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最愛の者 腕の中に
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「これは一体、どういう奇蹟なのだ・・・あぁ・・・こんなことがあるとは・・・我がどれだけ、そなたに触れたいと願ってきたか。そなたを愛したいと。抱きたいと・・・あぁ、シャルスティーヤ・・・そなたなのだな?」
髪をすき、頬を触り、口づけた。
「おぉ・・・この感触・・・まさしく美しく、愛おしい我のシャルスティーヤよ・・・・・・今日こそ、今日こそ、そなたを抱く・・・抱けるのだな? あぁ・・・やっと、そなたを我のものに・・・」
押し倒すと、傀儡の身体をまさぐり始めた。
「おぉ・・・おぉ・・・おぉおぉ~ なんということだ・・・我が触っているというのに、触られているような不思議な感覚・・・そうか・・・我ら対の存在・・・そなたもまた我を愛してくれているのだな・・・シャルスティーヤよ・・・」
喘ぎ始めた分身に、行為を与えている側もまた連動して悦び震える。
「存分に思い知らせてやろうぞ・・・我がどれほど、そなたを愛しているかを・・・たんまりと悦ばせてやろうぞ・・・おぉ・・・愛しい弟よ・・・」
疑うこともなく、舐めて、吸って、揉みほぐして。扱いて、挿し入れて、前後させて。舌も指も激しく使って。傀儡に淫らな愛撫を施す。
相手に与える快感が、自らの肉体に与えられている感覚として戻ってくるという異常な構図。
悶えさせて、悶えて。相乗効果となって、おぅふっ、おうふっ・・・と互いに悶絶しながら、加速させていく行為。
自分を模した人形を相手に自慰に耽っているとも言える、あまりにも奇妙な光景。
床から身を起こして、あ然としながら見ていたラシュレスタの手に、コツンとなにかがあたった。ハッとして、下に視線を向ける。
(これは・・・魔鏡・・・)
それは衣服を切り裂かれると同時に、奪い取られ、魔気で覆われ、放り投げられた物。
金色に光りながら、床の上を滑るようにして、どこからともなく手元に移動してきた。そして、ラシュレスタの輪と共鳴を起こすように、わずかに振動している。
(そうだ・・・あの時・・・)
ラシュレスタがまた振り返る。闇の渦に身が飲みこまれる直前、自身が腕に付けている魔鏡を指し示していた最愛の存在。
(これを・・・使えと・・・?)
最後の最後まで視線をそらさずに見つめてくれていた、あの姿。
見捨てずに、先を見通して、こうして用意してくれていたのだ。
そして、今も魔界にいる自分にむけて、誘導してはならないという天界の禁忌すら犯して、願え、求めろと呼びかけてくれている。
ここまで自分を想ってくれているなんて。
(あぁ・・・)
ラシュレスタがギュッと魔鏡を握りしめた。ハラハラと涙がこぼれ落ちる。
(シャルスティーヤさま・・・)
まさに今、この鏡の向こうで待ってくれているのだ。こんな身勝手な者でも頼っていいのだろうか。でも、もう・・・たえられない。
(会いたい・・・会いたいです・・・戻りたい・・・戻りたいです・・・あなたのところへ・・・シャルスティーヤさま・・・助けて・・・・・・助けて下さい!!)
しゅわんっ!! とラシュレスタの全身が黄金の光に包まれた。
髪をすき、頬を触り、口づけた。
「おぉ・・・この感触・・・まさしく美しく、愛おしい我のシャルスティーヤよ・・・・・・今日こそ、今日こそ、そなたを抱く・・・抱けるのだな? あぁ・・・やっと、そなたを我のものに・・・」
押し倒すと、傀儡の身体をまさぐり始めた。
「おぉ・・・おぉ・・・おぉおぉ~ なんということだ・・・我が触っているというのに、触られているような不思議な感覚・・・そうか・・・我ら対の存在・・・そなたもまた我を愛してくれているのだな・・・シャルスティーヤよ・・・」
喘ぎ始めた分身に、行為を与えている側もまた連動して悦び震える。
「存分に思い知らせてやろうぞ・・・我がどれほど、そなたを愛しているかを・・・たんまりと悦ばせてやろうぞ・・・おぉ・・・愛しい弟よ・・・」
疑うこともなく、舐めて、吸って、揉みほぐして。扱いて、挿し入れて、前後させて。舌も指も激しく使って。傀儡に淫らな愛撫を施す。
相手に与える快感が、自らの肉体に与えられている感覚として戻ってくるという異常な構図。
悶えさせて、悶えて。相乗効果となって、おぅふっ、おうふっ・・・と互いに悶絶しながら、加速させていく行為。
自分を模した人形を相手に自慰に耽っているとも言える、あまりにも奇妙な光景。
床から身を起こして、あ然としながら見ていたラシュレスタの手に、コツンとなにかがあたった。ハッとして、下に視線を向ける。
(これは・・・魔鏡・・・)
それは衣服を切り裂かれると同時に、奪い取られ、魔気で覆われ、放り投げられた物。
金色に光りながら、床の上を滑るようにして、どこからともなく手元に移動してきた。そして、ラシュレスタの輪と共鳴を起こすように、わずかに振動している。
(そうだ・・・あの時・・・)
ラシュレスタがまた振り返る。闇の渦に身が飲みこまれる直前、自身が腕に付けている魔鏡を指し示していた最愛の存在。
(これを・・・使えと・・・?)
最後の最後まで視線をそらさずに見つめてくれていた、あの姿。
見捨てずに、先を見通して、こうして用意してくれていたのだ。
そして、今も魔界にいる自分にむけて、誘導してはならないという天界の禁忌すら犯して、願え、求めろと呼びかけてくれている。
ここまで自分を想ってくれているなんて。
(あぁ・・・)
ラシュレスタがギュッと魔鏡を握りしめた。ハラハラと涙がこぼれ落ちる。
(シャルスティーヤさま・・・)
まさに今、この鏡の向こうで待ってくれているのだ。こんな身勝手な者でも頼っていいのだろうか。でも、もう・・・たえられない。
(会いたい・・・会いたいです・・・戻りたい・・・戻りたいです・・・あなたのところへ・・・シャルスティーヤさま・・・助けて・・・・・・助けて下さい!!)
しゅわんっ!! とラシュレスタの全身が黄金の光に包まれた。
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