20 / 68
20
いや……有名人というのはそういうもんなんであろうか? やっぱりファンが居てこそのアイドルなんだから。 男性ファンでも自分達のギャラの為だったりして。
ま、そこまで深く考える必要はないかな? と思いながら、
「とりあえず、座っていて下さいよ」
とりあえず恥ずかしいと思いながらも、今は聖修はお客様なのだからと思い接客を始める俺。
「あ、え? ありがとう……」
そう言うと聖修はリビングテーブル用の椅子へと座るのだ。
それに何故かホッとしてしまっている。 そして胸を撫で下ろしていた。 ということはこういうことなんであろう。
部屋に聖修を上げたのはいいのだけど、本当の所どうしたらいいのか分からないところだ。
昨日、初めて会ったばかりで、しかも相手は有名人。 まぁ、俺からしてみたら初めてっていう訳でもないのだけど……プライベートでって言ったら初めてという言葉でいいのかもしれない。
こうも一般人の俺が気兼ねなく話していいものなんであろうかとも思ってしまう。
とそんな時、最初にこの空気を変えてくれたのは聖修の方だった。
「ね、神楽さんって、いつもライブも来てくれているよね?」
「は、はいーー!?」
聖修からのその発言に目ん玉が飛び出しそうになる俺。
あの聖修が、聖修がいるアイドルグループのライブに俺が行っていたって事を知っていたなんて……そこにショックというのか、焦ったというのか、そういった感情が俺の心の中で渦巻いている。
「いつも、だって、ライブの時、1番前にいるでしょーー」
確かにそう言われてみればそうだ。 周りに女の子しかいない状態で恥ずかしい思いをしながらも1番前でライブが始まると大きな声を上げているのは確かに俺だけど……。 って、俺のこと見てたの!?
また、そこにも恥ずかしさがこみ上げてくる。
「はぁ……まぁ……そこはファンクラブにも入っていますしね……」
「だろうね。 じゃなきゃ、1番前なんて取れないしね……。 それだけ、神楽さんは私のファンってことなんだよね?」
「あ、はい……まぁ……一応……」
会って2日で聖修と会話が出来るなんて本当に夢みたいだ。 と思っていたけど、でも俺の恥ずかしいところを暴露とういうのか曝け出されているというのか……。 今の俺からしてみたらそんな状態なのだから。
そう今の俺というのは再び穴があったら入りたい状態だったのかもしれない。
もう聖修が話し掛けてきてくれているのに、ずっと顔を俯けている俺。
いいのかそれで……。
だって小学生位の時に先生だか親に「人と話す時は人に目を見て話しなさい」と言われたような記憶がある。 だから聖修の方に顔を向けたいのに、こういう時っていうのは人に顔を向けられないもんだ。 そう! 俳優とか女優なら演技が出来るのだから顔を上げる事出来るかもしれないけど、少なくとも俺は出来ない。 だけどそれは勿体ないような気がする。 だって俺の目の前にあの憧れの聖修がいるんだから。 しかも生で見れるなんて事、滅多な事ではないのだから。 顔を上げて聖修に事を見るチャンスなのに、未だに顔を上げられないでいる俺。
ま、そこまで深く考える必要はないかな? と思いながら、
「とりあえず、座っていて下さいよ」
とりあえず恥ずかしいと思いながらも、今は聖修はお客様なのだからと思い接客を始める俺。
「あ、え? ありがとう……」
そう言うと聖修はリビングテーブル用の椅子へと座るのだ。
それに何故かホッとしてしまっている。 そして胸を撫で下ろしていた。 ということはこういうことなんであろう。
部屋に聖修を上げたのはいいのだけど、本当の所どうしたらいいのか分からないところだ。
昨日、初めて会ったばかりで、しかも相手は有名人。 まぁ、俺からしてみたら初めてっていう訳でもないのだけど……プライベートでって言ったら初めてという言葉でいいのかもしれない。
こうも一般人の俺が気兼ねなく話していいものなんであろうかとも思ってしまう。
とそんな時、最初にこの空気を変えてくれたのは聖修の方だった。
「ね、神楽さんって、いつもライブも来てくれているよね?」
「は、はいーー!?」
聖修からのその発言に目ん玉が飛び出しそうになる俺。
あの聖修が、聖修がいるアイドルグループのライブに俺が行っていたって事を知っていたなんて……そこにショックというのか、焦ったというのか、そういった感情が俺の心の中で渦巻いている。
「いつも、だって、ライブの時、1番前にいるでしょーー」
確かにそう言われてみればそうだ。 周りに女の子しかいない状態で恥ずかしい思いをしながらも1番前でライブが始まると大きな声を上げているのは確かに俺だけど……。 って、俺のこと見てたの!?
また、そこにも恥ずかしさがこみ上げてくる。
「はぁ……まぁ……そこはファンクラブにも入っていますしね……」
「だろうね。 じゃなきゃ、1番前なんて取れないしね……。 それだけ、神楽さんは私のファンってことなんだよね?」
「あ、はい……まぁ……一応……」
会って2日で聖修と会話が出来るなんて本当に夢みたいだ。 と思っていたけど、でも俺の恥ずかしいところを暴露とういうのか曝け出されているというのか……。 今の俺からしてみたらそんな状態なのだから。
そう今の俺というのは再び穴があったら入りたい状態だったのかもしれない。
もう聖修が話し掛けてきてくれているのに、ずっと顔を俯けている俺。
いいのかそれで……。
だって小学生位の時に先生だか親に「人と話す時は人に目を見て話しなさい」と言われたような記憶がある。 だから聖修の方に顔を向けたいのに、こういう時っていうのは人に顔を向けられないもんだ。 そう! 俳優とか女優なら演技が出来るのだから顔を上げる事出来るかもしれないけど、少なくとも俺は出来ない。 だけどそれは勿体ないような気がする。 だって俺の目の前にあの憧れの聖修がいるんだから。 しかも生で見れるなんて事、滅多な事ではないのだから。 顔を上げて聖修に事を見るチャンスなのに、未だに顔を上げられないでいる俺。
あなたにおすすめの小説
うちの鬼上司が僕だけに甘い理由(わけ)
藤吉めぐみ
BL
匠が勤める建築デザイン事務所には、洗練された見た目と完璧な仕事で社員誰もが憧れる一流デザイナーの克彦がいる。しかしとにかく仕事に厳しい姿に、陰で『鬼上司』と呼ばれていた。
そんな克彦が家に帰ると甘く変わることを知っているのは、同棲している恋人の匠だけだった。
けれどこの関係の始まりはお互いに惹かれ合って始めたものではない。
始めは甘やかされることが嬉しかったが、次第に自分の気持ちも克彦の気持ちも分からなくなり、この関係に不安を感じるようになる匠だが――
人気アイドルの俺、なぜかメンバー全員に好かれてます
七瀬
BL
デビュー4年目の人気アイドルグループ「ECLIPSE(エクリプス)」に所属する芹沢 美澄(せりざわみすみ)は、昔からどこか抜けていてマイペースな性格。
歌もダンスも決して一番ではないはずなのに、なぜかファンからもメンバーからも目を離されない存在だった。
世話焼きな幼なじみ、明るく距離の近い同い年、しっかり者で面倒見のいい年上、掴みどころのない自由人、そして無言で隣にいるリーダー——。
気づけば、美澄の周りにはいつも誰かがいて、当たり前のように甘やかされていく。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
入社1ヶ月のワンコ系男子が、知らずのうちに射止めたのはイケメン社長!?
monteri
BL
CM制作会社の新入社員、藤白純太は入社1ヶ月で教育係の先輩が過労で倒れたため、特別なクライアントの担当を引き継ぐことになる。
そのクライアントは、女子禁制ミーハー厳禁の芸能事務所だった。
主人公の無知で純なところに、翻弄されたり、骨抜きにされるイケメン社長と、何も知らない純太がドキドキするお話です。
※今回の表紙はAI生成です
※小説家になろうにも公開してます
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。