9 / 9
〈九〉
しおりを挟む「俺のそばで――研究を続けないか」
抜き差しがだんだんと速くなってきた。奥を突かれるたびにしゅわしゅわと募る快楽が思考を妨げる。
「でも……」
「いいじゃないか、きみのことを大事にしない国なんて。それとも――大事な男を残してきたのか?」
す、と声が褪め、熱い塊がとろけた秘所を入り口に向かい退いていく。
「あ、ぁあ、っん、行かないで、行っちゃ、厭、……っん」
シーラは男の体にしがみついた。
「大事な人なんて、いないの。でもルシア、ン、わた、私、どうすれ、ばいいか、……分から、ない、っん」
「そばにいて、くれ……シーラ、っ、俺の、そばに」
ず、ぬ、ぬぬ。
とろけた粘膜をかきわけ、怒張が一気に貫く。強く突き上げられた最奥がぐちゅぐちゅと悦び震えながら肉棒に吸いついた。
「ずっ、と?」
「ああ、ずっと、だ」
「ルシアン……わた、し、あなたのそばにいたい。――あっ! あ、あっ、ぁんっ」
求めたとおりの答えを得てルシアンは一気に抜き差しの速度を上げた。
もう、どうなってもいい。
嵐のような快楽に翻弄され、シーラは喘ぎながらのぼりつめた。
* * *
アワグイラ国軍研究所では、謹慎処分中だったシーラ・アーヴィンの逃亡を知っても当初、騒ぎ立てたりはしなかった。シーラは優秀ではあるがみょうちきりんな兵器ばかり開発する鼻つまみものだ。しかし初めは退屈して脱け出したのだろうくらいに軽く考えていた上層部の顔色が変わった。これまで杓子定規の魔導兵器ばかり装備していた敵ウルラトゥス国軍の魔法部隊がみょうちきりんで手に負えない生体魔導機械を使うようになったのである。
――シーラ・アーヴィンが、敵国の手に堕ちた、だと?
――取り戻せ! 今すぐにだ!
地団駄を踏んでも遅い。アワグイラ国側が芳しくないなりに拮抗し膠着していた戦況が動き、ほどなくして両国は休戦したという。
(了)
21
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
惚れ薬を自作して敬愛する騎士団長に飲ませたら、なぜか天敵の副団長が一晩中私を口説いてきました
藤森瑠璃香
恋愛
宮廷魔術師の私には、密かに想いを寄せる騎士団長がいる。彼のために自作した惚れ薬を夜会の酒杯に忍ばせる…までは完璧な計画だったのに、その酒杯をぐいっと飲み干したのは、よりにもよって私の天敵である副団長のザカリー様だった! 普段は皮肉屋で私に意地悪ばかりしてくる彼が、「ずっと君だけを見ていた」なんて熱っぽい瞳で囁いてくる。薬の効果は明日の朝日が昇るまで。一晩だけの甘い悪夢だとわかっているのに、普段の彼からは想像もできない優しいキスに、私の心臓はうるさくて…。薬のせいだと割り切りたい一夜のドタバタラブコメディ。
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる