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国立魔法兵士学園編
第1話 夢 前半
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「————ナタ」
「ん?」
「起きてカナタ。こんなところで寝てたら体を冷やすわ」
「玲王那?なんで———」
「約束の時間通りハウスに向かったら、アンが貴方の帰りが遅いって私に」
彼女の話を聞くと共に少しずつ意識を覚醒させていく。どうやら長い時間ここで寝過ごしてしまったらしい、気づけばすっかり空は夕日の橙色に染め上げられていた。
「いやでもお前———あれ?俺‥‥」
喉元に出かかった言葉はそれ以上続くことはなく、渇ききった空気に溶けていった。
「いや‥‥そっか。心配かけたよな、悪い。早くハウスに帰ろう」
「え」
「今日はお前もうちで飯食ってけよ、あいつらも喜ぶ」
この場から去ろうと獲物籠を背負い玲王那の横を通り過ぎるも、歩き出そうとする気配を見せない。それどころかこの場にまだ残ろうとしている感じすら伺える。
「玲央名?」
「カナタ、どうして———」
「」
その時。
「アァ?何してんだお前ら」
地面に散らばった小枝をパキパキと踏み鳴らす音が聞こえると丁度カナタのいる反対方向から誰かが現れた。
思わぬ登場にギョッと顔を上げる玲央名と同じく、カナタも勢いよく首を動かして振り向いた。
「なんだ千隼かよ。一瞬ムーンベアかと思ったじゃねえか」
ムーンベアとは主に森に生息する熊のことだ。その名の通り月に由来した名前を付けられていることから夜に活動し、人や動物を襲っては冬を越すための糧としている。
「ハァ?馬鹿が、熊が喋るか。てか玲王那!!カナタの野郎を見つけたら音響弾放つって言ったよなぁ?何チンタラ雑談かましてんだクソが」
そう言って千隼が玲央名に睨みを効かせるも玲央名は至って平常運転。眉間を微動だに動かさず千隼を見つめていた。
「ごめん。カナタと少し話してひと段落したら撃とうと思ってた」
「相変わらずマイペースだなオメェはよぉ。大体カナタ探すから手伝えって言ったのはお前だよなぁ?コイツ1人のためだけに俺や古谷達を振り回しやがって」
「古谷?え、みんなで探してくれてたのか?」
「お前んとこのババアがテメェを見つけねぇと今日の晩飯抜きだとかほざきやがったからな。古谷も含めてハウスの連中は全員駆り出されてる」
少しだけ事の重大さに冷や汗を垂らす。どうやら相当事態が大きくなっているらしく、50人以上が俺を探すのに手を焼いているという事だ。
「マジかよ早く戻んねぇと」
「ったく早くしやがれ。で?獲物は取れたのかよ」
「あぁそれなら‥3匹か。それなりに採れた方だ」
背中に背負った加護の中に入っている鴨を数えると結構な大きさが3匹入っていた。その事を伝えると千隼は少しだけ寄せていた眉間が緩み、上機嫌になった。
「玲王那も帰えんぞ。こんなしけた森いつまでもいられるか」
千隼がそう声をかけると玲央名は先ほど同様に目立った行動は起こさず、ただカナタたちの後ろに付きながら森を降りた。
ハウスに戻ると既に食卓には今日採れた木の実や獣肉などが調理された一品が並べられていた。カナタの捜索に出ていた面々も千隼が上げた音響弾の合図もあってかぞろぞろと帰ってきた。
「あー!カナタだぁ!みんな!ここにカナタがいるよー!」
そう言ってカナタの下半身に勢いよく突進をかましてきたのはつい先月6歳の誕生日を迎えたアンだ。アンの声に釣られて同年代の幼児達が次々と俺に突進してくるのだが、体幹が支えきれなくなり、幼児の猛攻に負け、後ろに倒れ込んだ。
「おいお前ら、いくら単体が軽いからってそう何人も集まられたら流石に苦しい‥ぞ」
「はーい。みんなご飯の時間だよ?早くテーブルについてねー」
そう言って狭い視界の外から現れた赤髪の男はカナタの顔面にのしかかったアンを片手で持ち上げた。
「ほらお前も」
「悪いな古谷」
古谷によって差し出された右手を掴むと、上体を起した。
「またあの森に行ってたの?たまには魚でもいいんだけど」
「魚なんていつでも食えるし。てか知らないか?最近鳥や獣が少なくなってる。まぁ王国にいる商人やギルド連中が荒稼ぎしてるせいだと思うけどな」
「ダウカーの連中か」
この集落から北方に向かうと、ダウカー王国という大陸随一の貿易都市がある。そこでは世界中から商人が商船や馬車を使っては来訪し、活動の中心としている。そのため武器や防具、生活必需品などメジャーなものから希少なものまで範囲を問わず、何か欲しいものがあったらダウカーに向かえば間違いなく手に入る。
「それに明日は————」
「ねぇねぇなんのお話しているの?」
「アン?どうした?」
服の裾が引っ張られ、視線を下元に移すとそこにはお腹を抑え、待ちきれないと言った様子のアンがいた。
「もうすぐごはんだって!早くたべようよ!」
そう言って俺と古谷に満面の笑顔を見せると、タッタと食卓へと向かった。
「だな、今そんな話をしたところで王国の連中が何か変わるわけでもねぇし。さ、美味い飯食おうぜ」
「それもそうだな」
先ほどの一件でくしゃくしゃになった髪を整えると、古谷に続いて食卓に着いた。
テーブルには俺が狩った鴨を調理した鴨肉のソテーに、古谷達が採ってきた木の実やきのこを使ったサラダやスープなどたくさんの皿が並べられていた。
「おいしいね!」
「この料理も美味しいよ!」
俺はこの夕食の時間が好きだ。朝食や昼食は全員が同じ時間にテーブルを囲めないことが多いが、夕飯はみんなで同じ料理を食べられるからいい。
「カナタ、このお肉あげる」
「え‥いいよ。お前が食えって」
「カナタ鴨肉好きでしょ?意地張らないで私の貰えばいい」
そう言って玲王那は自分の皿から残りの3枚の鴨肉をフォークで取り出しては俺の皿に移した。
「鴨肉嫌いじゃないだろ?お前の取り分なんだし、食えよ」
そう言うと俺は自分の皿から3枚鴨肉を取り出し、玲王那の皿に戻した。
「私はいい。カナタが食べて」
「いやいいって!お前が食べろって!」
「私はいいって言ってるでしょ?カナタが食べて」
「いい加減にしろよ玲王那!お前のなんだから!お前が食え!」
そうして3回以上俺と玲王那の皿を往復した肉は少しずつ艶が失せていく。
「何さっきからイチャイチャしてんだこのクソ夫婦!ならその肉よこせ!お前らが食わねえってなら俺が食ってやる」
「これはカナタのだから、千隼のじゃない。部外者は引っ込んでて」
「なっ!コノ‥‥!」
「いや俺のじゃねえし!玲王那のだから!てか夫婦ってなんだ千隼!殺すぞ!」
「やってみろよ!返り討ちにしてやらぁぁぁ!」
静かな夕飯とはかけ離れ、馬鹿騒ぎになってしまった。俺と千隼は性格的にあまり馬が合うことはなく、毎回こうやって衝突してしまうことがあるのだが、そういう時は毎回同じパターンで終止を打たれる。
「あんた達いい加減にしな!!」
たった1発のゲンコツ。その1発で毎回俺たちの小競り合いは終わる。ハウスの家主、ステアさんのゲンコツで。
「ウッ」
「イッテ‥‥クソが」
俺と千隼がイスから転げ落ちた。同時に落ちたためハウス中に轟音が響き渡る。
「はぁ、何回殴れば気が済むんだい。私の拳はお前らガキ共を殴るためにあるわけじゃないんだよ?」
「だ、だったら殴らなくていいのに‥‥」
「こうでもしなきゃ収まらないからやってんだよ」
ここハウスは産みの親が不慮な事故で亡くなってしまったり、捨てられたりと不遇の子達が集められた孤児院のようなもので、ステアはここハウスを取り締まる人で俺たちのお母さんみたいな存在だ。ただこの場にいる全員がハウス生活をしているわけじゃない。例えば千隼はここら辺じゃ有名なハンターの一人息子だし、玲王那は近くの農村で働いている親父さんの娘らしい。とにかく周りの子供達にもハウスは愛されており、たまに夕飯の時はこうして集まるのだ。
「まったく。これじゃ明日の留守番は安心して任せらんないね」
肩からため息を吐くと、ステアはやれやれといった表情を浮かべた。
「留守番?なんのー?」
先ほどから俺たちの様子を観察していたアンがステアから出た単語にいち早く反応した。
「明日はダウカー王国の建国記念日。私を含めたここの集落の村の人間は全員王国へ1日出かけることになるからね」
「じゃあ明日は大人のみんなはいないのー?」
「そうさね。ま、夜には帰るからそんなに心配しなくても大丈夫さ。流石にあたしがいない半日でハウスが壊滅することはないだろうし」
そう言うとステアはすっかり衰弱しきったカナタと千隼を睨む。
「安心してステアさん。カナタの面倒は私が見る。他の子達もいい子だから心配ない」
「そうしてくれると助かるよ玲王那。それじゃあ千隼は古谷に任せるとするかね」
「あいつを止められる自信はないけど‥まぁ任せてよ」
古谷の返事を聞くとステアは2度頷いた。まぁこのハウスを取りまとめているのは玲王那と実際にハウスに住んでいる古谷の2人だ。ステアさんも2人が留守番してくれるというのであれば心強いし何より安心だろう。
「さて、あんたら!聞いての通り明日はあたしが夜まで不在だからね、いい子にしているんだよ!」
「はぁーい!」
総勢20名の声がハウスに響く。俺はそんないつも通りの幸せな生活を、地面に手をつきながら過ごしたのだった。
「ん?」
「起きてカナタ。こんなところで寝てたら体を冷やすわ」
「玲王那?なんで———」
「約束の時間通りハウスに向かったら、アンが貴方の帰りが遅いって私に」
彼女の話を聞くと共に少しずつ意識を覚醒させていく。どうやら長い時間ここで寝過ごしてしまったらしい、気づけばすっかり空は夕日の橙色に染め上げられていた。
「いやでもお前———あれ?俺‥‥」
喉元に出かかった言葉はそれ以上続くことはなく、渇ききった空気に溶けていった。
「いや‥‥そっか。心配かけたよな、悪い。早くハウスに帰ろう」
「え」
「今日はお前もうちで飯食ってけよ、あいつらも喜ぶ」
この場から去ろうと獲物籠を背負い玲王那の横を通り過ぎるも、歩き出そうとする気配を見せない。それどころかこの場にまだ残ろうとしている感じすら伺える。
「玲央名?」
「カナタ、どうして———」
「」
その時。
「アァ?何してんだお前ら」
地面に散らばった小枝をパキパキと踏み鳴らす音が聞こえると丁度カナタのいる反対方向から誰かが現れた。
思わぬ登場にギョッと顔を上げる玲央名と同じく、カナタも勢いよく首を動かして振り向いた。
「なんだ千隼かよ。一瞬ムーンベアかと思ったじゃねえか」
ムーンベアとは主に森に生息する熊のことだ。その名の通り月に由来した名前を付けられていることから夜に活動し、人や動物を襲っては冬を越すための糧としている。
「ハァ?馬鹿が、熊が喋るか。てか玲王那!!カナタの野郎を見つけたら音響弾放つって言ったよなぁ?何チンタラ雑談かましてんだクソが」
そう言って千隼が玲央名に睨みを効かせるも玲央名は至って平常運転。眉間を微動だに動かさず千隼を見つめていた。
「ごめん。カナタと少し話してひと段落したら撃とうと思ってた」
「相変わらずマイペースだなオメェはよぉ。大体カナタ探すから手伝えって言ったのはお前だよなぁ?コイツ1人のためだけに俺や古谷達を振り回しやがって」
「古谷?え、みんなで探してくれてたのか?」
「お前んとこのババアがテメェを見つけねぇと今日の晩飯抜きだとかほざきやがったからな。古谷も含めてハウスの連中は全員駆り出されてる」
少しだけ事の重大さに冷や汗を垂らす。どうやら相当事態が大きくなっているらしく、50人以上が俺を探すのに手を焼いているという事だ。
「マジかよ早く戻んねぇと」
「ったく早くしやがれ。で?獲物は取れたのかよ」
「あぁそれなら‥3匹か。それなりに採れた方だ」
背中に背負った加護の中に入っている鴨を数えると結構な大きさが3匹入っていた。その事を伝えると千隼は少しだけ寄せていた眉間が緩み、上機嫌になった。
「玲王那も帰えんぞ。こんなしけた森いつまでもいられるか」
千隼がそう声をかけると玲央名は先ほど同様に目立った行動は起こさず、ただカナタたちの後ろに付きながら森を降りた。
ハウスに戻ると既に食卓には今日採れた木の実や獣肉などが調理された一品が並べられていた。カナタの捜索に出ていた面々も千隼が上げた音響弾の合図もあってかぞろぞろと帰ってきた。
「あー!カナタだぁ!みんな!ここにカナタがいるよー!」
そう言ってカナタの下半身に勢いよく突進をかましてきたのはつい先月6歳の誕生日を迎えたアンだ。アンの声に釣られて同年代の幼児達が次々と俺に突進してくるのだが、体幹が支えきれなくなり、幼児の猛攻に負け、後ろに倒れ込んだ。
「おいお前ら、いくら単体が軽いからってそう何人も集まられたら流石に苦しい‥ぞ」
「はーい。みんなご飯の時間だよ?早くテーブルについてねー」
そう言って狭い視界の外から現れた赤髪の男はカナタの顔面にのしかかったアンを片手で持ち上げた。
「ほらお前も」
「悪いな古谷」
古谷によって差し出された右手を掴むと、上体を起した。
「またあの森に行ってたの?たまには魚でもいいんだけど」
「魚なんていつでも食えるし。てか知らないか?最近鳥や獣が少なくなってる。まぁ王国にいる商人やギルド連中が荒稼ぎしてるせいだと思うけどな」
「ダウカーの連中か」
この集落から北方に向かうと、ダウカー王国という大陸随一の貿易都市がある。そこでは世界中から商人が商船や馬車を使っては来訪し、活動の中心としている。そのため武器や防具、生活必需品などメジャーなものから希少なものまで範囲を問わず、何か欲しいものがあったらダウカーに向かえば間違いなく手に入る。
「それに明日は————」
「ねぇねぇなんのお話しているの?」
「アン?どうした?」
服の裾が引っ張られ、視線を下元に移すとそこにはお腹を抑え、待ちきれないと言った様子のアンがいた。
「もうすぐごはんだって!早くたべようよ!」
そう言って俺と古谷に満面の笑顔を見せると、タッタと食卓へと向かった。
「だな、今そんな話をしたところで王国の連中が何か変わるわけでもねぇし。さ、美味い飯食おうぜ」
「それもそうだな」
先ほどの一件でくしゃくしゃになった髪を整えると、古谷に続いて食卓に着いた。
テーブルには俺が狩った鴨を調理した鴨肉のソテーに、古谷達が採ってきた木の実やきのこを使ったサラダやスープなどたくさんの皿が並べられていた。
「おいしいね!」
「この料理も美味しいよ!」
俺はこの夕食の時間が好きだ。朝食や昼食は全員が同じ時間にテーブルを囲めないことが多いが、夕飯はみんなで同じ料理を食べられるからいい。
「カナタ、このお肉あげる」
「え‥いいよ。お前が食えって」
「カナタ鴨肉好きでしょ?意地張らないで私の貰えばいい」
そう言って玲王那は自分の皿から残りの3枚の鴨肉をフォークで取り出しては俺の皿に移した。
「鴨肉嫌いじゃないだろ?お前の取り分なんだし、食えよ」
そう言うと俺は自分の皿から3枚鴨肉を取り出し、玲王那の皿に戻した。
「私はいい。カナタが食べて」
「いやいいって!お前が食べろって!」
「私はいいって言ってるでしょ?カナタが食べて」
「いい加減にしろよ玲王那!お前のなんだから!お前が食え!」
そうして3回以上俺と玲王那の皿を往復した肉は少しずつ艶が失せていく。
「何さっきからイチャイチャしてんだこのクソ夫婦!ならその肉よこせ!お前らが食わねえってなら俺が食ってやる」
「これはカナタのだから、千隼のじゃない。部外者は引っ込んでて」
「なっ!コノ‥‥!」
「いや俺のじゃねえし!玲王那のだから!てか夫婦ってなんだ千隼!殺すぞ!」
「やってみろよ!返り討ちにしてやらぁぁぁ!」
静かな夕飯とはかけ離れ、馬鹿騒ぎになってしまった。俺と千隼は性格的にあまり馬が合うことはなく、毎回こうやって衝突してしまうことがあるのだが、そういう時は毎回同じパターンで終止を打たれる。
「あんた達いい加減にしな!!」
たった1発のゲンコツ。その1発で毎回俺たちの小競り合いは終わる。ハウスの家主、ステアさんのゲンコツで。
「ウッ」
「イッテ‥‥クソが」
俺と千隼がイスから転げ落ちた。同時に落ちたためハウス中に轟音が響き渡る。
「はぁ、何回殴れば気が済むんだい。私の拳はお前らガキ共を殴るためにあるわけじゃないんだよ?」
「だ、だったら殴らなくていいのに‥‥」
「こうでもしなきゃ収まらないからやってんだよ」
ここハウスは産みの親が不慮な事故で亡くなってしまったり、捨てられたりと不遇の子達が集められた孤児院のようなもので、ステアはここハウスを取り締まる人で俺たちのお母さんみたいな存在だ。ただこの場にいる全員がハウス生活をしているわけじゃない。例えば千隼はここら辺じゃ有名なハンターの一人息子だし、玲王那は近くの農村で働いている親父さんの娘らしい。とにかく周りの子供達にもハウスは愛されており、たまに夕飯の時はこうして集まるのだ。
「まったく。これじゃ明日の留守番は安心して任せらんないね」
肩からため息を吐くと、ステアはやれやれといった表情を浮かべた。
「留守番?なんのー?」
先ほどから俺たちの様子を観察していたアンがステアから出た単語にいち早く反応した。
「明日はダウカー王国の建国記念日。私を含めたここの集落の村の人間は全員王国へ1日出かけることになるからね」
「じゃあ明日は大人のみんなはいないのー?」
「そうさね。ま、夜には帰るからそんなに心配しなくても大丈夫さ。流石にあたしがいない半日でハウスが壊滅することはないだろうし」
そう言うとステアはすっかり衰弱しきったカナタと千隼を睨む。
「安心してステアさん。カナタの面倒は私が見る。他の子達もいい子だから心配ない」
「そうしてくれると助かるよ玲王那。それじゃあ千隼は古谷に任せるとするかね」
「あいつを止められる自信はないけど‥まぁ任せてよ」
古谷の返事を聞くとステアは2度頷いた。まぁこのハウスを取りまとめているのは玲王那と実際にハウスに住んでいる古谷の2人だ。ステアさんも2人が留守番してくれるというのであれば心強いし何より安心だろう。
「さて、あんたら!聞いての通り明日はあたしが夜まで不在だからね、いい子にしているんだよ!」
「はぁーい!」
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