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愛し合う
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決意した矢先に、ググググッ…と小刻みに爪先を動かされた。
「んっ、んっ、んんっ…」
立て続けに漏れてしまった声に、あわてて手の甲で口を塞ぐ。
(ダメ…だ。声なんて…出したら…いけない)
懸命に口を押さえる。けれども、グニッと広げるように大きく掻き回された。
「んーっ!!」
グッと突き入れられ、ピンッと弾くようにして出されて。
「はぁあぁぁーっ……」
堪えきれず身悶えた。
「まずは一つめ。これが一番小さい」
シャルスティーヤがキラキラと霊気で光る指をラシュレスタの眼前にかざして見せた。小指の爪ほどの大きさの、闇のモヤが先にくっついている。
「あ、ありがと…ござい…ます」
ハァハァと息を乱しながら、なんとか礼を口にした。
こんなモノが埋めこまれていたなんて…という衝撃よりも、体感の方に気持ちが奪われている。
(ど、どうしよう…)
これ以上、恥ずかしい声を出すわけにはいかない。そうは思っていても、今の行為で下半身がしっかりと反応した。
(し、知られたくない…)
除去をしてくれている相手に対して自分は欲情しているなんて。布をたぐり寄せて、半分勃ち上がってしまった身を隠す。
シャルスティーヤが光の球で黒いモヤをふわんっと覆う。ギュッと握りしめると、自身の手のひらの中にしまった。
「次はもう少し奥になる。一番大きいのはもっと奥だ。指で取れるかどうか。だが、取る。痕跡は残さず、全てだ」
揺るがない決意を感じさせる声音で。キシッと音を立てて本格的に寝具に上がった。
身をよじって反対側に向いていた身体を強引に正面へと戻す。膝を掴んで両脚を割り開くと、その間へと陣取った。
「シャ、シャルスティーヤさま…っ…」
ラシュレスタがあわてて布をかき集めて、両手で腹部を押さえた。
「ラシュレスタ…大丈夫だ」
シャルスティーヤが自分の中指を口に深く含む。舐めて濡らすと、出した。それは体液に霊力がこもる者としての、より強固に事に及ぶといった意志表示だ。
だが、今までの清純な印象とは異なる、あまりにも性的な色合いに、ラシュレスタの頬がカッと赤くなった。
「ダ、ダメです…そ、そんな…やっ…」
布をくぐり抜けて、グッと再びあてられて。グーーッと突き入れられた。
「あぁぁーーっ!!」
その快感に。一気に、ぎゅんっと中心部がしなった。中で、くいっ、くいっ、くいっと動かされて。
「あっ!! あぁっ!! あぁっ!!」
悶えた拍子に、どぷっと魔精が溢れ出た。一体どれだけ出されたのか。奥の奥まで侵されている――シャルスティーヤが聖気を放ち、じゅわんっと駆逐する。
「はぁあぁぁーっ…あぁっ…」
すぐさま指全体で強く擦られた。ぬっ、ぬっ、ぬっと。
「あっ、あっ、んっ…んん~~っ!!」
とてつもなく気持ちがいい。声が抑えられない。
(も…ダメ…も…)
聖なる気による浄化と活性化と。そして性感帯への刺激と。なによりも好きで好きでたまらない相手からなのだ。到底、抗えない。
(ダメ…だ…このままだと…)
湧き上がる射精欲求に。ラシュレスタがブルブルと身を震わして琥珀色の瞳を潤ませた。出したい。けれども――
「んっ、んっ、んんっ…」
立て続けに漏れてしまった声に、あわてて手の甲で口を塞ぐ。
(ダメ…だ。声なんて…出したら…いけない)
懸命に口を押さえる。けれども、グニッと広げるように大きく掻き回された。
「んーっ!!」
グッと突き入れられ、ピンッと弾くようにして出されて。
「はぁあぁぁーっ……」
堪えきれず身悶えた。
「まずは一つめ。これが一番小さい」
シャルスティーヤがキラキラと霊気で光る指をラシュレスタの眼前にかざして見せた。小指の爪ほどの大きさの、闇のモヤが先にくっついている。
「あ、ありがと…ござい…ます」
ハァハァと息を乱しながら、なんとか礼を口にした。
こんなモノが埋めこまれていたなんて…という衝撃よりも、体感の方に気持ちが奪われている。
(ど、どうしよう…)
これ以上、恥ずかしい声を出すわけにはいかない。そうは思っていても、今の行為で下半身がしっかりと反応した。
(し、知られたくない…)
除去をしてくれている相手に対して自分は欲情しているなんて。布をたぐり寄せて、半分勃ち上がってしまった身を隠す。
シャルスティーヤが光の球で黒いモヤをふわんっと覆う。ギュッと握りしめると、自身の手のひらの中にしまった。
「次はもう少し奥になる。一番大きいのはもっと奥だ。指で取れるかどうか。だが、取る。痕跡は残さず、全てだ」
揺るがない決意を感じさせる声音で。キシッと音を立てて本格的に寝具に上がった。
身をよじって反対側に向いていた身体を強引に正面へと戻す。膝を掴んで両脚を割り開くと、その間へと陣取った。
「シャ、シャルスティーヤさま…っ…」
ラシュレスタがあわてて布をかき集めて、両手で腹部を押さえた。
「ラシュレスタ…大丈夫だ」
シャルスティーヤが自分の中指を口に深く含む。舐めて濡らすと、出した。それは体液に霊力がこもる者としての、より強固に事に及ぶといった意志表示だ。
だが、今までの清純な印象とは異なる、あまりにも性的な色合いに、ラシュレスタの頬がカッと赤くなった。
「ダ、ダメです…そ、そんな…やっ…」
布をくぐり抜けて、グッと再びあてられて。グーーッと突き入れられた。
「あぁぁーーっ!!」
その快感に。一気に、ぎゅんっと中心部がしなった。中で、くいっ、くいっ、くいっと動かされて。
「あっ!! あぁっ!! あぁっ!!」
悶えた拍子に、どぷっと魔精が溢れ出た。一体どれだけ出されたのか。奥の奥まで侵されている――シャルスティーヤが聖気を放ち、じゅわんっと駆逐する。
「はぁあぁぁーっ…あぁっ…」
すぐさま指全体で強く擦られた。ぬっ、ぬっ、ぬっと。
「あっ、あっ、んっ…んん~~っ!!」
とてつもなく気持ちがいい。声が抑えられない。
(も…ダメ…も…)
聖なる気による浄化と活性化と。そして性感帯への刺激と。なによりも好きで好きでたまらない相手からなのだ。到底、抗えない。
(ダメ…だ…このままだと…)
湧き上がる射精欲求に。ラシュレスタがブルブルと身を震わして琥珀色の瞳を潤ませた。出したい。けれども――
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