最高天使に恋をして~忘却の河のほとりには~

壱度木里乃(イッチー☆ドッキリーノ)

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愛し合う

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 夢想の中で何度も何度も汚した相手なのに。自慰の度に何回も何回も淫らに想像したのに。

 だが、それでもどこか欲情とは無縁だと、清らかな存在だと思わずにはいられなかった聖なる大天使が。その相手が今、動物的なまでに、貪欲に欲してきている。

 こんなことをされるなんて。舌が這わない場所などないくらいに、行き来されるなんて。

 「アッ、ァッ、アァーッ…ッ…ンッ、ンッ…」

 吸われて。噛まれて。撫で回されて。

 「シャルス…ティヤ…さま…っ…」

 形を確かめるように握られて、そのまま上下に激しく扱かれた。

 「ハァァーーッ!!」

 ビクビクと震えを走らせた身体に、シャルスティーヤが問いかける。
 
 「我がどれだけこうしたかったか…わかるか、ラシュレスタ」

 ポタポタとはしたなく愛液をこぼす芯に。答えを待たずに、舌が這う。下から上に幾度も幾度も。舐めるのが当然だとばかりに。

 「アァァッ…アァァッ…」

 また深く含まれた。

 「アァッ!!」

 ぢゅぅうぅ…と吸われる。

 「ンンーーーッ!!」

 再び、猛烈な射精欲求が襲いかかって来た。

 (ダメ…も…)

 こんなにされたら、もつわけがない。

 「シャル…ティヤ…さま…っ…も、も、も…」

 でちゃう。だしたい。ださせて。だが、あともう少しで…というところで、シャルスティーヤが口から出した。

 突き放された性が相手の唾液を滴らせながら、プルンと勢いよく腹まで反り返る。

 「っ!!」

 小さく漏らしてブルブルと身悶えた。これほどまでに切羽詰まっているというのに。どうして? どうして、やめてしまったの? と瞳で問いかける。

 「やぁっ…はぁぁー…っ」

 切なく身を揺らした視線の先で、膝裏に手がそえられた。ぐいっと両脚を胸につくまで折りたたまれる。

 「ぁっ!!」

 腰が上がり、秘所が露わになる恥ずかしい格好をさせられて。驚く間もなく、美しい顔が下りていく。

 (まさか、まさか、まさか…うそ、うそ…)

 「ダ、ダメです、ダメ!! シャ、シャルスティーヤさま!!」

 制止も虚しく、ぬぷっと入れられた。

 「アァッ!!」

 光で倍に長く伸ばした舌に、ズッ、ズッと上下に突き入れられる。

 「アァァーーッ!!」
 
 びゅるっと勢いよく放った。どうしようもないほどの強烈な快感に。ぴちゃっと自らの胸と顔に液がかかった。

 (うそ…うそ…うそ…)

 絶頂の余韻と困惑と。それを遙かに上回る羞恥心とで。紅潮した顔をいや、いやともどかしげに振った。だが、シャルスティーヤはやめない。

 なんとしてでも生まれ変わらせたいのだ。この身体を。全てを拭い去って、自分だけを知っていればいい身体に。

 そのためには――聖なる気がこもった唾液を注ぎ始める。絶頂の余韻でうねる秘所に、長い光の舌につたらせて。奥へ奥へと。

 途端に、内壁にこびりついていた闇の胞子が逃げ惑い始めた。ゾゾゾゾ…と。
 
 (イヤだ…消えてたまるものか…)

 「っ!!」

 恨みがましい声に。モゾモゾと足掻くような気配に。ラシュレスタがハッと意識を取り戻した。

 同時に、シャルスティーヤが舌を勢いよく抜いて、指を二本突き入れた。光を放つ。長さを伸ばした。抉るようにして。掻く。

 「アァーーッ!! アァッ!! アァッ!!」

 達したばかりの芯があっという間に硬度を取り戻した。逃げ回るモノと追いかける指に。掻かれて。掻かれて。掻かれて。

 「アァッ!! アァッ!! アァッ!!」

 ぐちゅぐちゅとした卑猥な音と嬌声が上がる。

 「やぁっ!! ンンッ!! ゥゥーーンンッ!!」

 攻防戦がなされている箇所は性感帯なのだ。

 「はぁぁーっ!! アァッ!! ンンッ!! やぁーーっ!!」

 恥ずかしいなど。感じる余裕はもはやない。びゅるっとまた出した。
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