暴走赤ずきんちゃん、狼の手に堕ちる

uca

文字の大きさ
8 / 9

〈八〉

しおりを挟む

「だいじょうぶですか!」

 射精の後、ぼんやりと視線を宙にさまよわせかたかたと震えるルシアンをシーラは抱き締めた。顔に飛んだ精液を掌でぬぐ
 はあ、はあ。
 荒く息をつく男に

「もうだいじょうぶ。しっかりして。ルシアン!」

 呼びかける。

「……こ、わかった」

 ルシアンがシーラの胸に顔をすり寄せた。逞しい両腕でぎゅう、と抱き締める。シーラも胸もとにすがるルシアンの髪を撫でた。母国では魔狼と恐れられる魔法騎士の思いがけずいとけない仕草にきゅんと胸が高鳴る。

「あ、あんなにちんこが大きくなったの、初めてで……勝手にびくびく動くし怖かった……」
「おちんちん、痛くありませんか」
「痛く、ない。だいじょ、ぶ」

 かわいそうに、と胸もとで甘える男の頭を撫で慰めるシーラだがそもそも自分の持ち込んだ生体魔導機械のせいでこうなったことを忘れている――わけではないが頭から飛んでいる。
 ルシアンがまだじんじんと勃ちあがったままの乳首に口づけた。

「ん、んっ……」
「まだちんこが、疼いてる……」

 射精を終え、ニョルンくんを排出したにもかかわらず熱く硬いものが太ももに押しつけられている。

「シーラ」

 唇が重なった。ゆったりとした口づけに応えていると、怒張がシーラの脚の付け根、秘所に押しつけられた。ぐちゅぐちゅと蜜がかき混ぜられる。

「挿れたい」
「ん、来て……」

 ぎち、ち。
 熱く硬く物騒な塊がシーラをこじ開けた。

――痛、い。

 聞いていた以上に痛む。けれどこじ開けられる蜜口よりずっと奥でうずわだかまる欲望のほうが大きかった。濡れた隘路あいろを少しずつ進む肉棒がやがて最奥にたどりついた。

「だいじょうぶ、か」
「ん、だいじょ、ぶ」
「よかった」

 ルシアンの掠れた声に胸が高鳴る。はじめ強張っていた膣壁が、
 くちゅ、ちゅ。
 蜜をたたえ肉棒にすがりつく。

「ん、っ、……ぁ」

 熱い塊のかたちを粘膜がなぞるたびに
 ぞく、ぞく。
 震えるような不思議な感覚が体に広がった。

「動いて、ルシアン……」
「ん」

 男が抜き差しをはじめた。震え疼く体を抱きしめ合い、吐息を絡めるように口づけていると不思議に満たされる。

――知らなかった。

 こんなに気持ちいいなんて。

「シーラ」

 浅いところでくちゅくちゅと抜き差ししていた肉棒が
 ず、……ぬ。
 ゆっくりと奥へ進んだ。

「これからのことだが、国に帰らず――ウルラトゥスに残らないか」
「それは、――えっと、牢屋とか」
「仮にそうなるとしても減免してもらえるよう計らうつもりだ。アワグイラに帰っても好きに研究できそうにないんだろう?」
「そうなんですよね」

 シーラが考え出す生体魔導機械はどうもアワグイラ軍上層部には理解されないらしい。毎度毎度コンペで負けるし、せっかく生体魔導機械向けに素材を開発してもその手柄は上司にまるっと持って行かれてしまう。そもそも、シーラは謹慎処分中なのに脱け出して敵国に独断で潜入しているのだ。下手をすればスパイ容疑をかけられかねない。ようやくシーラは自分の身の上のおぼつかなさに思い至った。かといって、母国を裏切る――考えただけで身震いしてしまう。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる

柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった! ※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

出戻り令嬢は馭者台で愛される

柿崎まつる
恋愛
子どもが出来ないことを理由に離縁された伯爵令嬢ソフィ。やけ酒して馭者台に乗り込んだ彼女は、幼馴染のイケメン馭者セレスタンに抱きとめられる。狭い馭者台に重なり合う二人。多くの婿養子の誘いを断ってなお伯爵家で働き続けるセレスタンの抑えきれない想いが、ソフィを甘く翻弄してーー。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

狼隊長さんは、私のやわはだのトリコになりました。

汐瀬うに
恋愛
目が覚めたら、そこは獣人たちの国だった。 元看護師の百合は、この世界では珍しい“ヒト”として、狐の婆さんが仕切る風呂屋で働くことになる。 与えられた仕事は、獣人のお客を湯に通し、その体を洗ってもてなすこと。 本来ならこの先にあるはずの行為まで求められてもおかしくないのに、百合の素肌で背中を撫でられた獣人たちは、皆ふわふわの毛皮を揺らして眠りに落ちてしまうのだった。 人間の肌は、獣人にとって子犬の毛並みのようなもの――そう気づいた時には、百合は「眠りを売る“やわはだ嬢”」として静かな人気者になっていた。 そんな百合の元へある日、一つの依頼が舞い込む。 「眠れない狼隊長を、あんたの手で眠らせてやってほしい」 戦場の静けさに怯え、目を閉じれば仲間の最期がよみがえる狼隊長ライガ。 誰よりも強くあろうとする男の震えに触れた百合は、自分もまた失った人を忘れられずにいることを思い出す。 やわらかな人肌と、眠れない心。 静けさを怖がるふたりが、湯気の向こうで少しずつ寄り添っていく、獣人×ヒトの異世界恋愛譚。 [こちらは以前あげていた「やわはだの、お風呂やさん」の改稿ver.になります]

男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました

春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。 名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。 誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。 ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、 あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。 「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」 「……もう限界だ」 私は知らなかった。 宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて―― ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。

処理中です...