356 / 384
7 帝国動乱編
3-4
しおりを挟む
大神殿の外は、エルメンティアもスヴェートもさほど変わりない景色が広がっていた。
ここ、本当にスヴェート?
テラにそう聞きたいところだけれど、またしても、さっきと同じ答えが返ってきそうだったので我慢する。
ただ、エルメンティアもスヴェートも変わりない大神殿だということが、見た目からも分かるので、安心感も感じられた。
私が安心感を感じるくらいならば、デュク様はもっと感じるだろう。
大神殿は神様の住まい。デュク様にとって居心地のいい家であることが何よりだと思う。
さて、大神殿の外、前庭と言うべきような場所には、ザイオンとメイ群島国の参加者たちも集まっていた。
ジロジロ眺めるのは礼儀を欠くことだとは分かっていても、ついつい観察してしまう。
ザイオンは、イリニやナルフェブル補佐官似の人たち。イリニを含めて五人。後は世話係のような人たちがいるだけで、護衛のような人はいなかった。
「ザイオンの王は実力順ですので。護衛を連れて歩くのはもっての他ですわ。
きっと世話をする人や荷物持ちしか同行されてません。同行者もおそらく実力者でしょう」
ルミアーナさんが、いいタイミングで解説を入れてくれる。
推しが必要とするタイミングで必要とする情報をさらっと解説する。
ルミアーナさんはそういったさらっとした行動に、ムチナクチャ長けているんだよね。
これも推し活技能の一つなんだろう、きっと。私はそう思うことにした。いちいち不思議がっていてもキリがないから。
「メイ群島国の方々は、護衛だらけですわね。基本、身の回りのことなどは自分で行うのが原則の国ですから、世話係は少なさそうですわ」
それに、感情の神が云々という情報も渡してあるだろうから。余計に警護に力が入るだろうね。
「にしても、ずいぶんと王族が多いような気もしますが」
ザイオンが詠唱魔術師中心の国であるなら、メイ群島国は民芸品の加工技術に長けた国。
温かい気候柄、浅黒く焼けて、逞しい身体つきの男性が多い。きっと逞しい男性の人気も高いんだろう。
メイ群島国の女性たちが、ラウたち竜種に熱い視線を送っているのが、端から見ていても丸わかりだった。
チラチラとこちらを窺う視線にイラッとする。
「メイ群島国の人たちが、ラウのことを見てる。凄いキラキラした目で」
ラウのそばに私がいるというのに。私がラウのパートナーだというのに。
あんなに熱心にラウを見ないでほしい。
ラウと最終契約も終えているし、ラウが私を裏切ることは絶対にないし。なのに、どうしても、あの視線を感じるとイライラとしてしまう。
私も意外と心が狭いんだな。
ラウの嫉妬をとやかく言えない。
ところで、なんで、こんなに静かなんだろう。
私は隣のラウと、目の前のルミアーナさんやジンクレストに目を向けた。
「「………………………………。」」
表情がない。
え? なぜ? 私なんか変なこと言った?
突然、ラウがくはーっと息を吐き出し、頭をがしがしと掻き回す。
「あのな、フィア。竜種が人気なわけがないだろう」
「だって」
ラウのことをキラキラした目で見てたもの。
「メイ群島国の女に竜種が人気だって言うのなら、こいつらは未だに独身ではないし。歴代の黒竜は、奥さんを捕獲できずに死んだりしていない」
ラウはカーネリウスさんにデルストームさんを、遠慮なく指差した。ハハハと乾いた笑いを上げる二人。
「じゃあ、なんであんな目でこっちを見ているわけ?」
「ァア? あんな目?」
ラウがメイ群島国の人の方へ顔を向けたとたん、クルッとメイ群島国の人たちは顔を背けた。
す、素早い。
ラウは視線を合わすことができずに、はて?と首を傾げるばかり。
そこへ、分からないことはわたくしに!というような勢いで、ルミアーナさんが割って入った。
「当然、クロスフィアさん狙いですわ!」
「なんでそこに私?」
男性に見られるならともかく、女性にまでモテモテなのはおかしいと思うけど。
「メイ群島国の皆様、ずっとクロスフィアさんを見ていらしてましたわ!」
「え? ラウたち、竜種じゃなくて?」
「クロスフィアさん、メイ群島国の成り立ちはご存知です?」
「いきなり別の話」
焦る私の様子を宥めながら、ルミアーナさんは語って聞かせてくれた。メイ群島国の成り立ちを。
「今のメイ群島ができたのは、破壊の赤種のおかげだと言われてますわ」
「ん? おかげ?」
「神々の時代、メイ群島は一つの大きな島で、悪しき神々が支配しておりました。
ある時、破壊の赤種がその島を神々ごと破壊して、悪しき神々の支配が終わったそうです。
破壊された島から、小さないくつかの島ができ、今のメイ群島になったと言われておりますの」
「それ、最初の破壊の赤種の武勇伝か」
「メイ群島国の人たちにとって、破壊の赤種は救国の英雄であり、国の創世者。
ですので、メイ群島国は樹林周辺の四ヶ国のうちで、もっとも大量に破壊の赤種信奉者が集まっている国なんですわ!」
「うん、知らないって、そんな話」
「あたくしとしたことが、うっかりしていましたわ。道理で王族やら参加者が多いわけです」
私は今、かなりヤバい話を聞いてしまったのかもしれない。
ふと、メイ群島国の女性に視線を向けると、ばっちり目が合う。
目が合った女性はぽっと顔を赤らめるとキャーキャー騒ぎ出した。
あー
ファンはクリムト(クリムゾン様を尊ぶ会)だけで間に合ってるから。
「そして、クリムトを脅かす組織の存在を、すっかり忘れておりましたわ。会長が不在だというのに」
「フィアのファンなら問題はないな」
「いえ、それが」
「何かあるの?」「何かあるのか?」
なぜか口ごもるルミアーナさん。
私とラウの疑問はジンクレストによって解き明かされた。
「メイ群島国のとある団体から、抗議が来ているという話を聞きましたね」
「抗議?」
とそこへ見知らぬ人たちの声。
「破壊の赤種様が心無い竜種によって監禁されている。破壊の赤種様はもっと自由な存在だ。即刻、破壊の赤種様から離れろ」
「というような、感じですわ」
「というような、感じじゃないだろ、なんだ、お前等は。フィアに近づくな!」
見ると、さっきは離れたところでこっちを窺っていたメイ群島国の人たちが、集団で押し寄せていた。
「そちらこそ、愛しの赤種様に馴れ馴れしくするな」
「破壊の赤種様は皆の赤種様だ。一人で独占しようだなんて図々しい」
「まさかの国家間紛争」
これから式典なのに。
感情の神との対決の前に、まさか、ファン同士の対決が待ち受けているとは。
「クロエル補佐官、紛争にまで発展させるな!」
さっと間に立ちふさがる二人の陰。
「見た目穏やかでもお腹の中は真っ黒な塔長と、見た目ギスギスでお腹の中もギスギスな第八師団長!」
「だから、その呼び方なんとかしろ」
「ドラグニールもクロエル補佐官をおとなしくさせておけ。クロエル補佐官が口を開くと紛争が巻き起こる」
そう。間に立ちふさがってくれたのは、言わずと知れた第一塔長と第八師団長の超面倒くさい王族コンビだった。
ここ、本当にスヴェート?
テラにそう聞きたいところだけれど、またしても、さっきと同じ答えが返ってきそうだったので我慢する。
ただ、エルメンティアもスヴェートも変わりない大神殿だということが、見た目からも分かるので、安心感も感じられた。
私が安心感を感じるくらいならば、デュク様はもっと感じるだろう。
大神殿は神様の住まい。デュク様にとって居心地のいい家であることが何よりだと思う。
さて、大神殿の外、前庭と言うべきような場所には、ザイオンとメイ群島国の参加者たちも集まっていた。
ジロジロ眺めるのは礼儀を欠くことだとは分かっていても、ついつい観察してしまう。
ザイオンは、イリニやナルフェブル補佐官似の人たち。イリニを含めて五人。後は世話係のような人たちがいるだけで、護衛のような人はいなかった。
「ザイオンの王は実力順ですので。護衛を連れて歩くのはもっての他ですわ。
きっと世話をする人や荷物持ちしか同行されてません。同行者もおそらく実力者でしょう」
ルミアーナさんが、いいタイミングで解説を入れてくれる。
推しが必要とするタイミングで必要とする情報をさらっと解説する。
ルミアーナさんはそういったさらっとした行動に、ムチナクチャ長けているんだよね。
これも推し活技能の一つなんだろう、きっと。私はそう思うことにした。いちいち不思議がっていてもキリがないから。
「メイ群島国の方々は、護衛だらけですわね。基本、身の回りのことなどは自分で行うのが原則の国ですから、世話係は少なさそうですわ」
それに、感情の神が云々という情報も渡してあるだろうから。余計に警護に力が入るだろうね。
「にしても、ずいぶんと王族が多いような気もしますが」
ザイオンが詠唱魔術師中心の国であるなら、メイ群島国は民芸品の加工技術に長けた国。
温かい気候柄、浅黒く焼けて、逞しい身体つきの男性が多い。きっと逞しい男性の人気も高いんだろう。
メイ群島国の女性たちが、ラウたち竜種に熱い視線を送っているのが、端から見ていても丸わかりだった。
チラチラとこちらを窺う視線にイラッとする。
「メイ群島国の人たちが、ラウのことを見てる。凄いキラキラした目で」
ラウのそばに私がいるというのに。私がラウのパートナーだというのに。
あんなに熱心にラウを見ないでほしい。
ラウと最終契約も終えているし、ラウが私を裏切ることは絶対にないし。なのに、どうしても、あの視線を感じるとイライラとしてしまう。
私も意外と心が狭いんだな。
ラウの嫉妬をとやかく言えない。
ところで、なんで、こんなに静かなんだろう。
私は隣のラウと、目の前のルミアーナさんやジンクレストに目を向けた。
「「………………………………。」」
表情がない。
え? なぜ? 私なんか変なこと言った?
突然、ラウがくはーっと息を吐き出し、頭をがしがしと掻き回す。
「あのな、フィア。竜種が人気なわけがないだろう」
「だって」
ラウのことをキラキラした目で見てたもの。
「メイ群島国の女に竜種が人気だって言うのなら、こいつらは未だに独身ではないし。歴代の黒竜は、奥さんを捕獲できずに死んだりしていない」
ラウはカーネリウスさんにデルストームさんを、遠慮なく指差した。ハハハと乾いた笑いを上げる二人。
「じゃあ、なんであんな目でこっちを見ているわけ?」
「ァア? あんな目?」
ラウがメイ群島国の人の方へ顔を向けたとたん、クルッとメイ群島国の人たちは顔を背けた。
す、素早い。
ラウは視線を合わすことができずに、はて?と首を傾げるばかり。
そこへ、分からないことはわたくしに!というような勢いで、ルミアーナさんが割って入った。
「当然、クロスフィアさん狙いですわ!」
「なんでそこに私?」
男性に見られるならともかく、女性にまでモテモテなのはおかしいと思うけど。
「メイ群島国の皆様、ずっとクロスフィアさんを見ていらしてましたわ!」
「え? ラウたち、竜種じゃなくて?」
「クロスフィアさん、メイ群島国の成り立ちはご存知です?」
「いきなり別の話」
焦る私の様子を宥めながら、ルミアーナさんは語って聞かせてくれた。メイ群島国の成り立ちを。
「今のメイ群島ができたのは、破壊の赤種のおかげだと言われてますわ」
「ん? おかげ?」
「神々の時代、メイ群島は一つの大きな島で、悪しき神々が支配しておりました。
ある時、破壊の赤種がその島を神々ごと破壊して、悪しき神々の支配が終わったそうです。
破壊された島から、小さないくつかの島ができ、今のメイ群島になったと言われておりますの」
「それ、最初の破壊の赤種の武勇伝か」
「メイ群島国の人たちにとって、破壊の赤種は救国の英雄であり、国の創世者。
ですので、メイ群島国は樹林周辺の四ヶ国のうちで、もっとも大量に破壊の赤種信奉者が集まっている国なんですわ!」
「うん、知らないって、そんな話」
「あたくしとしたことが、うっかりしていましたわ。道理で王族やら参加者が多いわけです」
私は今、かなりヤバい話を聞いてしまったのかもしれない。
ふと、メイ群島国の女性に視線を向けると、ばっちり目が合う。
目が合った女性はぽっと顔を赤らめるとキャーキャー騒ぎ出した。
あー
ファンはクリムト(クリムゾン様を尊ぶ会)だけで間に合ってるから。
「そして、クリムトを脅かす組織の存在を、すっかり忘れておりましたわ。会長が不在だというのに」
「フィアのファンなら問題はないな」
「いえ、それが」
「何かあるの?」「何かあるのか?」
なぜか口ごもるルミアーナさん。
私とラウの疑問はジンクレストによって解き明かされた。
「メイ群島国のとある団体から、抗議が来ているという話を聞きましたね」
「抗議?」
とそこへ見知らぬ人たちの声。
「破壊の赤種様が心無い竜種によって監禁されている。破壊の赤種様はもっと自由な存在だ。即刻、破壊の赤種様から離れろ」
「というような、感じですわ」
「というような、感じじゃないだろ、なんだ、お前等は。フィアに近づくな!」
見ると、さっきは離れたところでこっちを窺っていたメイ群島国の人たちが、集団で押し寄せていた。
「そちらこそ、愛しの赤種様に馴れ馴れしくするな」
「破壊の赤種様は皆の赤種様だ。一人で独占しようだなんて図々しい」
「まさかの国家間紛争」
これから式典なのに。
感情の神との対決の前に、まさか、ファン同士の対決が待ち受けているとは。
「クロエル補佐官、紛争にまで発展させるな!」
さっと間に立ちふさがる二人の陰。
「見た目穏やかでもお腹の中は真っ黒な塔長と、見た目ギスギスでお腹の中もギスギスな第八師団長!」
「だから、その呼び方なんとかしろ」
「ドラグニールもクロエル補佐官をおとなしくさせておけ。クロエル補佐官が口を開くと紛争が巻き起こる」
そう。間に立ちふさがってくれたのは、言わずと知れた第一塔長と第八師団長の超面倒くさい王族コンビだった。
0
あなたにおすすめの小説
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
夫に顧みられない王妃は、人間をやめることにしました~もふもふ自由なセカンドライフを謳歌するつもりだったのに、何故かペットにされています!~
狭山ひびき
恋愛
もう耐えられない!
隣国から嫁いで五年。一度も国王である夫から関心を示されず白い結婚を続けていた王妃フィリエルはついに決断した。
わたし、もう王妃やめる!
政略結婚だから、ある程度の覚悟はしていた。けれども幼い日に淡い恋心を抱いて以来、ずっと片思いをしていた相手から冷たくされる日々に、フィリエルの心はもう限界に達していた。政略結婚である以上、王妃の意思で離婚はできない。しかしもうこれ以上、好きな人に無視される日々は送りたくないのだ。
離婚できないなら人間をやめるわ!
王妃で、そして隣国の王女であるフィリエルは、この先生きていてもきっと幸せにはなれないだろう。生まれた時から政治の駒。それがフィリエルの人生だ。ならばそんな「人生」を捨てて、人間以外として生きたほうがましだと、フィリエルは思った。
これからは自由気ままな「猫生」を送るのよ!
フィリエルは少し前に知り合いになった、「廃墟の塔の魔女」に頼み込み、猫の姿に変えてもらう。
よし!楽しいセカンドラウフのはじまりよ!――のはずが、何故か夫(国王)に拾われ、ペットにされてしまって……。
「ふふ、君はふわふわで可愛いなぁ」
やめてえ!そんなところ撫でないで~!
夫(人間)妻(猫)の奇妙な共同生活がはじまる――
有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
お気に入り1000ありがとうございます!!
お礼SS追加決定のため終了取下げいたします。
皆様、お気に入り登録ありがとうございました。
現在、お礼SSの準備中です。少々お待ちください。
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
【完結】番である私の旦那様
桜もふ
恋愛
異世界であるミーストの世界最強なのが黒竜族!
黒竜族の第一皇子、オパール・ブラック・オニキス(愛称:オール)の番をミースト神が異世界転移させた、それが『私』だ。
バールナ公爵の元へ養女として出向く事になるのだが、1人娘であった義妹が最後まで『自分』が黒竜族の番だと思い込み、魅了の力を使って男性を味方に付け、なにかと嫌味や嫌がらせをして来る。
オールは政務が忙しい身ではあるが、溺愛している私の送り迎えだけは必須事項みたい。
気が抜けるほど甘々なのに、義妹に邪魔されっぱなし。
でも神様からは特別なチートを貰い、世界最強の黒竜族の番に相応しい子になろうと頑張るのだが、なぜかディロ-ルの侯爵子息に学園主催の舞踏会で「お前との婚約を破棄する!」なんて訳の分からない事を言われるし、義妹は最後の最後まで頭お花畑状態で、オールを手に入れようと男の元を転々としながら、絡んで来ます!(鬱陶しいくらい来ます!)
大好きな乙女ゲームや異世界の漫画に出てくる「私がヒロインよ!」な頭の変な……じゃなかった、変わった義妹もいるし、何と言っても、この世界の料理はマズイ、不味すぎるのです!
神様から貰った、特別なスキルを使って異世界の皆と地球へ行き来したり、地球での家族と異世界へ行き来しながら、日本で得た知識や得意な家事(食事)などを、この世界でオールと一緒に自由にのんびりと生きて行こうと思います。
前半は転移する前の私生活から始まります。
竜帝に捨てられ病気で死んで転生したのに、生まれ変わっても竜帝に気に入られそうです
みゅー
恋愛
シーディは前世の記憶を持っていた。前世では奉公に出された家で竜帝に気に入られ寵姫となるが、竜帝は豪族と婚約すると噂され同時にシーディの部屋へ通うことが減っていった。そんな時に病気になり、シーディは後宮を出ると一人寂しく息を引き取った。
時は流れ、シーディはある村外れの貧しいながらも優しい両親の元に生まれ変わっていた。そんなある日村に竜帝が訪れ、竜帝に見つかるがシーディの生まれ変わりだと気づかれずにすむ。
数日後、運命の乙女を探すためにの同じ年、同じ日に生まれた数人の乙女たちが後宮に召集され、シーディも後宮に呼ばれてしまう。
自分が運命の乙女ではないとわかっているシーディは、とにかく何事もなく村へ帰ることだけを目標に過ごすが……。
はたして本当にシーディは運命の乙女ではないのか、今度の人生で幸せをつかむことができるのか。
短編:竜帝の花嫁 誰にも愛されずに死んだと思ってたのに、生まれ変わったら溺愛されてました
を長編にしたものです。
【完結】さようなら。毒親と毒姉に利用され、虐げられる人生はもう御免です 〜復讐として隣国の王家に嫁いだら、婚約者に溺愛されました〜
ゆうき
恋愛
父の一夜の過ちによって生を受け、聖女の力を持って生まれてしまったことで、姉に聖女の力を持って生まれてくることを望んでいた家族に虐げられて生きてきた王女セリアは、隣国との戦争を再び引き起こした大罪人として、処刑されてしまった。
しかし、それは現実で起こったことではなく、聖女の力による予知の力で見た、自分の破滅の未来だった。
生まれて初めてみた、自分の予知。しかも、予知を見てしまうと、もうその人の不幸は、内容が変えられても、不幸が起こることは変えられない。
それでも、このまま何もしなければ、身に覚えのないことで処刑されてしまう。日頃から、戦争で亡くなった母の元に早く行きたいと思っていたセリアだが、いざ破滅の未来を見たら、そんなのはまっぴら御免だと強く感じた。
幼い頃は、白馬に乗った王子様が助けに来てくれると夢見ていたが、未来は自分で勝ち取るものだと考えたセリアは、一つの疑問を口にする。
「……そもそも、どうして私がこんな仕打ちを受けなくちゃいけないの?」
初めて前向きになったセリアに浮かんだのは、疑問と――恨み。その瞬間、セリアは心に誓った。自分を虐げてきた家族と、母を奪った戦争の元凶である、隣国に復讐をしようと。
そんな彼女にとある情報が舞い込む。長年戦争をしていた隣国の王家が、友好の証として、王子の婚約者を探していると。
これは復讐に使えると思ったセリアは、その婚約者に立候補しようとするが……この時のセリアはまだ知らない。復讐をしようとしている隣国の王子が、運命の相手だということを。そして、彼に溺愛される未来が待っていることも。
これは、復讐を決意した一人の少女が、復讐と運命の相手との出会いを経て、幸せに至るまでの物語。
☆既に全話執筆、予約投稿済みです☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる