ビフレフトと虹色の剣

塩爺

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第四章 休日の一日

見える化スキルで楽々戦闘?

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この世界に来て早、三か月、
俺もやっと馬に乗れるようになった。

いつまでもミロリの後ろに乗せてもらうのでは情け無い。

今日はその記念に街の外まで一人で出かけることにした。

昨日の夜に頼んで置いた弁当を受け取ると、まだ夜が開けきらない内に街を出た。

朝の空気は気持ちが良い!眠気が一気に消えていく。

この世界に四季というものがあるのかわからないが?
日本でいうところの初夏といったところか。
馬で走ると風が冷たい。

馬(相棒)の名はデュフロス!

この三か月でこなした依頼の報酬はデュフロスの頭金にしかならなかった。

最初の頃は「新入り」だの「新人くん」だのと呼ばれていたが、最近は「結城」と名前で呼ばれるようになった。
それもこれも、このスキルのおかげだ。

感情が色の光として見える!
最初は戸惑ったが、今では、戦闘に応用できるまでになった。
この光は、すべてのものに宿る訳ではなく、人間ぐらいの大きさがないと見えない、逆に言えば人間ぐらいあればモンスターでも見える!

これがとても便利で、どのモンスターがだれに対して警戒しているか、だれを攻撃しようとしているかが手に取るように分かる。
攻撃はできないが、仲間に的確な指示ができる。
最初は戸惑っていた仲間も最近は俺の指示を利用するようになってきた。
それが名前で呼ばれるようになった理由だろう。

かなり街から離れた、街といってもこの大陸の首都で、王城を有する王都ザフラスマインだ。
この大陸には大きく分けて五つの国がある。
中央に位置する王都ザフラスマイン、
東に位置する貿易国家アクアリーネ、
北に位置する森林国家シルファジェルド
南に位置する南方国家サンドミラ、
西に位置する魔族国家ハーデス。
この五つだ。

この世界は人種間のわだかまりは無いのか、結城がいる王都にもエルフもいれば獣人も多く暮らしている。
しかし、それはごく一部のようで大体の種族は、まとまって国を
作っている、エルフ族はシルファジェルド、
獣人族はサンドミラ、魔族はハーデスとわかれて暮らしている。

そして、この大陸のどこからでも見える山脈よりも大きく蜃気楼のような影。
世界樹ユグドラシル 

どこかの男が力を得て国を作った!とか
ある者は巨万の富を願い、それを元でに大船団にて新大陸を目指した!とか
酔っ払いのホラ話しから子供のおとぎ話しまで、大樹の名前は数知れず出てくる。
しかし、実際には誰も辿り着いた者はいないのだろう。

冒険者仲間からは大樹を目指そうという話しは聞かない。

「昔やり込んだゲームにそんな内容があったな。」

結城は呟きながらディムロスの歩を弱めて一本の木の前で止まった。

「ここら辺でいいだろう」
ここは、王都から30キロぐらいきた場所で日も真上ぐらいまで上がってしまっている。

何故こんな場所まで来たかというと、結城が弱いからである。
王都周辺の適当なモンスターはすでに狩り尽くされており。
かと言って強いモンスターには勝てない!

そこでこんな場所まで来た次第である。ここはオオカミタイプのモンスターが出現するエリアで、強さもギリギリ倒せるレベルだ。
しかし、俺にはスキルがある、スキルを使った戦闘訓練を兼ねて、ここでりレベル上げをおこなう事にした。

レベル上げと言ってもこの世界には目に見えるレベルというものは無い。
しかし、最初の頃は重く感じた短剣が今では普通に扱えるようになっている。
これがレベルが上がったという事なのだろう。

数体単位で出現するオオカミタイプのモンスターには、それぞれ個性がある。
攻撃的な奴もいればボーとしている奴もいる。
中にはこちらに好意的な奴までいる、敵意の無い奴は1匹が攻撃されると大概逃げて行ってしまう。

攻撃と言っても倒してしまうわけではない、攻撃するだけで経験値的なものが入手出来ることは、これまでの戦闘で経験済だ。
こちらの経験値稼ぎの為に倒す必要のないモンスターを殺すのはこちらの身勝手だ。
結城は帰りの時間まで戦闘を繰り返して帰路についた。

宿屋に帰るとそこにはかなりイライラした様子のサイモンがこちらを睨みつつ立っていた。
サイモンは結城に気付くと足速に近づき
「隊長からだ!」と一枚のメモを渡すと足速に去っていった。

そのメモには(2週間分の旅支度をして明日の早朝、王城 正面門前の広場に集合)
と、書かれてあった。











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