底上げ容器のパスタ〜意識高い風ソース和え

金銭

　お金とはなんなのか、お金、つまり金。きんとかかね、この金について、考えてみる。

『金』人の心を豊かに、はたまた蝕み、良くも悪くも人々を支配する紙、否、むしろ神。

　では、金を得るにはどうすれば良いのか、考えてみる。

　金＝紙＝神という事は、金を得るという事は、神を得るという事と同義と心得る。

　この腐敗した世界に産み落とされた瞬間から、この腐敗した世界を去るまで、金とは切っても切れない関係を築く。

　時に好かれる者、時に見捨てられる者、時に付かず離れずの者、関係性は十人十色。

　類似する色を持つ者に対し抱く感情、対照の色を持つ者に対し抱く感情、これもまた十人十色。

「いくら貧乏しててもね、心まで貧乏じゃいけないよ」

　これは、かの有名な私の大好きな人物、祖母がぼそっと放った言葉である。

　お金で買えないものは無い。例え愛であろうと、仲間であろうと、地位、名声、力、お金さえあれば手に入るだろう。

　けれど、お金で手に入れたものを、偽りとまでは言わないが、本物なのかは疑問である。

　お金よりも大事なものを、誰しも1つは持っている。

　お金を持っていれば幸せなのか。お金が無ければ不幸なのか。そんな事私が知る由もない。

　だが、少なからずお金よりも大事なものを、既に持っている。

　だからお金などいらない。なんて言うはずが無いだろう。そんなのは綺麗事だ。お金は大事。私はお金が欲しい。

　かみの赴くままに。