ペテン占い師は何故か今日もよく当たる

ミモザ

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再就職失敗です☆

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 カフェを解雇されてから1ヶ月が経とうとしていた。だが…

 「どうして誰もやとってくれないのよーっ!!!」

 再就職活動はした。それはもう本当に死ぬほど。現在断られたお店99件目。あと1件で記念すべき100件お断りを迎える。いや、全然記念すべきじゃない。これは笑えない。

 応募できる店がこの町に残ってるのだろうか。…残ってないかもしれない。どこも思い付かない。

 残りの貯金プラス退職金はギリ今月の家賃が払えない程度しか残っていない。今借りている部屋は大家さんが厳しいため1月でも滞納したらすぐ追い出されてしまう。季節は12月。野宿するには寒すぎる。

 「本当どうしよう…」

基本何事もどうせなんとかなると思って生きてきたけど流石に詰んでる気がする。お金って本当大事なんだね。。

 「キャーッ!!好きな人と付き合えるって!」

 「よかったじゃん!!もう今日告白しにいっちゃえ!!」
 
 「えー!どうしよう!言っちゃう!?」

 カラリナのブルーな気持ちと対照的な楽しそうな女性の声が広場に響く。
 
 何事?すごく騒がしいんだけど…

楽しそうなキャピキャピとした声の方向へ目を向けるとそこには女性2人と怪しげだが見目麗しい男性が1人。

 あの男、どこかで見覚えが…

うーん、と頭の中の記憶を探る…そうか!

 「たまにカフェに来ていた占い師!」

 客としてカフェに来ていたくせに占い師業を急に店内で始めたりしていたところを何度か見かけてロナルドさんと眉をひそめたものだ。

 男はニコニコとしながら女性に何かを告げている。女性はひどく感極まったそうで涙ぐんでいた。

 カラリナはどちらかというと占いを信じる方ではない。むしろ疑ってかかる。

 絶対適当なこといってるだけでしょ…

 「当たるも八卦、当たらぬも八卦。今日という1日がお嬢様方にとって素晴らしい日となりますように」

 占いが終わったようだ。ん?当たるも八卦、当たらぬも八卦??やっぱり適当なんじゃないか

 「待って…」

適当、ということは私でも占い師できるんじゃない!?

 しかも私は何も持ってないが両親のおかげで身長ルックスには恵まれている方だ。女性らしいというよりもどちらかというと線の細い中性的な青年のような顔立ち。昔町の祭りで男装をしたらかなり女性にモテた。

 これはかなり使える…!!

 イケメン占い師として女性をターゲットに営業して、あの男よりも有名な占い師になったらお金に困ることはなくなるだろう。

 「私って天才!!」

 こんな素晴らしい案を考えることのできる自分が怖い…!天才に産んでくれたお母様に感謝です☆

 カラリナはイケメン占い師として営業を始める計画をにまにま頭の中で考えながら広場をあとにした。

 やっぱり人生なんとかなるもんですね☆
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