6 / 6
おはようテイクツー
しおりを挟む
「という夢を見ておりました」
「ぶち殺されテェかクソ野郎」
てな訳で気付けば宴会も終わっていたらしく、低濃度のアルコール付き夜ご飯を持ってきたフィーなんとか君に、王国が揺らぐ夢を見ましたと言ったら
魔法で2時間ほど頭痛に悩まされました。
俺は牢番の人に言われた通り勇者特権で懲役はなし。
『今後必要最低限のお金のみで生活していくこと。
所持している装備品を全て王国に寄与すること』
この二つを条件に借金なくなった。
「ベレス。おはようございます」
グレイのやつが面会に来てくれた。ククク可愛い奴め。と言おうとしたぇけど、こいつ昨日まで俺を『ベレス様』とか呼んでなかったか?
「お前だけ…?もひとりは?」
「きしさ…ライルは用事があるようで来てません」
おいテメェ今あいつのこと騎士様って言おうととしたろ。
「で、何の用?」
「面会に来てあげたんですから感謝してほしいんですけど。まぁそれは置いといて」
ああ。こいつが『ベレス様!!なんて麗しい!!一生貴方様についていかせてください!!きゃっ』とか言ってた時期が懐かしい(7年前)。
こんな子に育てた覚えはないぞ!!
「私も貴方に育てられた覚えはないです」
「心を読むんじゃあない!」
こいつ、そーゆー魔法は覚えてないはず。
あと過去自体を否定されなかったところ注目ね。
「その、わたし…」
「どうしたそんなモジモジして。お前らしくも…ないような、あるような」
「わたし!!!ライルと結婚するです!!!」
「…おめでと?」
「はい!どうしましょう!!!」
あー。
うん。
こいつ人生満喫してんなー。
ついうっかりリア爆とか言えない状況になっちまったよ。主人公のセリフ無くしてどうすんだよ。
「聞いてくださいよ!私、彼と5年間も両思いだったんですよ!!こんなことってありますかね!!!」
あるだろうな。なんせ恋のキューピッドやらされたの俺だからな。当時まだキラキラしてた俺をぶん殴ってやりたい。
お前ら2人とも穴に落としたり、気絶させて小屋にぶち込むの大変だったからな?キューピッドを頼んできたライルには役立たずとか言われたけど。
…冷静になればクソだな。誰が、とは言わんが。
「私の人生バラ色です!!!ベレスもフツーにしてれば宴会出れて、仕事ももらえてハッピーだったのに」
「あー宴会でお偉いさんに話しかけてもらったクチか」
「はいっ!!ベタ褒めのオンパレードでっ!!死ぬかと思いましたっ!!ほんと、貴方は馬鹿です」
「うるせー。でもこの国甘いよな。また俺が酒飲んで暴れたらどーするつもりなんだか」
「そのために禁酒の魔法かけてもらったんじゃないんですか」
「あーそう…」
…へ
「最初の2時間くらいは頭痛がひどいとか聞きましたけど」
ずつう…にじかん。
「計ったなフィーーーーール!!!!!!!!!」
「うるさいです。騒がないでください。一生沈黙の魔法かけますよ」
「ちょっと待て禁酒の魔法って何!?アルコール摂取できないってこと!?アルコール入りお菓子が食べれないのとか泣くぞ!?」
「いえ、検証によると、アルコール濃度1%以上のものを摂取すると頭痛。5%以上でゲロッピーだそうです」
「うむぅ。それならまぁ…。あとお前ホントに女子か」
「何ででしょう。あなたにそんなこと言われても全然嬉しくない」
「…は?」
こいつ罵倒されて嬉しい嬉しくないとかMなの?
「あ、そうそう大事なことを忘れてました」
「お前がそういう時はホントにどうでもいいことだって知ってる」
「まあ私達の結婚よりかはどうでもいいですね」
いまいち重要度がわからんぞ。
「早く要件を言え」
「あ、はい。大魔王が復活しました」
「そうか。それは…」
「ワンモアー」
「大魔王が復活しました。魔王を倒したせいで」
「嘘だと言ってよグーレイ」
「ぶち殺されテェかクソ野郎」
てな訳で気付けば宴会も終わっていたらしく、低濃度のアルコール付き夜ご飯を持ってきたフィーなんとか君に、王国が揺らぐ夢を見ましたと言ったら
魔法で2時間ほど頭痛に悩まされました。
俺は牢番の人に言われた通り勇者特権で懲役はなし。
『今後必要最低限のお金のみで生活していくこと。
所持している装備品を全て王国に寄与すること』
この二つを条件に借金なくなった。
「ベレス。おはようございます」
グレイのやつが面会に来てくれた。ククク可愛い奴め。と言おうとしたぇけど、こいつ昨日まで俺を『ベレス様』とか呼んでなかったか?
「お前だけ…?もひとりは?」
「きしさ…ライルは用事があるようで来てません」
おいテメェ今あいつのこと騎士様って言おうととしたろ。
「で、何の用?」
「面会に来てあげたんですから感謝してほしいんですけど。まぁそれは置いといて」
ああ。こいつが『ベレス様!!なんて麗しい!!一生貴方様についていかせてください!!きゃっ』とか言ってた時期が懐かしい(7年前)。
こんな子に育てた覚えはないぞ!!
「私も貴方に育てられた覚えはないです」
「心を読むんじゃあない!」
こいつ、そーゆー魔法は覚えてないはず。
あと過去自体を否定されなかったところ注目ね。
「その、わたし…」
「どうしたそんなモジモジして。お前らしくも…ないような、あるような」
「わたし!!!ライルと結婚するです!!!」
「…おめでと?」
「はい!どうしましょう!!!」
あー。
うん。
こいつ人生満喫してんなー。
ついうっかりリア爆とか言えない状況になっちまったよ。主人公のセリフ無くしてどうすんだよ。
「聞いてくださいよ!私、彼と5年間も両思いだったんですよ!!こんなことってありますかね!!!」
あるだろうな。なんせ恋のキューピッドやらされたの俺だからな。当時まだキラキラしてた俺をぶん殴ってやりたい。
お前ら2人とも穴に落としたり、気絶させて小屋にぶち込むの大変だったからな?キューピッドを頼んできたライルには役立たずとか言われたけど。
…冷静になればクソだな。誰が、とは言わんが。
「私の人生バラ色です!!!ベレスもフツーにしてれば宴会出れて、仕事ももらえてハッピーだったのに」
「あー宴会でお偉いさんに話しかけてもらったクチか」
「はいっ!!ベタ褒めのオンパレードでっ!!死ぬかと思いましたっ!!ほんと、貴方は馬鹿です」
「うるせー。でもこの国甘いよな。また俺が酒飲んで暴れたらどーするつもりなんだか」
「そのために禁酒の魔法かけてもらったんじゃないんですか」
「あーそう…」
…へ
「最初の2時間くらいは頭痛がひどいとか聞きましたけど」
ずつう…にじかん。
「計ったなフィーーーーール!!!!!!!!!」
「うるさいです。騒がないでください。一生沈黙の魔法かけますよ」
「ちょっと待て禁酒の魔法って何!?アルコール摂取できないってこと!?アルコール入りお菓子が食べれないのとか泣くぞ!?」
「いえ、検証によると、アルコール濃度1%以上のものを摂取すると頭痛。5%以上でゲロッピーだそうです」
「うむぅ。それならまぁ…。あとお前ホントに女子か」
「何ででしょう。あなたにそんなこと言われても全然嬉しくない」
「…は?」
こいつ罵倒されて嬉しい嬉しくないとかMなの?
「あ、そうそう大事なことを忘れてました」
「お前がそういう時はホントにどうでもいいことだって知ってる」
「まあ私達の結婚よりかはどうでもいいですね」
いまいち重要度がわからんぞ。
「早く要件を言え」
「あ、はい。大魔王が復活しました」
「そうか。それは…」
「ワンモアー」
「大魔王が復活しました。魔王を倒したせいで」
「嘘だと言ってよグーレイ」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷遇妃マリアベルの監視報告書
Mag_Mel
ファンタジー
シルフィード王国に敗戦国ソラリから献上されたのは、"太陽の姫"と讃えられた妹ではなく、悪女と噂される姉、マリアベル。
第一王子の四番目の妃として迎えられた彼女は、王宮の片隅に追いやられ、嘲笑と陰湿な仕打ちに晒され続けていた。
そんな折、「王家の影」は第三王子セドリックよりマリアベルの監視業務を命じられる。年若い影が記す報告書には、ただ静かに耐え続け、死を待つかのように振舞うひとりの女の姿があった。
王位継承争いと策謀が渦巻く王宮で、冷遇妃の運命は思わぬ方向へと狂い始める――。
(小説家になろう様にも投稿しています)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる