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第一章 三ヶ月前
04 旧友ヨハンの鬱屈
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「フェリー。お前は去年の『ミカサ事件』を覚えているか? 」
貴族のボンボンであるヨハンはどちらかと言えば気取り屋というか、スノビッシュな一面があった。テストの成績が悪かった時も、兵学校を一番で卒業できなかった時も、決して落ち込んだ姿を見せず、強がってカッコつけて気取るような、そのくせ何かあると長年の友達であるフェルディナントに会いたがり、会って実に遠回しにグチを垂れる。そんな、ニクめない、寂しがり屋みたいなところのあるヤツだった。こんなに無防備に、真正直に、深刻な表情で落ち込む彼を見るのは、初めてのことだった。
「ああ。あれでだいぶチナのスパイ網が摘発されたな。近衛にもいた。いまブタ箱に入ってるが」
「問題は、そこじゃないんだ」
ヨハンが促したのでカウンターを離れてテーブル席に移った。まだ宵の口で、ちょうど次のレストランかどこかの店に移っていく客がいて、店の中はほどほどにざわつき、ほどほどに空いていた。
ヨハンは、続けた。
「そもそも、あれはルメイ大佐の亡命騒ぎが発端だった」
「うん。最新鋭の戦艦ミカサを手土産に、ってやつだな」
「そのミカサだが、今は主砲に陸軍の100ミリ榴弾砲の改造版を採用してるんだが、そもそもは20センチ主砲が搭載できるように設計されていた。設計したのはルメイ大佐本人。・・・知ってたか? 」
「それは初耳だ! 」
「だろうな。海軍もそれは大っぴらに公表してない」
「それで? 」
通りかかった可愛いウェイトレスにウィスキー・ソーダのお代わりを頼み、フェルディナントは続きを促した。
「その20センチとルメイ大佐が? 」
「うん」
ヨハンはぐっと額を寄せて来て声を落とした。
「ルメイ大佐が主張した20センチ砲搭載を、海軍省の事務方は却下した。仮想敵だったチナにもそんな大口径の艦載砲を装備した船はない、と。ま、事実無かったわけなんだが。
それで、そんな使う当てもないデカイ大砲積むなんてまかりならん、と。大砲一本作る費用で、駆逐艦が4隻は優に作れるではないか、と。
大佐が設計畑を追われたのは、それをさらにゴリ押ししたからだ。なかば恫喝まがいのコトまでして。20センチ砲は新しい戦艦に是非とも必要だ、と。
それが大佐のワガママだと。自己の栄達のための主張だ、というのが却下して大佐を更迭した当時の海軍省の見解、言い分だったんだが、しかし、事実は少し、違っていたんだ」
「違っていた? 」
「大佐は、何も自分をアピールするためだけに20センチ砲搭載を主張したわけではなかったんだよ。たしかにちょっとは、幾分はあったかもしれん。でも、実は確固とした理由があっての主張だったんだ」
「・・・なんなんだ、それは」
「アメリカ、だよ」
「あめりか? 」
「はるか千年前のポールシフトによるカタストロフ、大災厄は当時の文明世界をことごとく破壊、人類の激減 (滅亡ではなく)をもたらした」
「生き残ったのは我が帝国人の先祖である欧州のごく一部の人々と当時の東・東南アジアの人々。現在のノール王国の先祖である北欧の一部。旧シナとインド、それに中東の一部が現在のドン王国の先祖。そして、北の異民族が旧ロシアの一部。現在我々が認識しているのはこれらの民族の先祖だけである」
「しかし、まだこの地球上の多くの部分が未調査、未踏破のまま残されている」
「特に当時のアフリカ大陸と、そして南北アメリカ大陸」
「そこに民族と呼べるものが生息しているとしてどれほどの人口なのか。どれほどの科学力生産力を持っているのか。そして、彼らは他民族に対して好意的か、または敵対的か」
こうした問題は、実は現皇帝の先帝はおろか、ここ数十年ほどの帝国指導者層や知識層の間での共通認識だったのである。
昨年、最新鋭の戦艦ミカサを強奪してドン王国の前身であったチナ王国に亡命しようとして失敗し帝国の特務部隊の活躍で抹殺されたルメイ海軍大佐は、バカロレアの理学部を出、かつ海軍省という政府の中枢部署にいたためにこの認識を知っていたのだ。
そして、十数年前、ある出来事が起こった。
たまたま偶然に、当時まだバカロレアの理学部で開発段階だった電波通信機、ラジオが、明らかに未知の存在からの電波通信を受信したのである。
「もしやアフリカか、アメリカにいるかもしれない他民族の可能性がある! 」
時は先帝であるカール帝の御代であったが、政府はこの未知の通信の事実と電波通信技術を極秘とし大学から取り上げ、内閣府直轄の工業技術院で密かに研究を続けさせていたのだった。天井無しの莫大な予算を注ぎ込んで。
ルメイはこの情報も知っていたのだろう。だから強硬に過剰とも言える兵装の配備を主張したのだ。
今、帝都スブッラのバーで密談している陸軍と海軍の末端将校二人は、当然これらの経緯も情報も知る立場にはなかった。
しかし・・・。
「残念ながら、ぼくたちの艦隊が現場に到着した時にはもう、大砲を撃ってきたという船は見当たらなかった。
だが、付近の大きな島に上陸して調べたら、驚くべきことが分かったんだ」
「驚くべきこと? 」
フェルディナントは運ばれてきた三杯目のウィスキー・ソーダをゴクゴクと飲んだ。異様に喉が渇いているのを感じた。
「そこには明らかに我々のものとは違う、だけど我々が使用するものとほぼ同じ用途の品々があった。燃料缶や石炭の集積場、艀の残骸や多数のブイ、救命イカダや浮き輪・・・。
その島は昔『アラスカ』と呼ばれていた半島の一部だったらしい。恐らくは、その島を拠点にしてたヤツらが壊れたりしたものを捨てて行ったんだろうが、その品々のどれにも、英語で文字が書かれていた。
『US NAVY』合衆国海軍、てな。アメリカのことをかつてそう呼んだんだそうだ」
ヨハンは大ジョッキの残りを飲み干し、さらにフェルディナントのウィスキー・ソーダを全て飲み干して、言った。
「ルメイ大佐は、正しかった! それなのに、海軍は彼を捨てたんだ! 」
「おい! 声が大きい! 」
「いったい全体、上は、政府は何をやっているんだ! うかうかしてると、アメリカの艦隊にやられちまうかもしれんぞ! 」
ヨハンの声の大きさもさることながら、フェルディナントは彼の話の内容に驚きを隠せなかった。
その後もう一軒ハシゴしたが、急に酔いが回ったのか、ろれつが回らなくなって足元のおぼつかなくなったヨハンを立たせ彼の腕を肩にかけて辻馬車を拾い、彼の実家のあるチュリオの丘まで送った。軍服のまま酔い潰れている旧友をそのままにはできなかった。非番とはいえ憲兵隊にでも見つかれば軍律違反で大ごとになる。出世にも響く。
もう冷たい夜風が心地よかったが、フェルディナントの心の内はざわついていた。
なんだ・・・。陸軍は問題だらけだと思ったら、海軍も、だったとは・・・。
心の中で独り言ちていると、隣で潰れていたヨハンが口を開いた。
「フェリー、あのさ、わかってると思うが、今夜ぼくが言ったことは、絶対誰にも言うなよ。さもないと、お前も、情報を漏らしたぼくも、首が飛ぶ。いいか? わかったな」
フェルディナントはストレスが溜まりまくっていたらしい友達の膝を叩いて安心させてやった。
急に夜風が冷たくなった。
フェルディナントは冬季軍装のジャケットの襟を立て、首を埋めた。
辻馬車は、高級な邸宅が建ち並ぶ、ガス灯の灯りに照らされた石畳の路をゴトゴトと進んでいった。
その翌日。
緊急幕僚会議が急遽皇宮で開催されることになり、統合参謀本部と海軍総司令部の幹部たちが招集された。
史実 「二ニ六事件」メモ その2
野中 四郎(のなか しろう、1903年 (明治36年)- 1936年(昭和11年)は、日本の陸軍軍人。二・二六事件の中心人物の一人。最終階級は歩兵大尉。
岡山県岡山市出身。陸軍軍人であった野中勝明 (陸軍少将)の四男で、叔父・類三郎の養子となっている。東京府立第四中学校を経て陸軍幼年学校卒業。1924年 (大正13年)7月、陸軍士官学校歩兵科を卒業(36期)。
1924年(大正13年)10月25日 歩兵少尉任官、補歩兵第66聯隊附。
しかし、宇垣軍縮によって1925年 (大正14年)5月1日に歩兵第66聯隊が廃止され、このタイミングで歩兵第3聯隊附に異動している。
1927年(昭和2年)10月25日に歩兵中尉。
1933年(昭和8年)8月1日に任歩兵大尉、補歩兵第3聯隊第7中隊長。
野中自身は職務に熱心で、派閥抗争や革新運動にも名が上がらず、西田税の聴取書でも「面識がない」とされた。
1936年 (昭和11年)2月26日、二・二六事件で約500名の下士官兵を率いて警視庁及び桜田門付近を占拠。29日、山下奉文少将に自決を促され、叛乱の責任を取って陸相官邸で拳銃自殺した、34歳。
原隊(歩兵第3連隊)での通夜の後、四谷の自宅に遺体が届けられた。戒名は直心院明光義剣居士。死後のことながら、没日付で正七位返上を命じられ、大礼記念章 (昭和)を褫奪された。
3月2日、妻・美保子は新聞各社の取材攻勢に対し、夫の行動を世間に詫びる手記を発表した。これは事件に関与した将校の未亡人が発表した唯一の手記となっている。美保子夫人は一人娘と共に実家に帰り、北陸地方で図書館に勤務した。
兄 野中次郎は最終階級陸軍中佐、二・二六事件当時は佐倉歩兵第57聯隊中隊長で歩兵大尉、陸士33期。弟 野中五郎は最終階級海軍大佐、二・二六事件当時は海軍少尉。少佐で戦死後に二階級特進、海兵61期。
毎年2月下旬、岡山市中区平井の東山霊園内・野中家墓地の野中四郎の墓前にて、有志により神道式の慰霊祭が行われている。
ウィキペディアより
不明 - http://hanada.de-blog.jp/shouwa/2006/10/post_419d.html, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=30438389による
貴族のボンボンであるヨハンはどちらかと言えば気取り屋というか、スノビッシュな一面があった。テストの成績が悪かった時も、兵学校を一番で卒業できなかった時も、決して落ち込んだ姿を見せず、強がってカッコつけて気取るような、そのくせ何かあると長年の友達であるフェルディナントに会いたがり、会って実に遠回しにグチを垂れる。そんな、ニクめない、寂しがり屋みたいなところのあるヤツだった。こんなに無防備に、真正直に、深刻な表情で落ち込む彼を見るのは、初めてのことだった。
「ああ。あれでだいぶチナのスパイ網が摘発されたな。近衛にもいた。いまブタ箱に入ってるが」
「問題は、そこじゃないんだ」
ヨハンが促したのでカウンターを離れてテーブル席に移った。まだ宵の口で、ちょうど次のレストランかどこかの店に移っていく客がいて、店の中はほどほどにざわつき、ほどほどに空いていた。
ヨハンは、続けた。
「そもそも、あれはルメイ大佐の亡命騒ぎが発端だった」
「うん。最新鋭の戦艦ミカサを手土産に、ってやつだな」
「そのミカサだが、今は主砲に陸軍の100ミリ榴弾砲の改造版を採用してるんだが、そもそもは20センチ主砲が搭載できるように設計されていた。設計したのはルメイ大佐本人。・・・知ってたか? 」
「それは初耳だ! 」
「だろうな。海軍もそれは大っぴらに公表してない」
「それで? 」
通りかかった可愛いウェイトレスにウィスキー・ソーダのお代わりを頼み、フェルディナントは続きを促した。
「その20センチとルメイ大佐が? 」
「うん」
ヨハンはぐっと額を寄せて来て声を落とした。
「ルメイ大佐が主張した20センチ砲搭載を、海軍省の事務方は却下した。仮想敵だったチナにもそんな大口径の艦載砲を装備した船はない、と。ま、事実無かったわけなんだが。
それで、そんな使う当てもないデカイ大砲積むなんてまかりならん、と。大砲一本作る費用で、駆逐艦が4隻は優に作れるではないか、と。
大佐が設計畑を追われたのは、それをさらにゴリ押ししたからだ。なかば恫喝まがいのコトまでして。20センチ砲は新しい戦艦に是非とも必要だ、と。
それが大佐のワガママだと。自己の栄達のための主張だ、というのが却下して大佐を更迭した当時の海軍省の見解、言い分だったんだが、しかし、事実は少し、違っていたんだ」
「違っていた? 」
「大佐は、何も自分をアピールするためだけに20センチ砲搭載を主張したわけではなかったんだよ。たしかにちょっとは、幾分はあったかもしれん。でも、実は確固とした理由があっての主張だったんだ」
「・・・なんなんだ、それは」
「アメリカ、だよ」
「あめりか? 」
「はるか千年前のポールシフトによるカタストロフ、大災厄は当時の文明世界をことごとく破壊、人類の激減 (滅亡ではなく)をもたらした」
「生き残ったのは我が帝国人の先祖である欧州のごく一部の人々と当時の東・東南アジアの人々。現在のノール王国の先祖である北欧の一部。旧シナとインド、それに中東の一部が現在のドン王国の先祖。そして、北の異民族が旧ロシアの一部。現在我々が認識しているのはこれらの民族の先祖だけである」
「しかし、まだこの地球上の多くの部分が未調査、未踏破のまま残されている」
「特に当時のアフリカ大陸と、そして南北アメリカ大陸」
「そこに民族と呼べるものが生息しているとしてどれほどの人口なのか。どれほどの科学力生産力を持っているのか。そして、彼らは他民族に対して好意的か、または敵対的か」
こうした問題は、実は現皇帝の先帝はおろか、ここ数十年ほどの帝国指導者層や知識層の間での共通認識だったのである。
昨年、最新鋭の戦艦ミカサを強奪してドン王国の前身であったチナ王国に亡命しようとして失敗し帝国の特務部隊の活躍で抹殺されたルメイ海軍大佐は、バカロレアの理学部を出、かつ海軍省という政府の中枢部署にいたためにこの認識を知っていたのだ。
そして、十数年前、ある出来事が起こった。
たまたま偶然に、当時まだバカロレアの理学部で開発段階だった電波通信機、ラジオが、明らかに未知の存在からの電波通信を受信したのである。
「もしやアフリカか、アメリカにいるかもしれない他民族の可能性がある! 」
時は先帝であるカール帝の御代であったが、政府はこの未知の通信の事実と電波通信技術を極秘とし大学から取り上げ、内閣府直轄の工業技術院で密かに研究を続けさせていたのだった。天井無しの莫大な予算を注ぎ込んで。
ルメイはこの情報も知っていたのだろう。だから強硬に過剰とも言える兵装の配備を主張したのだ。
今、帝都スブッラのバーで密談している陸軍と海軍の末端将校二人は、当然これらの経緯も情報も知る立場にはなかった。
しかし・・・。
「残念ながら、ぼくたちの艦隊が現場に到着した時にはもう、大砲を撃ってきたという船は見当たらなかった。
だが、付近の大きな島に上陸して調べたら、驚くべきことが分かったんだ」
「驚くべきこと? 」
フェルディナントは運ばれてきた三杯目のウィスキー・ソーダをゴクゴクと飲んだ。異様に喉が渇いているのを感じた。
「そこには明らかに我々のものとは違う、だけど我々が使用するものとほぼ同じ用途の品々があった。燃料缶や石炭の集積場、艀の残骸や多数のブイ、救命イカダや浮き輪・・・。
その島は昔『アラスカ』と呼ばれていた半島の一部だったらしい。恐らくは、その島を拠点にしてたヤツらが壊れたりしたものを捨てて行ったんだろうが、その品々のどれにも、英語で文字が書かれていた。
『US NAVY』合衆国海軍、てな。アメリカのことをかつてそう呼んだんだそうだ」
ヨハンは大ジョッキの残りを飲み干し、さらにフェルディナントのウィスキー・ソーダを全て飲み干して、言った。
「ルメイ大佐は、正しかった! それなのに、海軍は彼を捨てたんだ! 」
「おい! 声が大きい! 」
「いったい全体、上は、政府は何をやっているんだ! うかうかしてると、アメリカの艦隊にやられちまうかもしれんぞ! 」
ヨハンの声の大きさもさることながら、フェルディナントは彼の話の内容に驚きを隠せなかった。
その後もう一軒ハシゴしたが、急に酔いが回ったのか、ろれつが回らなくなって足元のおぼつかなくなったヨハンを立たせ彼の腕を肩にかけて辻馬車を拾い、彼の実家のあるチュリオの丘まで送った。軍服のまま酔い潰れている旧友をそのままにはできなかった。非番とはいえ憲兵隊にでも見つかれば軍律違反で大ごとになる。出世にも響く。
もう冷たい夜風が心地よかったが、フェルディナントの心の内はざわついていた。
なんだ・・・。陸軍は問題だらけだと思ったら、海軍も、だったとは・・・。
心の中で独り言ちていると、隣で潰れていたヨハンが口を開いた。
「フェリー、あのさ、わかってると思うが、今夜ぼくが言ったことは、絶対誰にも言うなよ。さもないと、お前も、情報を漏らしたぼくも、首が飛ぶ。いいか? わかったな」
フェルディナントはストレスが溜まりまくっていたらしい友達の膝を叩いて安心させてやった。
急に夜風が冷たくなった。
フェルディナントは冬季軍装のジャケットの襟を立て、首を埋めた。
辻馬車は、高級な邸宅が建ち並ぶ、ガス灯の灯りに照らされた石畳の路をゴトゴトと進んでいった。
その翌日。
緊急幕僚会議が急遽皇宮で開催されることになり、統合参謀本部と海軍総司令部の幹部たちが招集された。
史実 「二ニ六事件」メモ その2
野中 四郎(のなか しろう、1903年 (明治36年)- 1936年(昭和11年)は、日本の陸軍軍人。二・二六事件の中心人物の一人。最終階級は歩兵大尉。
岡山県岡山市出身。陸軍軍人であった野中勝明 (陸軍少将)の四男で、叔父・類三郎の養子となっている。東京府立第四中学校を経て陸軍幼年学校卒業。1924年 (大正13年)7月、陸軍士官学校歩兵科を卒業(36期)。
1924年(大正13年)10月25日 歩兵少尉任官、補歩兵第66聯隊附。
しかし、宇垣軍縮によって1925年 (大正14年)5月1日に歩兵第66聯隊が廃止され、このタイミングで歩兵第3聯隊附に異動している。
1927年(昭和2年)10月25日に歩兵中尉。
1933年(昭和8年)8月1日に任歩兵大尉、補歩兵第3聯隊第7中隊長。
野中自身は職務に熱心で、派閥抗争や革新運動にも名が上がらず、西田税の聴取書でも「面識がない」とされた。
1936年 (昭和11年)2月26日、二・二六事件で約500名の下士官兵を率いて警視庁及び桜田門付近を占拠。29日、山下奉文少将に自決を促され、叛乱の責任を取って陸相官邸で拳銃自殺した、34歳。
原隊(歩兵第3連隊)での通夜の後、四谷の自宅に遺体が届けられた。戒名は直心院明光義剣居士。死後のことながら、没日付で正七位返上を命じられ、大礼記念章 (昭和)を褫奪された。
3月2日、妻・美保子は新聞各社の取材攻勢に対し、夫の行動を世間に詫びる手記を発表した。これは事件に関与した将校の未亡人が発表した唯一の手記となっている。美保子夫人は一人娘と共に実家に帰り、北陸地方で図書館に勤務した。
兄 野中次郎は最終階級陸軍中佐、二・二六事件当時は佐倉歩兵第57聯隊中隊長で歩兵大尉、陸士33期。弟 野中五郎は最終階級海軍大佐、二・二六事件当時は海軍少尉。少佐で戦死後に二階級特進、海兵61期。
毎年2月下旬、岡山市中区平井の東山霊園内・野中家墓地の野中四郎の墓前にて、有志により神道式の慰霊祭が行われている。
ウィキペディアより
不明 - http://hanada.de-blog.jp/shouwa/2006/10/post_419d.html, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=30438389による
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