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第1話「World Claft Online」
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World Claft Onlineこと、通称「ワクオン」は現代に幅広く流通されているVRゲームの中でも話題になっているVRMMORPGである。ユーザー達がネットの掲示板でコメントする。
「職業の種類が豊富。初級職から徐々に進化して最上級職までいけてサクサク攻略出来て楽しいわぁ」
「わかりみ、そんで条件とか達成すれば別の職に分岐出来るしで開拓っての?条件見つけるだけでもやりがいがある」
「でもってオフラインでもオートで経験値とか稼げるから社会人にはありがてぇ、って俺ニートだったわ(笑)」
「はよニート脱せる条件見つけて転職せな」
「それな(笑)」
お手軽に自分が憧れを持ったファンタジー職業で異世界を遊ぶことができることで人気を博し、全世界でも実装を期待する声が広がりつつある。ふと、疑問に持ったユーザーがコメントを零す。
「それにしてもあの大規模なマップをオープンワールドで展開できるよな。CPUのサーバー機器とか常にオーバーヒートじゃない?」
「それ思った。兎に角リアリティありすぎるし、世界の果てへいくRTA者とか続出してるけど、その端部にもクオリティが彫り込まれてて半端ない」
「あとチュートリアルに出てくる神徒のビジュアル最高。亜人側と魔族側で白黒してるのも推せる」
「どっかで逢えるとか行ってたけど広すぎて探すのもダルい。誰か有力情報キボンヌ」
「初めまして、僕らの世界にようこそ」
「初めての方、僕らの世界にようこそ」
初めてログインをするユーザーは先ず空が快晴でフンワリしている雲が足元にある場所へと転移される。そこで初めて目にするのは単色で分けられる白黒の髪をしている端正な顔した人物と中性的な顔をした人物である。光を反射している訳ではないのに白い髪は時折虹に瞬く。逆に漆黒の髪はあらゆる光を溶かし、その場に光が無いような異質さを感じさせる。
「先ずは君の名前を教えてくれるかな」
白髪の青年がやんわりとした口調で質し、黒髪の青年が世界観に似合わないタブレット端末を持つ。ユーザー側の眼前には透明なボードが表示され、幾つかの入力項目が表示されている。淡々と質問が行われて入力が完了すると、黒髪の青年が持っていた端末は粒子化して消えていった。ユーザー視点では黒髪の青年が見ていた端末を反映したのが透明なボードなのだろうと納得出来る。そして、最後に2人が対称的に手を差し出す。そこで分岐が始まる。白髪の青年の手を取れば亜人側に近い所へとスポーンされる。逆に黒髪の青年の手を取れば魔族側に近い所へとスポーンする。スポーンするだけではなく、世界観に沿ったキャラメイクにも影響される。亜人側は人間、獣人、エルフ、ドワーフ、ハーフリングと現実世界で人間を基調としたキャラメイクが出来、それぞれの種族の出で立ちや回想も似通った設定がある。魔族側は吸血鬼、亜獣、ダークエルフ、グールといった現実世界では似て非なる種族へのキャラメイクが出来る。だが、側を確立したことでそれぞれの陣営へのデバフとして、世界に生きる種族に敵対意識が発動され、亜人側は生産職に優れた種族が多くおり、魔族側には魔法職に優れた種族が多くいる。ユーザーはどちらかを決断しなければならないが、今回のユーザーは白髪の青年の手を取った。
「そうか、君は此方に向けるんだね」
黒髪の青年は手を下げて、反対の手でユーザーに手を振って消えていった。と、ここで白髪の青年が髪をかき上げて、電子タバコのような機器を持ち一吸いする。ユーザーもこれが見たかったのか、期待に胸を膨らませる。溜まった煙を外側に吐き出すと、吸った量に反比例してその場を包み込む程の煙が立ち込めた。幸いにもユーザーには害ある成分は煙に含まれてはいないが良質なハーブの香りが鼻腔を刺激した。先ほどまでの口調は崩れ、白髪の青年は語る。
「キャラメイクをしている間にこの世界に於ける君の立場を説明する。っま、聞き流しながらでいいよ。」
ユーザー視点からすれば煙の中はキャラをクリエイトするためのブラインドカーテンの役割をしている。そして、白髪の青年が語る言葉は音声と字幕で表示されている。
「この世界、運営はワクオンって略してるけど名前は存在している。世界名は...」
レギオス、と口元だけで伝えるとユーザーの周りが光り始める。転送の準備が始まったようで青年は一吸いしてその場で腰を降ろす。
「君の好きなようにこの世界を楽しむといいよ。あ、因みにこれエイコスっていう現実の電子タバコなんだけど。規制対象じゃなきゃ購入して吸えるからね」
エイコスと呼ばれた電子タバコ?から吐き出す煙はユーザーの鼻腔に確かなハーブの香りを意識付けた。恐らく成人している対象にだけサービスさせる仕様なのだろう。所詮は電子の世界でのタバコというものだから。無論、未成年にはやらないだろう。と、ユーザーが思考している間に世界は青のポリゴンに包まれて、始まりの街へと身を落とした。
「職業の種類が豊富。初級職から徐々に進化して最上級職までいけてサクサク攻略出来て楽しいわぁ」
「わかりみ、そんで条件とか達成すれば別の職に分岐出来るしで開拓っての?条件見つけるだけでもやりがいがある」
「でもってオフラインでもオートで経験値とか稼げるから社会人にはありがてぇ、って俺ニートだったわ(笑)」
「はよニート脱せる条件見つけて転職せな」
「それな(笑)」
お手軽に自分が憧れを持ったファンタジー職業で異世界を遊ぶことができることで人気を博し、全世界でも実装を期待する声が広がりつつある。ふと、疑問に持ったユーザーがコメントを零す。
「それにしてもあの大規模なマップをオープンワールドで展開できるよな。CPUのサーバー機器とか常にオーバーヒートじゃない?」
「それ思った。兎に角リアリティありすぎるし、世界の果てへいくRTA者とか続出してるけど、その端部にもクオリティが彫り込まれてて半端ない」
「あとチュートリアルに出てくる神徒のビジュアル最高。亜人側と魔族側で白黒してるのも推せる」
「どっかで逢えるとか行ってたけど広すぎて探すのもダルい。誰か有力情報キボンヌ」
「初めまして、僕らの世界にようこそ」
「初めての方、僕らの世界にようこそ」
初めてログインをするユーザーは先ず空が快晴でフンワリしている雲が足元にある場所へと転移される。そこで初めて目にするのは単色で分けられる白黒の髪をしている端正な顔した人物と中性的な顔をした人物である。光を反射している訳ではないのに白い髪は時折虹に瞬く。逆に漆黒の髪はあらゆる光を溶かし、その場に光が無いような異質さを感じさせる。
「先ずは君の名前を教えてくれるかな」
白髪の青年がやんわりとした口調で質し、黒髪の青年が世界観に似合わないタブレット端末を持つ。ユーザー側の眼前には透明なボードが表示され、幾つかの入力項目が表示されている。淡々と質問が行われて入力が完了すると、黒髪の青年が持っていた端末は粒子化して消えていった。ユーザー視点では黒髪の青年が見ていた端末を反映したのが透明なボードなのだろうと納得出来る。そして、最後に2人が対称的に手を差し出す。そこで分岐が始まる。白髪の青年の手を取れば亜人側に近い所へとスポーンされる。逆に黒髪の青年の手を取れば魔族側に近い所へとスポーンする。スポーンするだけではなく、世界観に沿ったキャラメイクにも影響される。亜人側は人間、獣人、エルフ、ドワーフ、ハーフリングと現実世界で人間を基調としたキャラメイクが出来、それぞれの種族の出で立ちや回想も似通った設定がある。魔族側は吸血鬼、亜獣、ダークエルフ、グールといった現実世界では似て非なる種族へのキャラメイクが出来る。だが、側を確立したことでそれぞれの陣営へのデバフとして、世界に生きる種族に敵対意識が発動され、亜人側は生産職に優れた種族が多くおり、魔族側には魔法職に優れた種族が多くいる。ユーザーはどちらかを決断しなければならないが、今回のユーザーは白髪の青年の手を取った。
「そうか、君は此方に向けるんだね」
黒髪の青年は手を下げて、反対の手でユーザーに手を振って消えていった。と、ここで白髪の青年が髪をかき上げて、電子タバコのような機器を持ち一吸いする。ユーザーもこれが見たかったのか、期待に胸を膨らませる。溜まった煙を外側に吐き出すと、吸った量に反比例してその場を包み込む程の煙が立ち込めた。幸いにもユーザーには害ある成分は煙に含まれてはいないが良質なハーブの香りが鼻腔を刺激した。先ほどまでの口調は崩れ、白髪の青年は語る。
「キャラメイクをしている間にこの世界に於ける君の立場を説明する。っま、聞き流しながらでいいよ。」
ユーザー視点からすれば煙の中はキャラをクリエイトするためのブラインドカーテンの役割をしている。そして、白髪の青年が語る言葉は音声と字幕で表示されている。
「この世界、運営はワクオンって略してるけど名前は存在している。世界名は...」
レギオス、と口元だけで伝えるとユーザーの周りが光り始める。転送の準備が始まったようで青年は一吸いしてその場で腰を降ろす。
「君の好きなようにこの世界を楽しむといいよ。あ、因みにこれエイコスっていう現実の電子タバコなんだけど。規制対象じゃなきゃ購入して吸えるからね」
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