2 / 13
#2 完璧でなくていいですか
しおりを挟む
何となく、どっちが先に自己紹介をやろうかと探る雰囲気になった。
ここは、僕が先にするとしたもんだろう。
「じゃあ私から 「じゃあ僕から...」
かぶったあああああああーーーーーー
悠也は、内心で悲鳴をあげた。
「ご、ごめん」
慌てて謝ったが、それもとてもおどおどした感じになってしまって、逆に引かれないかと心配になる。しかし、有季さんはまた目を細めてにへっと笑った。
ああ、よかった。その笑顔に救われる。
「えーと、僕からいくね」
ここは自分が場をまわそうと必死に頑張る。
「お願いします」
有季さんは、両手を差し出して「どうぞ」のポーズをしてきた。
すごくかわいい。僕は、はたしてその期待に応えられるだけの自己紹介ができるだろうか。もう一度不安が頭をよぎりながらも、なんとか頭を働かせて英語をひねり出す。
マイネーム イズ ユウヤミカサ
マイバースデー イズ セブン サーティーン
アイ ジョイン バドミントンクラブ
アイ ウォントゥー ビー ア グッド バドミントン プレーヤー
ナイストゥーミーチュー
中学校1年レベルの単語と文法を駆使して、なんとか乗り切った。
だいぶカタコトでたどたどしかったが。
「じゃあ私いくね」
そう言って、有季さんの自己紹介が始まった。
マイネーム イズ ユウキ タチバナ
アイ ライク リスニング トゥー ミュージック
マイ フェイバリット アーティスト イズ ヨネズケンシ
ナイストゥーミーチュー
彼女の自己紹介もたどたどしく僕と似たようなもので、僕は少し安心した。
それは、僕の自己紹介でおそらく失望されていないだろうという安心もあった。しかし、それよりも完璧でない彼女を見て安心した部分が大きかった気がする。
悠也は、昔から自分を完璧に見せようとする性格だった。間違えたり、出来なかったりしたら、嫌われるのではないかと思っていた。
だから、自分ができるもの以外はやりたくなかったし、自分ができなければ面白くなかった。できる自分を見せようと必死だった。
でも、出来ないなりに一生懸命頑張って話している有季さんの姿を見ていると、こっちも完璧でなくていいんだなと思えた。
この子とだったら、楽しいだろうな
不意に頭に浮かんできた考えに、悠也は自分で動揺した。
中学校の時は、女子と喋るのがダサいと思っていたし、友達にからかわれたくなかったから女子とは喋らなかった。
そういうお年頃だから気になる子はいたけど、告白なんて考えもしなかった。
________
続く...
ここは、僕が先にするとしたもんだろう。
「じゃあ私から 「じゃあ僕から...」
かぶったあああああああーーーーーー
悠也は、内心で悲鳴をあげた。
「ご、ごめん」
慌てて謝ったが、それもとてもおどおどした感じになってしまって、逆に引かれないかと心配になる。しかし、有季さんはまた目を細めてにへっと笑った。
ああ、よかった。その笑顔に救われる。
「えーと、僕からいくね」
ここは自分が場をまわそうと必死に頑張る。
「お願いします」
有季さんは、両手を差し出して「どうぞ」のポーズをしてきた。
すごくかわいい。僕は、はたしてその期待に応えられるだけの自己紹介ができるだろうか。もう一度不安が頭をよぎりながらも、なんとか頭を働かせて英語をひねり出す。
マイネーム イズ ユウヤミカサ
マイバースデー イズ セブン サーティーン
アイ ジョイン バドミントンクラブ
アイ ウォントゥー ビー ア グッド バドミントン プレーヤー
ナイストゥーミーチュー
中学校1年レベルの単語と文法を駆使して、なんとか乗り切った。
だいぶカタコトでたどたどしかったが。
「じゃあ私いくね」
そう言って、有季さんの自己紹介が始まった。
マイネーム イズ ユウキ タチバナ
アイ ライク リスニング トゥー ミュージック
マイ フェイバリット アーティスト イズ ヨネズケンシ
ナイストゥーミーチュー
彼女の自己紹介もたどたどしく僕と似たようなもので、僕は少し安心した。
それは、僕の自己紹介でおそらく失望されていないだろうという安心もあった。しかし、それよりも完璧でない彼女を見て安心した部分が大きかった気がする。
悠也は、昔から自分を完璧に見せようとする性格だった。間違えたり、出来なかったりしたら、嫌われるのではないかと思っていた。
だから、自分ができるもの以外はやりたくなかったし、自分ができなければ面白くなかった。できる自分を見せようと必死だった。
でも、出来ないなりに一生懸命頑張って話している有季さんの姿を見ていると、こっちも完璧でなくていいんだなと思えた。
この子とだったら、楽しいだろうな
不意に頭に浮かんできた考えに、悠也は自分で動揺した。
中学校の時は、女子と喋るのがダサいと思っていたし、友達にからかわれたくなかったから女子とは喋らなかった。
そういうお年頃だから気になる子はいたけど、告白なんて考えもしなかった。
________
続く...
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
嘘をつく唇に優しいキスを
松本ユミ
恋愛
いつだって私は本音を隠して嘘をつくーーー。
桜井麻里奈は優しい同期の新庄湊に恋をした。
だけど、湊には学生時代から付き合っている彼女がいることを知りショックを受ける。
麻里奈はこの恋心が叶わないなら自分の気持ちに嘘をつくからせめて同期として隣で笑い合うことだけは許してほしいと密かに思っていた。
そんなある日、湊が『結婚する』という話を聞いてしまい……。
君に恋していいですか?
櫻井音衣
恋愛
卯月 薫、30歳。
仕事の出来すぎる女。
大食いで大酒飲みでヘビースモーカー。
女としての自信、全くなし。
過去の社内恋愛の苦い経験から、
もう二度と恋愛はしないと決めている。
そんな薫に近付く、同期の笠松 志信。
志信に惹かれて行く気持ちを否定して
『同期以上の事は期待しないで』と
志信を突き放す薫の前に、
かつての恋人・浩樹が現れて……。
こんな社内恋愛は、アリですか?
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ひとつの秩序
水瀬 葵
恋愛
ずっと好きだった職場の先輩が、恋人と同棲を始めた。
その日から、南莉子の日常は少しずつ噛み合わなくなっていく。
昔からの男友達・加瀬透真は、気づけばやたら距離が近くて、優しいのか、図々しいのか、よく分からない。
好きな人が二人いるわけじゃない。
ただ、先輩には彼女がいて、友達は友達の顔をしなくなっていく。
戻れると思っていた関係が、いつの間にか戻れなくなっている。
これは、仕事も恋もちゃんとやりたいのに、だいたい空回りしている大人たちの、少し不器用なラブコメディ。
優しい雨が降る夜は
葉月 まい
恋愛
浮世離れした地味子 × 外資系ITコンサルのエリートイケメン
無自覚にモテる地味子に
余裕もなく翻弄されるイケメン
二人の恋は一筋縄ではいかなくて……
雨降る夜に心に届いた
優しい恋の物語
⟡☾·̩͙⋆☔┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈ ☔⋆·̩͙☽⟡
風間 美月(24歳)……コミュニティセンター勤務・地味でお堅い性格
雨宮 優吾(28歳)……外資系ITコンサルティング会社勤務のエリートイケメン
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる