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03 愛妻の痴態
しおりを挟む豆球の薄暗い淡い光に、裸の男女がベッドの上で絡み合っている姿が照らされていました。
オヤジに後ろから抱かれたマユは、濃厚なディープキスを受けていました。唇が舌を吸い、舌と舌が絡み合い、舌が唇を舐り、互いの唾液を貪り啜る、淫靡で卑猥なものでした。マユの白い肌には汗が浮いて淡い灯りに光っていました。乱暴に揉みしだかれている豊満な乳房。オヤジの太い指の間からは乳首が突き出てへしゃげていました。その指が痛そうに見えるほど乳首を摘まむと、
「あんっ!」
マユの口から艶めかしい喘ぎが漏れました。その表情が徐々に恍惚としてゆくのがわかりました。
衝撃以外の何物でもありませんでした。
自分の愛する妻が、こともあろうに俺の父親と深い関係に、禁忌の一線を越えてしまっているのです。ショックでその場に立ち尽くしていました。怒鳴り込んで二人を引き離すでもなく、その場を離れるでもなく。
オヤジの手が汗の浮いた肌を降りてマユの下半身へと向かいました。きつく閉じられていた太股を開かせ、指先がパンツの中に潜り込んでゆきごそもそし始めました。そうすると強張っていたマユの脚から力が抜け、徐々に大きく開いてゆきました。
「もう、濡れているな」
「やあん・・・」
やがて二人はどちらからともなくベッドに横たわりました。
ベッドの上にあおむけになったオヤジの身体の上に覆いかぶさるようにして添ったマユは頭の位置を次第に下に移して行きました。舌がオヤジの乳首を這い、片手がオヤジのトランクスの中に入り込んでゆきます。
「お義父さんだって、カチカチ・・・。うふふっ」
なんとマユはオヤジの下着を脱がせ、あろうことかそのイチモツにキスを始めました。
くっ・・・!
屈辱が倍加しました。
俺が見ているとも知らず、マユはオヤジのを美味しそうにペロペロしています。心なしか俺にしてくれるのよりも丁寧に見え、その様がさらに怒りを増幅させてゆきました。そして、怒りとは別の感情が芽生えました。
俺は勃起していました。
最愛の妻が、事もあろうに自分の実の父親と乳繰り合っている情景を見て勃起していたのです。
なんで・・・。
チックショー・・・!
頭では怒っているのに、下半身は昂奮している。そのギャップに、俺は襖の隙間から目を離せないまま、身悶えしていました。
「お前のもナメてやる」
やがてマユは自らパンツを脱ぎました。脱ぎ方がなんともイヤらしかったです。オヤジの身体の上で逆さまになり、二人はお互いを舐め始めました。
オヤジの顔の上で、太腿の外側に小豆大の黒子があるマユの白い尻がクネクネと動いていました。感じて来て、タマらないのでしょう。逃れようと足指でシーツの上に踏ん張ろうとすると、オヤジの両手で尻が鷲掴みにされ引き戻されました。
「うっ、ううん・・・」
呻きとともに足指が丸まり、太腿とふくらはぎの筋肉が浮き出ていました。快感に悶えているのです。珠になって光っている汗が次々に白い肌を流れ落ちてゆきました。快感を誤魔化したいのでしょうか、マユのイチモツを舐めあげて口に含む動きが激しさを増してゆきました。
「マユ、お前の毛、また濃くなったなあ」
マユの股間を責めながら、オヤジが口を開きました。
「・・・いやあ。・・・言わないで・・・」
「濃い女はスケベだっていうな」
「たー君はちゃんと処理しろって言うの」
自分の名前が目の前の男女の睦言に出て少しアセりました。
最初は俺の願いを入れて処置していたのに、俺が忙しさにかまけて彼女をほったらかしにしている間にボウボウになっていたのでしょう。
やがてマユはこぼれて頬に張り付いた髪をかき上げ、時折恨めしそうな顔を後ろに向けます。メスの顔になっていました。早く。そう、目が訴えていました。
バチン!
オヤジがマユの尻を叩きました。マユが低く喘ぎました。
「もっと気合い入れろ」
「お義父さん、・・・もう・・・」
辛抱がたまらないというふうに、とうとうマユはオヤジに欲しいと言っていました。
「そうか、じゃあ、正座しろ」
「・・・はい」
マユの態度が急にしおらしくなりました。
それがが二人の合図なのでしょうか。マユはベッドから降り、畳に正座をしました。
オヤジはマユの前に立ち、とても六十を目前にした年齢には見えない漲りを突き付けました。するとマユは自分で両手を後ろに回し、手を組みました。手を使わずに口だけでイチモツを愛撫しようというのでしょう。そんなセックスなんて知りませんでしたし、それまでのマユとの夜にもありませんでした。オヤジとマユとの関係が並のものではないことを知らされました。マユは何のためらいもなく咥え舌で愛し始めました。
自分の妻がまるで奴隷のように自分以外の男に傅き奉仕する。
その姿にさらに衝撃を受けました。
天然でサバサバした明るい妻。いつも笑顔で俺を見守ってくれていると信じていた俺の女房。俺の愛しいマユが、こんなことを、しかも自ら望んでさせられて悦んでいるのです。
俺は悟りました。
それまでの日々は、幸せの時間は、全て偽りだった。
どんな言葉で表すのがいいのでしょうか。敗北感、屈辱感、あるいは、絶望感。そんな気分に包まれながら、今までにない興奮に包まれている自分がいました。
「マユは本当にスケベだな。こんなのタカシが見たらどうなるかな」
その言葉がマユを刺激したようで、舌使いがさらに激しさを増しました。彼女の鼻息が伝わってきました。恐らく行為の度に何度も言わされているのだろうと推測できるような情景でした。そういう空気を醸していました。
マユは興奮しきっていました。口が引き離され、よだれが長く尾を引きました。
「ケツをあげろ」
「はい」
従順にベッドに腹這いになったマユの尻に、オヤジはぶちこもうとしていました。
「後ろからされるのが好きなんだよな、マユは」
「ああ、はい、マユは、後ろからされるのが好きなんです。早くいれて下さい」
オヤジが腰を進めました。マユの嗚咽のトーンが上がりました。ストロークは最初はゆっくりとはじまりました。
「たまらんなあ。こみあげてきただろう」
「ハイ、・・・、ああ、もう、もう」
「もうイクのか。早すぎる」
「・・・だって、だって、・・・気持ちが、いい。イキそう、イキそう、・・・イッてもいいですか」
「まだだ」
ストロークは次第に激しくなり、パンパン、と音を立てて尻が揺れ、豊満な乳房が揺れました。
「あぁ~駄目っ! お義父さんっ・・・」
マユは、激しく汗を飛び散らし、髪を振り乱し、全身を震わせ、逝きました。
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