底上げ容器のパスタ〜意識高い風ソース和え

起床

　月曜日の朝、スマホのアラームが鳴り、目を開けて、5分おきにアラームを2、3回消す。

　布団から出てリビングに向かい、とりあえずソファに腰掛け、テレビの電源を入れる。

　ニュース番組を観ながら、朝ごはんを食べ、洗面所へ行き歯を磨く。

　5分～10分ぐらい歯を磨き、口をゆすいだついでに、顔を洗う。

　服を着替えて、再びソファに座り、ニュース番組が流れる傍らで、スマホのニュースアプリを観る。

　時間が来たら家を出て、職場に向かい、与えられた仕事をこなし、帰宅する。

　お風呂に入り、晩ごはんを食べ、自由な時間を過ごし、就寝する。

　そして、また朝を迎える。

　基本的にはこれの繰り返しだが、どのタイミングで起きるのか。

　目を開けた時が、起きた状態と言えるのか、少し考えてみる。

　起きるとは、目覚めるという事。つまり起きるには、目を覚ます必要がある。

　目を開けたら、それは目覚めた事になるのか、起きた事になるのか、否、ならない気がする。

　目覚めとは、目が覚めるという事。つまり覚を目で見た状態を指す。

　覚とは、人の心を見透かす妖怪。後はもうお分かりのように、覚を目で見ると、目覚める事になる。

　つまり、妖怪とは人間が創り出した虚像の産物に過ぎないという事は、覚を見る事は不可能。

　つまり、人間は妖怪を生み出した時点で、目覚める事が出来なくなってしまった。という事になるのか、ならないのかは、あなた次第である。