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第4章 ― 4つのヒント ―
第2話 噂のふたり
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電車は目的の駅にに向け出発した。
動けないほどではないが車内は混んでいたため、
出入り口付近で立っていた。
治希は電車の中では愛の失恋の話題には触れずにいようと
思っていたが、愛は自ら話を切り出してきた。
「Xmasの日、駅で待ってる間、武田くん『大丈夫だよ』って
言ってくれると思ってたんだけどなぁ。武田くん、正直だね」
「ごめん。でも、あそこで嘘を言っても仕方ないし、
オレは気の利いたことを言えるような経験もないから、
思ったことをそのまま言ってしまって・・・」
「もし、武田くんに『大丈夫だよ』って言われてたら、
高松くんにフラレた時、もっとショックが大きかったかもね。
そういう意味では『ありがとう』って言わないといけないのかな?」
「槙野さんはもう大丈夫なの?高松のことは」
「う~ん・・・。大丈夫といえば大丈夫かな・・・。それより、
今日はふたりだけになっちゃったけど、計画してくれてありがとう。
紗耶香から聞いた。私が高松くんにフラレたから、気分転換にって
計画してくれたんでしょ?」
治希は照れ臭くなって、苦笑いしかできなかった。
愛は続けて治希と美奈の話を切り出した。
「こんなこと言っていいのかわかんないけど、武田くんはずっと
美奈ちゃんのことが好きだったんでしょ?すごいよね、3年も同じ人を
好きでいられるなんて」
「えっ、どうしてオレと美奈のことを知ってるの?」
「もぉ~。私の親友、紗耶香がどこの部活でやってたと思ってるの?
美奈ちゃんと同じバレー部だったんだから。『武田くんは一途だよね。
美奈ちゃんが羨ましいよね』って、いつも紗耶香と言ってたんだよ」
治希はとっさにバレー部のコートで美奈が練習している姿を思い返し、
その脇にいる他の部員達を順に思い出していた。
そこには確かに紗耶香の姿があった。
「(どおりで・・・。どこかで見たことあると思ったらバレー部
だったのか・・・)」
治希はもっと早く気が付けばよかったと後悔した。
そうすれば美奈のことを相談できたのにと一瞬考えたが、
すぐにその考えを頭から消し去った。
「でも、そんなに有名だったの?オレと美奈のこと」
「武田くんと美奈ちゃんの関係は3年の女子の間では結構有名だよ。
でも、いいんじゃない?悪い噂じゃないし。美奈ちゃんは綺麗で頭もいいし、
男の人が手放したくないのはわかるかな」
治希はそのことを聞いて、美奈と付き合っていたということを
少し誇らしく感じた。
動けないほどではないが車内は混んでいたため、
出入り口付近で立っていた。
治希は電車の中では愛の失恋の話題には触れずにいようと
思っていたが、愛は自ら話を切り出してきた。
「Xmasの日、駅で待ってる間、武田くん『大丈夫だよ』って
言ってくれると思ってたんだけどなぁ。武田くん、正直だね」
「ごめん。でも、あそこで嘘を言っても仕方ないし、
オレは気の利いたことを言えるような経験もないから、
思ったことをそのまま言ってしまって・・・」
「もし、武田くんに『大丈夫だよ』って言われてたら、
高松くんにフラレた時、もっとショックが大きかったかもね。
そういう意味では『ありがとう』って言わないといけないのかな?」
「槙野さんはもう大丈夫なの?高松のことは」
「う~ん・・・。大丈夫といえば大丈夫かな・・・。それより、
今日はふたりだけになっちゃったけど、計画してくれてありがとう。
紗耶香から聞いた。私が高松くんにフラレたから、気分転換にって
計画してくれたんでしょ?」
治希は照れ臭くなって、苦笑いしかできなかった。
愛は続けて治希と美奈の話を切り出した。
「こんなこと言っていいのかわかんないけど、武田くんはずっと
美奈ちゃんのことが好きだったんでしょ?すごいよね、3年も同じ人を
好きでいられるなんて」
「えっ、どうしてオレと美奈のことを知ってるの?」
「もぉ~。私の親友、紗耶香がどこの部活でやってたと思ってるの?
美奈ちゃんと同じバレー部だったんだから。『武田くんは一途だよね。
美奈ちゃんが羨ましいよね』って、いつも紗耶香と言ってたんだよ」
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そこには確かに紗耶香の姿があった。
「(どおりで・・・。どこかで見たことあると思ったらバレー部
だったのか・・・)」
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そうすれば美奈のことを相談できたのにと一瞬考えたが、
すぐにその考えを頭から消し去った。
「でも、そんなに有名だったの?オレと美奈のこと」
「武田くんと美奈ちゃんの関係は3年の女子の間では結構有名だよ。
でも、いいんじゃない?悪い噂じゃないし。美奈ちゃんは綺麗で頭もいいし、
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治希はそのことを聞いて、美奈と付き合っていたということを
少し誇らしく感じた。
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