言った。
「ひと束でいいかい。今日は民の分が優先だよ」
騎士は一瞬、迷ってから銀貨を差し出した。
「……俺、古傷が」
「祈りに行きな」
老婆はあっさり言い捨て、もやしを包んだ。
「……え?」
「行っても治らん。こっち食え」
騎士は受け取った。
その瞬間、背後から視線を感じた。
神官だった。
白いローブ、涼しい目。
「……あなた」
神官は優しく微笑んだ。
「その白い芽は、どこで?」
騎士は汗をかいた。
神官の笑顔が、祈りのそれではない。監査のそれだ。
「え、えっと、これは……」
老婆が割って入った。
「野菜だよ」
「未承認の?」
「野菜だよ」
老婆は一切ぶれなかった。
神官は眉を寄せ、さらに優しく言った。
「あなた方の魂を案じているのです」
老婆は鍋の蓋を閉めた。
「腹を案じてくれ」
神官の微笑みが、一瞬だけ固まった。
⸻
王都神殿・会議室。
司祭長は、額を押さえていた。
机の上には報告書の山。
・参拝者数:減少
・施療所利用:激減
・民の平均表情:満腹
・鍋の増加:異常
「……満腹は、罪か?」
誰かが言った。
空気が重くなった。
若い司祭が恐る恐る続ける。
「罪では……ありません。ただ、問題が……」
「問題?」
「民が、“必要な時に祈らない”のです」
司祭長は目を閉じた。
「祈る代わりに何をしている」
若い司祭は言いたくなさそうに言った。
「……茹でています」
沈黙。
司祭長は、深く息を吐いた。
「発酵の次は、茹でだと?」
「いえ、茹では異端では……」
「異端にするな。余計増える」
即答だった。
彼は学び始めていた。遅いが。
別の司祭が書類を差し出す。
「“もやし神”信仰、周辺領へ拡散中です。さらに……」
司祭長が顔を上げる。
「さらに?」
「国外へ」
「……国外?」
若い司祭は震える声で言った。
「交易商が、白い芽を“聖遺物”として持ち出しています」
司祭長の指が止まる。
「待て。聖遺物は神殿が発行するものだろう」
「彼ら曰く――」
若い司祭は、読み上げるしかなかった。
「“神殿が発行する聖遺物より効く”そうです」
その言葉が、会議室の空気を殺した。
司祭長は静かに立ち上がる。
「……官僚を呼べ」
「はい」
「あと、騎士団長もだ」
一拍。
「……そして、鍋を持ってこい」
若い司祭が目を見開く。
「司祭長……?」
「自分で確かめる」
彼は真顔だった。
神殿が神殿を守るために、茹でる。
世界が壊れ始めている音がした。
⸻
同じ頃、別の国。
砂漠沿いの交易国家――ラハ=シーム。
王宮の官僚室で、文官が乾いた声で読み上げていた。
「報告。白く細長い植物の流入により、下層街の病欠が三割減」
大臣が眉を寄せる。
「植物?」
「はい」
「毒ではないのか」
「食うと元気になるそうです」
「……兵器か?」
文官は淡々と首を振った。
「鍋です」
「鍋?」
「茹でます」
大臣が椅子からずり落ちそうになった。
「……何を言っている」
文官は、さらに淡々と追撃する。
「民が“祈りより先に湯を沸かせ”と言い始めています」
「ここは神殿国家ではない」
「ですが、信仰が生まれています」
「何を信仰している」
文官は一瞬だけ間を置いた。
「無職です」
大臣は頭を抱えた。
「なぜ無職を信仰する」
「名前が分からないため、“無職もやし神”と呼ばれています」
「……神なのか」
「本人は否定しています」
「なら違うだろ」
「否定するから信じられるそうです」
大臣はしばらく黙ってから、机を叩いた。
「意味が分からん!」
文官は平然と言った。
「意味が分からないものほど、民は欲しがります」
官僚地獄の扉が開いた音がした。
⸻
さらに別の国。
山岳王国――グラニス。
貴族会議は、いつも通り傲慢で、いつも通り浅かった。
「つまり、その白い芽を押さえればいい」
「民心を握れる」
「神殿より上に立てる」
結論が出るのが早すぎる。
翌日。
貴族の倉庫に“白い芽”が集められた。
夜。
倉庫の前に、民が立った。
怒号はない。
松明もない。
ただ、静かに、圧がある。
「返せ」
誰が言ったか分からない。
だが声は、全員の声になった。
貴族が叫ぶ。
「これは王国の管理下だ! 正当な徴収だ!」
民は一歩も動かない。
「返せ」
その場にいた護衛騎士が、気づいた。
――この空気は、戦争の前の空気ではない。
――飢えの前の空気だ。
飢えは、正当性を食い破る。
翌朝。
貴族は“元・貴族”になっていた。
倉庫は空。
邸宅も空。
そして民は、静かに鍋を火にかけていた。
「……暴動は?」
王国の役人が震える声で言う。
「ありません」
「反乱は?」
「ありません」
「じゃあ何が起きた」
役人は泣きそうな顔で答えた。
「……満腹です」
⸻
そして、世界の地図のあちこちで、同じ現象が起き始めた。
神殿の前の列が短くなり、
市場の鍋が増え、
医者が暇になり、
軍の病欠が減り、
貴族が“勘違いして消え”、
官僚が“理解できずに倒れる”。
誰も宣戦布告していない。
誰も剣を抜いていない。
ただ、白く細長い芽が増えている。
⸻
その頃、当の本人。
俺は紫に光るもやしを、箸で持ち上げていた。
「……これ、強壮注意って書いてあるけどさ」
もやし二号が無言で頷く。
「俺が書いたんじゃないからな?」
二号は頷く。
「勝手に頷くな」
俺は紫もやしを口に入れた。
……うまい。普通にうまい。
次の瞬間、身体が軽くなりすぎた。
「……あれ?」
足が地面を蹴ったら、思ったより跳んだ。
というか、跳びすぎた。
軽く屋根に手が届いた。
「強壮注意ってこういう意味かよ!!」
もやし二号が、なぜか誇らしげに頷く。
その時、遠くから荷馬車の音がした。
荷台には木箱。
箱には各国の封蝋。
さらにその上に、手紙の束。
「……また寄付か?」
俺は木箱を開けた。
中には銀貨、金貨、宝石、そして――鍋。
「なんで鍋まで送ってくるんだよ」
手紙を適当に一枚読む。
『偉大なる無職もやし神へ
我が国にて信仰が成立しました
つきましては教義を――』
「教義って何だよ!!」
次の手紙。
『白き芽の奇跡により、我が軍の腰痛が消えました
同盟を――』
「同盟って何だよ!!」
次の手紙。
『神殿と揉めております
助けてください
鍋が足りません』
「鍋の供給が外交問題になるな!!」
俺は頭を抱えた。
「……俺、ただの無職だぞ?」
もやし二号が静かに、いつもの札を出した。
《無職:察してください》
その札が、やけに重く見えた。
遠くの世界で何が起きているか、俺は知らない。
だが一つだけ、確信している。
――俺が知らないところで、話が勝手に進んでいる。
そしてたぶん、次も進む。
俺が鍋を火にかける限り。
0
あなたにおすすめの小説
社会の底辺に落ちたオレが、国王に転生した異世界で、経済の知識を活かして富国強兵する、冒険コメディ
のらねこま(駒田 朗)
ファンタジー
リーマンショックで会社が倒産し、コンビニのバイトでなんとか今まで生きながらえてきた俺。いつものように眠りについた俺が目覚めた場所は異世界だった。俺は中世時代の若き国王アルフレッドとして目が覚めたのだ。ここは斜陽国家のアルカナ王国。産業は衰退し、国家財政は火の車。国外では敵対国家による侵略の危機にさらされ、国内では政権転覆を企む貴族から命を狙われる。
目覚めてすぐに俺の目の前に現れたのは、金髪美少女の妹姫キャサリン。天使のような姿に反して、実はとんでもなく騒がしいS属性の妹だった。やがて脳筋女戦士のレイラ、エルフ、すけべなドワーフも登場。そんな連中とバカ騒ぎしつつも、俺は魔法を習得し、内政を立て直し、徐々に無双国家への道を突き進むのだった。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
追放された俺のスキル【整理整頓】が覚醒!もふもふフェンリルと訳あり令嬢と辺境で最強ギルドはじめます
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の【整理整頓】なんてゴミスキル、もういらない」――勇者パーティーの雑用係だったカイは、ダンジョンの最深部で無一文で追放された。死を覚悟したその時、彼のスキルは真の能力に覚醒する。鑑定、無限収納、状態異常回復、スキル強化……森羅万象を“整理”するその力は、まさに規格外の万能チートだった! 呪われたもふもふ聖獣と、没落寸前の騎士令嬢。心優しき仲間と出会ったカイは、辺境の街で小さなギルド『クローゼット』を立ち上げる。一方、カイという“本当の勇者”を失ったパーティーは崩壊寸前に。これは、地味なスキル一つで世界を“整理整頓”していく、一人の青年の爽快成り上がり英雄譚!
勇者パーティーを追放されたので、張り切ってスローライフをしたら魔王に世界が滅ぼされてました
まりあんぬさま
ファンタジー
かつて、世界を救う希望と称えられた“勇者パーティー”。
その中で地味に、黙々と補助・回復・結界を張り続けていたおっさん――バニッシュ=クラウゼン(38歳)は、ある日、突然追放を言い渡された。
理由は「お荷物」「地味すぎる」「若返くないから」。
……笑えない。
人付き合いに疲れ果てたバニッシュは、「もう人とは関わらん」と北西の“魔の森”に引きこもり、誰も入って来られない結界を張って一人スローライフを開始……したはずだった。
だがその結界、なぜか“迷える者”だけは入れてしまう仕様だった!?
気づけば――
記憶喪失の魔王の娘
迫害された獣人一家
古代魔法を使うエルフの美少女
天然ドジな女神
理想を追いすぎて仲間を失った情熱ドワーフ
などなど、“迷える者たち”がどんどん集まってくる異種族スローライフ村が爆誕!
ところが世界では、バニッシュの支援を失った勇者たちがボロボロに……
魔王軍の侵攻は止まらず、世界滅亡のカウントダウンが始まっていた。
「もう面倒ごとはごめんだ。でも、目の前の誰かを見捨てるのも――もっとごめんだ」
これは、追放された“地味なおっさん”が、
異種族たちとスローライフしながら、
世界を救ってしまう(予定)のお話である。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる