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第1章
ゴカイとの出会い
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「天使、依頼人が居る場所は分かるか?」
「それは毎回違うんだぞ。だから探すしかないぞ」
そういう事らしく、とりあえず走り出した。
街並みはいつもと、何も変わらない。小さい頃から育成神には、街を隅々まで把握するように言われていた。
そのおかげで、何処に何があるかが手に取るように分かった。
「ノーマ。止まって、右を見るんだ」
「右……? …………ガラスに誰か映ってるな……」
また止まるように言われ、言う通りにした。
「誰かいるんだぞ……」
「いや……待て待て。目が……合ってる……気が」
気のせいでは無かったらしく、反対側にある建物の間から、全身真っ黒のイタい奴が、ゆっくりと出てきた。
「え……あいつ刃物持ってね? なんであんな物……。落ちてるのか?」
「違うよ。武器はどんな物でも持ち込めるんだ。誰かが落とさない限り、落ちてる事はないよ」
「そんなのありかよ。でも殺すのはダメなんだろ? じゃあビビる事はないか。だって刺されたら死んじゃうかもしれないし」
「それも違う。殺すのはダメで、死ぬのはいい。つまり死んでしまったなら問題無い」
「ちょっと待てよ、そんなのただの屁理屈じゃんか! 納得出来るかよ!」
「納得するしないじゃないんだ。それがルールだからね。戦わなければいけないルールもないよ」
それなら、逃げようか考えたけど、話せば分かるんじゃないかと思った。
「なぁ! お前名前は?」
「やれやれ。いきなりお前とはね。まずこっちを向きなよ……」
ガラスの中の相手に、話しかけていた。教えてくれて助かったと同時に、相手の事が分かった。
隠れてたり、武器があるのに来なかったり、俺と同じ初心者だという事が。
「あぁ、そうか。悪ぃ。お前って言ったのも、ついでに謝る。すまん」
「……まぁいいよ。それに名乗る気も無いしねぇ……ここで死ぬんだから。……逃げるなら、今のうちだよ?」
「お前……ビビってるだろ?」
「……何を言ってるのかねぇ……まったく……本当に殺しちゃうよ?」
「あぁ、やってみろよ。お前はこの先も動かない、いやビビって動けないんだよ。……逃げてほしいんだろ?」
「ノーマル風情が、調子に乗りやがって……来なよ、殺してあげるよ」
自分からは来ないで待つ、初心者だと勝手に確信した。
「相手の能力がまだ分からない。考えはあるのかな?」
「あぁ。殴る。それに能力なら分かった気がするからな」
(あいつは今俺の名前を呼んだ。つまり……耳がいいって事だ。恐らく能力は耳に関係してる。あいつまで……約3秒。いけるか……)
俺は能力を使い、相手の元に走り出した。相手は余裕ぶって、ただ突っ立ったままでいる。
予想通り3秒で着き、勢いを殺さず顔を目掛けて右腕を伸ばす。だが、全力の拳は、頬をかすめただけだった。
(ちょっと待て……何でこいつ目を瞑ったままで、避けれんだよ……! でも……あと3……2)
振り返り、そのままもう一度殴ろうとすると、持っているナイフを突き出してきた。
「これで、終わりだよ!」
(ここだ……!)
そのナイフを避け、思い切り出した右の拳は、相手の顔面を確実に捉えた。倒れた相手にすかさず、もう1発
殴り掛かった。
「ごめんなさい! 僕の負けです!」
「はぁ……?」
「ごめんなさい……許して……」
謝る相手を見て、振り上げた拳を降ろした。
「ノーマが勝ったぞ! ノーマ強いぞ! ね、神様!」
「あぁ、そうだね。本当に……」
「おい。お前名前は?」
「僕は……ゴカイだよ……」
「ゴカイ……?」
育成神が、ゴカイに引っかかった。
「ゴカイの事知ってんのか?」
「いや、なんでもない。知らないよ」
「……そっか。まぁ……よろしくなゴカイ」
「あぁ、よろしくねぇ……?」
(育成神は放っといて……こいつ仲間にするか。悪い奴じゃ無さそうだし……能力も使えそうだしな……)
笑いそうになるのを必死に堪え、あくまで平静を装い、倒れてるゴカイに手を差し伸べた。すると掴まり、引き起こしたが、俺の顔を見て、何故か怯えた表情を浮かべていた。
「あ、そうだ。お前の能力って耳に関係してるだろ?」
「え? いや僕の能力は、心中が分かるんだよねぇ……」
「え……? あ、そうなんだ。ふーん……じゃあさ、何でお前俺の名前知ってたの? 育成神が呼んだのを聞いたのかと思ったんだけどな……」
心が読まれてるなら、俺の考えが全部バレてるかと思って、少し焦った。
「いや、知らないけど……ちなみに名前は?」
「ノーマだよ。さっき呼んだだろ?」
「ノーマ……? さっき……? ノーマ……ル……あ、それは違うんだ! ごめん、何でもないんだ!」
ゴカイは急に慌てた様子で、謝ってきた。
「おい。なんだよ、言えよ」
「言って……いいのかい……? おこらないでよ……?」
「あぁ、いいぞ。絶対怒らない」
「じゃあ……言うからねぇ……君の頭上の目が、無色だったからなんだよねぇ。僕はあの時、ノーマル風情って言ったんだよ……ごめんよ……?」
「あぁ、そういう事ね。……あぁ……なるほど……なるほどね…………おい!」
「ヒィー……! 怒らないって言ったよねぇ!」
ゴカイに怒ったつもりは無かったから、驚かせて申し訳ないと思った。でも、ノーマル風情は気になるけど
「いや、お前じゃない。育成神だよ。俺の名前って……もしかして、ノーマルだからじゃないよな……? いやまさかな。親には関与出来ないしな……答えろ」
「ノーマルだからノーマ。その通りだよ。それに、親に関しては、申し訳ない」
「はっきり言うなよ! どう言う事だよ!」
「ノーマ、元気出すんだぞ……」
「元気だよ! 天使、まさかお前も……」
「そ、そんな事……知らないぞ!」
「まだなんも言ってねーよ」
「ん? ノーマがノーマルだから、それを神様から聞いてるかって事だぞ?」
「知ってんじゃねぇかよ!」
「天使は、勿論知っているよ。ノーマの事は全てね」
「か~み~さ~ま~……なんで言うんだぞ~……」
「お前、自分で言ってたぞ」
「ノーマ。名は意味を持たない。親が、こうあってほしいと思うだけで、子供には関係ない」
「言い訳なんかすんなよ」
「最後まで聞くんだ」
育成神は語気を強めた。小さい頃から厳しかったが怒られた事は、1度も無い。その育成神が初めて、怒った気がした。
「いいかいノーマ。例え何色で産まれようと関係ない。自分の思うままに生きていく君を見守る、それだけなんだ」
「何色でって……俺無色じゃん……色ないじゃん」
「それは…………言い方が悪かったね。何より君を縛りたく無かったんだ。だから色の種類も、意味も、名前についても、何も言わなかった。今教えるのは、もう縛られる君では無いと思うからだよ」
「もう縛られない……今の俺なら……」
「そう。今の君が気にする事は、昔の君も気にする。ずっと言って来なかったから、当然だ。褒めてるのは伝わっているかな?」
「褒めてる……今の褒められてんのか?」
「あぁ、そうだよ。君は自分で考え、強制しなくても私の言った事をちゃんと……今はサボったり、面倒臭がったりは忘れて、やってくれている。そんなノーマを、私は誇りに思っているよ。私の元に来てくれて良かったと、心からね」
言ってる事は分かった。けど騙されてる気がしたけど、育成神に初めて褒められた。何故か目の前が霞んできて、いつもより空が輝いて見えた。
「この世界も、捨てたもんじゃ無いな…………」
「ノーマが……おかしいぞ……」
「今はそっとしておこう……いいね。ゴカイくんも、頼めるかい?」
「分かったぞ……」
「そうだねぇ……」
周囲などお構い無しに、美しさに浸っていた。
(初めて褒められたな……あの育成神に……そういえば怒られたのも……今の俺は誰にも縛れねぇって……なんで縛れねぇか分かんねぇけど……誇りか……悪くないな、意味なんかなくても……意味があっての事だし……)
「誰か来るねぇ!」
ゴカイのその言葉を聞き、ハッと我に返り振り向くと、誰かがこっちに走って来るのが見えた。
夜闘中なのを思い出し、全力で走り出した。
「ゴカイ、とりあえず逃げるぞ、早く来い!」
「あぁ、うん、そうだねぇ。ちょっと待ってくれよ」
何処へ行けばいいかも分からず、決まってないが、とりあえず路地に入り撒こうとした。
「ノーマぁ……頭大丈夫なのかい?」
「あぁ。おかげさま…………頭大丈夫って何?」
「え、いや、あ、違うねぇ……うん……スッキリしたか聞きたかったんだよ!」
「おぉ、そう言う事か…………って騙されねぇよ! ふざけんな、お前――」
「あ! 行く場所は決まってるのかい?」
「なんだよ急に。決まってねぇけど…………そういやお前、弱いのにいつもどうしてんの? それとも初めて?」
「酷いねぇ……僕はもう5回目だよ。当然ずっと隠れているけどねぇ…………そこに君を案内するよ……!」
「よし、さっきの事は許す。流石だな、ゴカイ」
「もう心配いらないよ……とっておきの場所だからねぇ……!」
そこまで言うなら、もう安心だと勝手に思って、急いで向かった。
「それは毎回違うんだぞ。だから探すしかないぞ」
そういう事らしく、とりあえず走り出した。
街並みはいつもと、何も変わらない。小さい頃から育成神には、街を隅々まで把握するように言われていた。
そのおかげで、何処に何があるかが手に取るように分かった。
「ノーマ。止まって、右を見るんだ」
「右……? …………ガラスに誰か映ってるな……」
また止まるように言われ、言う通りにした。
「誰かいるんだぞ……」
「いや……待て待て。目が……合ってる……気が」
気のせいでは無かったらしく、反対側にある建物の間から、全身真っ黒のイタい奴が、ゆっくりと出てきた。
「え……あいつ刃物持ってね? なんであんな物……。落ちてるのか?」
「違うよ。武器はどんな物でも持ち込めるんだ。誰かが落とさない限り、落ちてる事はないよ」
「そんなのありかよ。でも殺すのはダメなんだろ? じゃあビビる事はないか。だって刺されたら死んじゃうかもしれないし」
「それも違う。殺すのはダメで、死ぬのはいい。つまり死んでしまったなら問題無い」
「ちょっと待てよ、そんなのただの屁理屈じゃんか! 納得出来るかよ!」
「納得するしないじゃないんだ。それがルールだからね。戦わなければいけないルールもないよ」
それなら、逃げようか考えたけど、話せば分かるんじゃないかと思った。
「なぁ! お前名前は?」
「やれやれ。いきなりお前とはね。まずこっちを向きなよ……」
ガラスの中の相手に、話しかけていた。教えてくれて助かったと同時に、相手の事が分かった。
隠れてたり、武器があるのに来なかったり、俺と同じ初心者だという事が。
「あぁ、そうか。悪ぃ。お前って言ったのも、ついでに謝る。すまん」
「……まぁいいよ。それに名乗る気も無いしねぇ……ここで死ぬんだから。……逃げるなら、今のうちだよ?」
「お前……ビビってるだろ?」
「……何を言ってるのかねぇ……まったく……本当に殺しちゃうよ?」
「あぁ、やってみろよ。お前はこの先も動かない、いやビビって動けないんだよ。……逃げてほしいんだろ?」
「ノーマル風情が、調子に乗りやがって……来なよ、殺してあげるよ」
自分からは来ないで待つ、初心者だと勝手に確信した。
「相手の能力がまだ分からない。考えはあるのかな?」
「あぁ。殴る。それに能力なら分かった気がするからな」
(あいつは今俺の名前を呼んだ。つまり……耳がいいって事だ。恐らく能力は耳に関係してる。あいつまで……約3秒。いけるか……)
俺は能力を使い、相手の元に走り出した。相手は余裕ぶって、ただ突っ立ったままでいる。
予想通り3秒で着き、勢いを殺さず顔を目掛けて右腕を伸ばす。だが、全力の拳は、頬をかすめただけだった。
(ちょっと待て……何でこいつ目を瞑ったままで、避けれんだよ……! でも……あと3……2)
振り返り、そのままもう一度殴ろうとすると、持っているナイフを突き出してきた。
「これで、終わりだよ!」
(ここだ……!)
そのナイフを避け、思い切り出した右の拳は、相手の顔面を確実に捉えた。倒れた相手にすかさず、もう1発
殴り掛かった。
「ごめんなさい! 僕の負けです!」
「はぁ……?」
「ごめんなさい……許して……」
謝る相手を見て、振り上げた拳を降ろした。
「ノーマが勝ったぞ! ノーマ強いぞ! ね、神様!」
「あぁ、そうだね。本当に……」
「おい。お前名前は?」
「僕は……ゴカイだよ……」
「ゴカイ……?」
育成神が、ゴカイに引っかかった。
「ゴカイの事知ってんのか?」
「いや、なんでもない。知らないよ」
「……そっか。まぁ……よろしくなゴカイ」
「あぁ、よろしくねぇ……?」
(育成神は放っといて……こいつ仲間にするか。悪い奴じゃ無さそうだし……能力も使えそうだしな……)
笑いそうになるのを必死に堪え、あくまで平静を装い、倒れてるゴカイに手を差し伸べた。すると掴まり、引き起こしたが、俺の顔を見て、何故か怯えた表情を浮かべていた。
「あ、そうだ。お前の能力って耳に関係してるだろ?」
「え? いや僕の能力は、心中が分かるんだよねぇ……」
「え……? あ、そうなんだ。ふーん……じゃあさ、何でお前俺の名前知ってたの? 育成神が呼んだのを聞いたのかと思ったんだけどな……」
心が読まれてるなら、俺の考えが全部バレてるかと思って、少し焦った。
「いや、知らないけど……ちなみに名前は?」
「ノーマだよ。さっき呼んだだろ?」
「ノーマ……? さっき……? ノーマ……ル……あ、それは違うんだ! ごめん、何でもないんだ!」
ゴカイは急に慌てた様子で、謝ってきた。
「おい。なんだよ、言えよ」
「言って……いいのかい……? おこらないでよ……?」
「あぁ、いいぞ。絶対怒らない」
「じゃあ……言うからねぇ……君の頭上の目が、無色だったからなんだよねぇ。僕はあの時、ノーマル風情って言ったんだよ……ごめんよ……?」
「あぁ、そういう事ね。……あぁ……なるほど……なるほどね…………おい!」
「ヒィー……! 怒らないって言ったよねぇ!」
ゴカイに怒ったつもりは無かったから、驚かせて申し訳ないと思った。でも、ノーマル風情は気になるけど
「いや、お前じゃない。育成神だよ。俺の名前って……もしかして、ノーマルだからじゃないよな……? いやまさかな。親には関与出来ないしな……答えろ」
「ノーマルだからノーマ。その通りだよ。それに、親に関しては、申し訳ない」
「はっきり言うなよ! どう言う事だよ!」
「ノーマ、元気出すんだぞ……」
「元気だよ! 天使、まさかお前も……」
「そ、そんな事……知らないぞ!」
「まだなんも言ってねーよ」
「ん? ノーマがノーマルだから、それを神様から聞いてるかって事だぞ?」
「知ってんじゃねぇかよ!」
「天使は、勿論知っているよ。ノーマの事は全てね」
「か~み~さ~ま~……なんで言うんだぞ~……」
「お前、自分で言ってたぞ」
「ノーマ。名は意味を持たない。親が、こうあってほしいと思うだけで、子供には関係ない」
「言い訳なんかすんなよ」
「最後まで聞くんだ」
育成神は語気を強めた。小さい頃から厳しかったが怒られた事は、1度も無い。その育成神が初めて、怒った気がした。
「いいかいノーマ。例え何色で産まれようと関係ない。自分の思うままに生きていく君を見守る、それだけなんだ」
「何色でって……俺無色じゃん……色ないじゃん」
「それは…………言い方が悪かったね。何より君を縛りたく無かったんだ。だから色の種類も、意味も、名前についても、何も言わなかった。今教えるのは、もう縛られる君では無いと思うからだよ」
「もう縛られない……今の俺なら……」
「そう。今の君が気にする事は、昔の君も気にする。ずっと言って来なかったから、当然だ。褒めてるのは伝わっているかな?」
「褒めてる……今の褒められてんのか?」
「あぁ、そうだよ。君は自分で考え、強制しなくても私の言った事をちゃんと……今はサボったり、面倒臭がったりは忘れて、やってくれている。そんなノーマを、私は誇りに思っているよ。私の元に来てくれて良かったと、心からね」
言ってる事は分かった。けど騙されてる気がしたけど、育成神に初めて褒められた。何故か目の前が霞んできて、いつもより空が輝いて見えた。
「この世界も、捨てたもんじゃ無いな…………」
「ノーマが……おかしいぞ……」
「今はそっとしておこう……いいね。ゴカイくんも、頼めるかい?」
「分かったぞ……」
「そうだねぇ……」
周囲などお構い無しに、美しさに浸っていた。
(初めて褒められたな……あの育成神に……そういえば怒られたのも……今の俺は誰にも縛れねぇって……なんで縛れねぇか分かんねぇけど……誇りか……悪くないな、意味なんかなくても……意味があっての事だし……)
「誰か来るねぇ!」
ゴカイのその言葉を聞き、ハッと我に返り振り向くと、誰かがこっちに走って来るのが見えた。
夜闘中なのを思い出し、全力で走り出した。
「ゴカイ、とりあえず逃げるぞ、早く来い!」
「あぁ、うん、そうだねぇ。ちょっと待ってくれよ」
何処へ行けばいいかも分からず、決まってないが、とりあえず路地に入り撒こうとした。
「ノーマぁ……頭大丈夫なのかい?」
「あぁ。おかげさま…………頭大丈夫って何?」
「え、いや、あ、違うねぇ……うん……スッキリしたか聞きたかったんだよ!」
「おぉ、そう言う事か…………って騙されねぇよ! ふざけんな、お前――」
「あ! 行く場所は決まってるのかい?」
「なんだよ急に。決まってねぇけど…………そういやお前、弱いのにいつもどうしてんの? それとも初めて?」
「酷いねぇ……僕はもう5回目だよ。当然ずっと隠れているけどねぇ…………そこに君を案内するよ……!」
「よし、さっきの事は許す。流石だな、ゴカイ」
「もう心配いらないよ……とっておきの場所だからねぇ……!」
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