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第四章 休日の一日
サイモンという男
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いつも同じ集合場所の酒場でサイモンを待っていると、いきなり入ってきたサイモンは床に膝をつき、頭を下げて。
サイモン「頼む!力を貸してくれ!」
そう言って胸ポケットから出した皮袋をテーブルに置くと。
サイモン「俺の全財産だ! 足りなければ次からの依頼は無報酬で構わない。」
テムジンはサイモンに落ち着くよう促がし席に着かせた。
サイモン「時間が無いんだ、奴ら! クソッ❗️」
そう言ってサイモンはテーブルを叩く、テムジンは頷くと飲みかけのグラスをサイモンの前に置く。
それを一気に飲み干すとサイモンは話し出す。
サイモン「俺は今日もいつものようにガキどもに土産を持って孤児院を訪れた、しかし、いつもと様子が違い、いつもなら俺がいくと門の前まで出迎えるガキどもの姿がなく、部屋の中でじっとしている。」
サイモン「俺はシスターを問い詰めた、そしたらロッテとテリアが朝、買い物に出たきり戻ってこない、頼んだ品の店はシスターが探したそうだ。」
ミロリ「どこか?寄り道しているんじゃない?」
サイモン「探したさ!いままでずっと!」
サイモン「でも、見つからないんだ!」
サイモン「ロッテとテリアは綺麗好きで普段からおしゃれな服を着ていた」
サイモン「それでどこかの金持ちの子どもと勘違いされて誘拐されたのだとしたら、身代金目的で誘拐したんだ」
サイモン「奴らが、ロッテとテリアが孤児院 の子どもだと気づいて身代金が取れないとわかると、なにをするか!」
テムジン「ミロリ!お前は孤児院を見張れ!」
テムジン「誘拐犯が来たら直ぐには捕まえずに後をつけろ、合図は忘れるな!」
テムジン「結城もミロリについて行け!」
そう言って立ちあがるテムジンとミロリ、結城も一瞬おくれて立ちあがる。
するとどうだ、他のテーブルの者も皆、立ち上がって片腕を上げて親指を立てる。
テムジン達が集合場所にしているこの酒場は第二のギルドと呼ばれる程の冒険者御用達の酒場である。
サイモン「お前たち、すまない‼︎」
冒険者達「時間が無いんだろ、さっさと子どもたちを救出するぞ。」
そう言って酒場を出ていく、普段、街の揉め事を解決している冒険者に街の住民は協力的だ、必要な情報はすぐに集まるだろう。
孤児院は王都の外れの、いわゆる貧民街と呼ばれる地区にある、院長先生と2人のシスターが35人の子どもたちを面倒見ている。
収入はほとんどが寄付でギルド組合も依頼料の一部を寄付しているが、そのほとんどが王宮からの寄付であり、サーヤ姫の働きかけによるものだ。
孤児院に着いた結城とミロリは、ミロリの提案で二手にわかれた、一緒でもいいのだがミロリには結城が邪魔なのだ。
森で獣を獲って生きる狩猟民族のエルフ族には隠密スキルという、自分の気配を消すスキルがある。
失敗の許されない今回の張り込みは誘拐犯に少しでも違和感を与えないことが重要なのである。
そこでエルフのミロリが孤児院に続く道の影から見張り、結城は孤児院の中で子どもたちの相手をさせる。
つまり結城みたいな素人はいない方がいい、結城もそれがわかっているから反論できない。
結城はサイモンの役に立てない自分に腹を立てつつ自分にできることを精一杯やるため子どもたちの相手をした。
結城は子どもたちに好かれる素質があるのか直ぐに人気者になりミロリからの合図を見落すところだった。
ミロリ「何やってんの!結城!」
ミロリ「賊のひとりを捕まえたわ、やはりコイツらロッテとテリアが孤児院の子どもだと知るとすぐに引き返そうとしていたわ。」
ミロリ「このまま逃がせば危なかった。」
捕まえた賊を動けないようにしたうえで孤児院の空き部屋にぶち込んで、ミロリと結城はいったん酒場に戻る。
ミロリ「今頃、冒険者の皆が誘拐犯のアジトを見つけ出してくれてればいいのだけれど。」
酒場に戻るとサイモンの使いだと言う冒険者がテムジンに報告していた。
第三貧民街の空き家にこの街で見ない男達が集まっているそうだ、サイモンは先に向かっているから、テムジン達も来てくれてとの事。
第三貧民街は孤児院から城を挟んで反対側の貧民街でかなりの治安の悪い所だ。
テムジン達が誘拐犯の隠れ家らしき場所に着くとサイモンが手を出せずにイラついていた。
サイモン「窓から外の様子を見張っている奴がいる、ここがアジトで間違いないが、子どもたちがどこにいるかわからない以上、手が出せない!」
テムジン達に同行した結城が感情オーラで探る。
退屈、イラつき、歓喜のオーラに混じって恐怖のオーラがふたつ、きっとこの恐怖のオーラの持ち主が誘拐された子どもたち、その位置は入り口から離れた場所。
サイモン「頼む!力を貸してくれ!」
そう言って胸ポケットから出した皮袋をテーブルに置くと。
サイモン「俺の全財産だ! 足りなければ次からの依頼は無報酬で構わない。」
テムジンはサイモンに落ち着くよう促がし席に着かせた。
サイモン「時間が無いんだ、奴ら! クソッ❗️」
そう言ってサイモンはテーブルを叩く、テムジンは頷くと飲みかけのグラスをサイモンの前に置く。
それを一気に飲み干すとサイモンは話し出す。
サイモン「俺は今日もいつものようにガキどもに土産を持って孤児院を訪れた、しかし、いつもと様子が違い、いつもなら俺がいくと門の前まで出迎えるガキどもの姿がなく、部屋の中でじっとしている。」
サイモン「俺はシスターを問い詰めた、そしたらロッテとテリアが朝、買い物に出たきり戻ってこない、頼んだ品の店はシスターが探したそうだ。」
ミロリ「どこか?寄り道しているんじゃない?」
サイモン「探したさ!いままでずっと!」
サイモン「でも、見つからないんだ!」
サイモン「ロッテとテリアは綺麗好きで普段からおしゃれな服を着ていた」
サイモン「それでどこかの金持ちの子どもと勘違いされて誘拐されたのだとしたら、身代金目的で誘拐したんだ」
サイモン「奴らが、ロッテとテリアが孤児院 の子どもだと気づいて身代金が取れないとわかると、なにをするか!」
テムジン「ミロリ!お前は孤児院を見張れ!」
テムジン「誘拐犯が来たら直ぐには捕まえずに後をつけろ、合図は忘れるな!」
テムジン「結城もミロリについて行け!」
そう言って立ちあがるテムジンとミロリ、結城も一瞬おくれて立ちあがる。
するとどうだ、他のテーブルの者も皆、立ち上がって片腕を上げて親指を立てる。
テムジン達が集合場所にしているこの酒場は第二のギルドと呼ばれる程の冒険者御用達の酒場である。
サイモン「お前たち、すまない‼︎」
冒険者達「時間が無いんだろ、さっさと子どもたちを救出するぞ。」
そう言って酒場を出ていく、普段、街の揉め事を解決している冒険者に街の住民は協力的だ、必要な情報はすぐに集まるだろう。
孤児院は王都の外れの、いわゆる貧民街と呼ばれる地区にある、院長先生と2人のシスターが35人の子どもたちを面倒見ている。
収入はほとんどが寄付でギルド組合も依頼料の一部を寄付しているが、そのほとんどが王宮からの寄付であり、サーヤ姫の働きかけによるものだ。
孤児院に着いた結城とミロリは、ミロリの提案で二手にわかれた、一緒でもいいのだがミロリには結城が邪魔なのだ。
森で獣を獲って生きる狩猟民族のエルフ族には隠密スキルという、自分の気配を消すスキルがある。
失敗の許されない今回の張り込みは誘拐犯に少しでも違和感を与えないことが重要なのである。
そこでエルフのミロリが孤児院に続く道の影から見張り、結城は孤児院の中で子どもたちの相手をさせる。
つまり結城みたいな素人はいない方がいい、結城もそれがわかっているから反論できない。
結城はサイモンの役に立てない自分に腹を立てつつ自分にできることを精一杯やるため子どもたちの相手をした。
結城は子どもたちに好かれる素質があるのか直ぐに人気者になりミロリからの合図を見落すところだった。
ミロリ「何やってんの!結城!」
ミロリ「賊のひとりを捕まえたわ、やはりコイツらロッテとテリアが孤児院の子どもだと知るとすぐに引き返そうとしていたわ。」
ミロリ「このまま逃がせば危なかった。」
捕まえた賊を動けないようにしたうえで孤児院の空き部屋にぶち込んで、ミロリと結城はいったん酒場に戻る。
ミロリ「今頃、冒険者の皆が誘拐犯のアジトを見つけ出してくれてればいいのだけれど。」
酒場に戻るとサイモンの使いだと言う冒険者がテムジンに報告していた。
第三貧民街の空き家にこの街で見ない男達が集まっているそうだ、サイモンは先に向かっているから、テムジン達も来てくれてとの事。
第三貧民街は孤児院から城を挟んで反対側の貧民街でかなりの治安の悪い所だ。
テムジン達が誘拐犯の隠れ家らしき場所に着くとサイモンが手を出せずにイラついていた。
サイモン「窓から外の様子を見張っている奴がいる、ここがアジトで間違いないが、子どもたちがどこにいるかわからない以上、手が出せない!」
テムジン達に同行した結城が感情オーラで探る。
退屈、イラつき、歓喜のオーラに混じって恐怖のオーラがふたつ、きっとこの恐怖のオーラの持ち主が誘拐された子どもたち、その位置は入り口から離れた場所。
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