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愛し合う
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夢想の中で何度も何度も汚した相手なのに。自慰の度に何回も何回も淫らに想像したのに。
だが、それでもどこか欲情とは無縁だと、清らかな存在だと思わずにはいられなかった聖なる大天使が。その相手が今、動物的なまでに、貪欲に欲してきている。
こんなことをされるなんて。舌が這わない場所などないくらいに、行き来されるなんて。
「アッ、ァッ、アァーッ…ッ…ンッ、ンッ…」
吸われて。噛まれて。撫で回されて。
「シャルス…ティヤ…さま…っ…」
形を確かめるように握られて、そのまま上下に激しく扱かれた。
「ハァァーーッ!!」
ビクビクと震えを走らせた身体に、シャルスティーヤが問いかける。
「我がどれだけこうしたかったか…わかるか、ラシュレスタ」
ポタポタとはしたなく愛液をこぼす芯に。答えを待たずに、舌が這う。下から上に幾度も幾度も。舐めるのが当然だとばかりに。
「アァァッ…アァァッ…」
また深く含まれた。
「アァッ!!」
ぢゅぅうぅ…と吸われる。
「ンンーーーッ!!」
再び、猛烈な射精欲求が襲いかかって来た。
(ダメ…も…)
こんなにされたら、もつわけがない。
「シャル…ティヤ…さま…っ…も、も、も…」
でちゃう。だしたい。ださせて。だが、あともう少しで…というところで、シャルスティーヤが口から出した。
突き放された性が相手の唾液を滴らせながら、プルンと勢いよく腹まで反り返る。
「っ!!」
小さく漏らしてブルブルと身悶えた。これほどまでに切羽詰まっているというのに。どうして? どうして、やめてしまったの? と瞳で問いかける。
「やぁっ…はぁぁー…っ」
切なく身を揺らした視線の先で、膝裏に手がそえられた。ぐいっと両脚を胸につくまで折りたたまれる。
「ぁっ!!」
腰が上がり、秘所が露わになる恥ずかしい格好をさせられて。驚く間もなく、美しい顔が下りていく。
(まさか、まさか、まさか…うそ、うそ…)
「ダ、ダメです、ダメ!! シャ、シャルスティーヤさま!!」
制止も虚しく、ぬぷっと入れられた。
「アァッ!!」
光で倍に長く伸ばした舌に、ズッ、ズッと上下に突き入れられる。
「アァァーーッ!!」
びゅるっと勢いよく放った。どうしようもないほどの強烈な快感に。ぴちゃっと自らの胸と顔に液がかかった。
(うそ…うそ…うそ…)
絶頂の余韻と困惑と。それを遙かに上回る羞恥心とで。紅潮した顔をいや、いやともどかしげに振った。だが、シャルスティーヤはやめない。
なんとしてでも生まれ変わらせたいのだ。この身体を。全てを拭い去って、自分だけを知っていればいい身体に。
そのためには――聖なる気がこもった唾液を注ぎ始める。絶頂の余韻でうねる秘所に、長い光の舌につたらせて。奥へ奥へと。
途端に、内壁にこびりついていた闇の胞子が逃げ惑い始めた。ゾゾゾゾ…と。
(イヤだ…消えてたまるものか…)
「っ!!」
恨みがましい声に。モゾモゾと足掻くような気配に。ラシュレスタがハッと意識を取り戻した。
同時に、シャルスティーヤが舌を勢いよく抜いて、指を二本突き入れた。光を放つ。長さを伸ばした。抉るようにして。掻く。
「アァーーッ!! アァッ!! アァッ!!」
達したばかりの芯があっという間に硬度を取り戻した。逃げ回るモノと追いかける指に。掻かれて。掻かれて。掻かれて。
「アァッ!! アァッ!! アァッ!!」
ぐちゅぐちゅとした卑猥な音と嬌声が上がる。
「やぁっ!! ンンッ!! ゥゥーーンンッ!!」
攻防戦がなされている箇所は性感帯なのだ。
「はぁぁーっ!! アァッ!! ンンッ!! やぁーーっ!!」
恥ずかしいなど。感じる余裕はもはやない。びゅるっとまた出した。
だが、それでもどこか欲情とは無縁だと、清らかな存在だと思わずにはいられなかった聖なる大天使が。その相手が今、動物的なまでに、貪欲に欲してきている。
こんなことをされるなんて。舌が這わない場所などないくらいに、行き来されるなんて。
「アッ、ァッ、アァーッ…ッ…ンッ、ンッ…」
吸われて。噛まれて。撫で回されて。
「シャルス…ティヤ…さま…っ…」
形を確かめるように握られて、そのまま上下に激しく扱かれた。
「ハァァーーッ!!」
ビクビクと震えを走らせた身体に、シャルスティーヤが問いかける。
「我がどれだけこうしたかったか…わかるか、ラシュレスタ」
ポタポタとはしたなく愛液をこぼす芯に。答えを待たずに、舌が這う。下から上に幾度も幾度も。舐めるのが当然だとばかりに。
「アァァッ…アァァッ…」
また深く含まれた。
「アァッ!!」
ぢゅぅうぅ…と吸われる。
「ンンーーーッ!!」
再び、猛烈な射精欲求が襲いかかって来た。
(ダメ…も…)
こんなにされたら、もつわけがない。
「シャル…ティヤ…さま…っ…も、も、も…」
でちゃう。だしたい。ださせて。だが、あともう少しで…というところで、シャルスティーヤが口から出した。
突き放された性が相手の唾液を滴らせながら、プルンと勢いよく腹まで反り返る。
「っ!!」
小さく漏らしてブルブルと身悶えた。これほどまでに切羽詰まっているというのに。どうして? どうして、やめてしまったの? と瞳で問いかける。
「やぁっ…はぁぁー…っ」
切なく身を揺らした視線の先で、膝裏に手がそえられた。ぐいっと両脚を胸につくまで折りたたまれる。
「ぁっ!!」
腰が上がり、秘所が露わになる恥ずかしい格好をさせられて。驚く間もなく、美しい顔が下りていく。
(まさか、まさか、まさか…うそ、うそ…)
「ダ、ダメです、ダメ!! シャ、シャルスティーヤさま!!」
制止も虚しく、ぬぷっと入れられた。
「アァッ!!」
光で倍に長く伸ばした舌に、ズッ、ズッと上下に突き入れられる。
「アァァーーッ!!」
びゅるっと勢いよく放った。どうしようもないほどの強烈な快感に。ぴちゃっと自らの胸と顔に液がかかった。
(うそ…うそ…うそ…)
絶頂の余韻と困惑と。それを遙かに上回る羞恥心とで。紅潮した顔をいや、いやともどかしげに振った。だが、シャルスティーヤはやめない。
なんとしてでも生まれ変わらせたいのだ。この身体を。全てを拭い去って、自分だけを知っていればいい身体に。
そのためには――聖なる気がこもった唾液を注ぎ始める。絶頂の余韻でうねる秘所に、長い光の舌につたらせて。奥へ奥へと。
途端に、内壁にこびりついていた闇の胞子が逃げ惑い始めた。ゾゾゾゾ…と。
(イヤだ…消えてたまるものか…)
「っ!!」
恨みがましい声に。モゾモゾと足掻くような気配に。ラシュレスタがハッと意識を取り戻した。
同時に、シャルスティーヤが舌を勢いよく抜いて、指を二本突き入れた。光を放つ。長さを伸ばした。抉るようにして。掻く。
「アァーーッ!! アァッ!! アァッ!!」
達したばかりの芯があっという間に硬度を取り戻した。逃げ回るモノと追いかける指に。掻かれて。掻かれて。掻かれて。
「アァッ!! アァッ!! アァッ!!」
ぐちゅぐちゅとした卑猥な音と嬌声が上がる。
「やぁっ!! ンンッ!! ゥゥーーンンッ!!」
攻防戦がなされている箇所は性感帯なのだ。
「はぁぁーっ!! アァッ!! ンンッ!! やぁーーっ!!」
恥ずかしいなど。感じる余裕はもはやない。びゅるっとまた出した。
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