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全14章→只今、2章目(3章まで更新予定)
消防士の雄介が、真面目でクールな医師・望の前に現れた日、二人の運命は大きく動き出す――。
最初は誤解だらけの出会い。雄介は望を女性だと勘違いし、二人の関係は最悪のスタートを切る。
しかし、回診でリハビリに真剣に取り組む雄介の姿を目にした望の心は、少しずつ揺れ動く。やがて雄介からの告白に、望の心はどう応えるのか――。
さらに、望の親友・和也も彼に秘めた想いを抱えていて、友情と恋が交差する初々しくも切ない物語。
スパダリ×一ツンデレ、胸キュン必至の第一章!
※この話は作者の妄想と想像で作られています。現実と異なるかもしれませんが、それはお話上おいしい設定なんだとご理解していただけると助かります。
本作は、真面目で冷静な医師・望(のぞむ)と、情に厚い消防士・雄介という、
対照的な二人が織りなすドラマティックなラブストーリーである。
物語は、救急搬送の現場という緊張感のあるシーンから始まり、
職業BLの王道を押さえつつも、主人公たちの価値観の違いによる衝突と惹かれ合いを丁寧に描く。
特に“雄介が望を女性と誤認する”という出会いのミスコミュニケーションは、
読者の興味を自然に引き寄せ、二人の関係性の基盤を作る巧みな導入となっている。
作者の筆致は読みやすくテンポがよい。
医療シーンや消防の描写は過不足なく、専門職でありながら重すぎない。
キャラクター同士の掛け合いが軽快で、
望の繊細な心情と、雄介の不器用な優しさが真っ直ぐに伝わってくるのが本作の魅力である。
また、作者の強みは“日常に潜む感情のゆらぎ”を描くバランス感覚だ。
劇的な事件だけでなく、何気ない一言、ちょっとした仕草に
キャラクターの奥行きが宿っているため、
日常回であっても読後感がしっかり残る。
読者層は“社会人BL”“職業BL”のファンに強く刺さるだろう。
恋愛の進展がじっくりと積み上がるため、
長期連載であっても安心して読み進められる安定感がある。
まだ物語は序盤だが、
望の閉ざされた感情がどう開いていくのか、
雄介の誤解が解けた後の関係性がどう深まっていくのか――
今後の展開に大きな期待が持てる作品である。
総じて、
“職業のリアリティ × 心情の丁寧さ × 読みやすいテンポ”
この三つが高いレベルで揃った、安心して読める良質なBL作品だと言える。
文字数 136,241
最終更新日 2025.12.05
登録日 2025.10.14
春坂市にある春坂学園に転校して来た、桜井雄介。
出会いは春。体育祭、夏祭り、文化祭、そしてバレンタイン。渡せなかったチョコの答えは、三月の屋上で――。ツンデレ会長・望と、真っ直ぐな雄介。嫉妬とすれ違いを越えて「好き」に辿り着く、全年齢の青春BL。完結済。
両片想いなのに、お互い気づいていなかった。
雄介は決めていた――インターハイで勝ったら、好きな人に告白すると。
けれど試合は敗北。応援席から君の姿も消えていた。
それでも、誰もいなくなったベンチには君がいた。
告白はした。でも、答えはなかった。
そして季節は巡り、春。
去年と同じ春じゃない――新しい春が、始まろうとしていた。
その学校は男女共学で寮生活。ちょっと窮屈な所なのかもしれないけど、学生だけでの楽しい生活もある。
春は体育祭、夏は夏祭り、秋は文化祭、冬はバレンタインにと一年中で行事は盛りだくさん。
文字数 55,920
最終更新日 2025.08.16
登録日 2025.08.04
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