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〈六〉
しおりを挟む「ど、どうして」
「潜入しようってのに選りに選って蔓薔薇館とは。あそこの女将はな、我が軍の情報部出身なんだよ」
「情報部――?」
「事前に連絡が来たよ、女将から」
「あんなにたくさんお金を払ったのに?」
「金の問題じゃないんだよなあ。――ちなみに今、情報部できみの身許を洗ってるとこだけどさ、アワグイラ軍でどこに所属してるんだ? 工作員にしては無防備だし、そのわりにはけったいだけど見たことも聞いたこともない魔導兵器を持ってるし」
「当たり前です! この生体魔導機械ニョルンくんをつくったのは、私ですっ!」
「えっ、きみがつくったのか」
「そうです! すごくすっごく、たいへんだったんです! まず有機魔導素材の開発から――」
普段はやわらかい透明な棒なのに、魔力を通すと動く生きものめいた素材の開発の話から始まり、母国アワグイラ国軍の魔法騎士の提案で男性の尿道に悪さをする魔導機械の開発に着手、試験のためにくだんの魔法騎士に試作品を渡し、なぜか試験の様子を見せてもらえなかったので何度もフィードバックを受けて作り直す羽目になり、やっとできあがったかと思えばコンペで負けて実用化の道を閉ざされただけでなく上層部から謹慎処分まで喰らい――シーラはニョルンくんを呑み込みがちがちに勃起する肉棒を太ももに挟んだまま拳を握りしめ苦労を語った。
「ちょっと待て、アワグイラの生体魔導機械研究者といえばあの、地面からいきなり手が生えてきて兵士の足を掴むあの恐ろしいトラップとか――」
「うわ、懐かしい! 私が初めて開発した魔導機械です」
「まさか魔力切れが近づくと自分の首や腕をもいで武器代わりに振りまわすゴーレムも――」
「はい、私がつくりました! どうでした?」
「どうでした、ってきみ……足止めされるわ、悪夢にうなされる兵士が続出するわですごく難儀したよ……。まさかアワグイラのマッドサイエンティストが女の子だったとは……」
ルシアンが疲れたように溜め息をついた。
「この砦に何をしに来たんだ」
「ニョルンくんがすごく役に立つことを、証明しに来ました!」
「胸を張るな、胸を。……っ、ぅわ、っ」
まだじんじんと疼く乳首がぷるぷる跳ねると二人の間で屹立する肉棒がぐん、と嵩を増す。尿道に潜むニョルンくんが刺激されふたたび動きはじめたらしい。血管がばきばきに浮いた肉棒がびくんびくんと揺れ出した。
「ルシアン、だいじょうぶですか?」
「だいじょ、ぶって……きみが訊くか、っぁ、あっ」
つ、と鈴口から溢れた滴が亀頭を伝い落ちていく。
「あ、っひ、……ぁっ、あっああっ、ん」
頭の上で両手を縛られた美丈夫が、とぷとぷと滴を垂らす肉棒の向こうで逞しく筋肉に鎧われた上体を捩り喘ぐ。
――きれい。
乱れた金髪、汗ばみ上気した頬、涙で潤んだ青い目。整った顔を歪め、朗々としていた声が上擦り濁り、掠れている。
――すごく、色っぽい。
シーラはどきどきした。生体魔導機械のアイディアをひねり出すときもどきどきする。実験をしていて仮定したとおりの結果が出るかどうか、待つ間もどきどきする。しかしこれは知らないどきどきだ。
愛撫で昂ぶったままの体が疼く。
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