ビフレフトと虹色の剣

塩爺

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第三章 モンスター

結城アルバイトをする

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今日、結城は冒険者ギルドに登録して初めての単独での依頼を受けた、依頼内容は角ウサギの討伐依頼だ。

討伐と言っても角ウサギはモンスターと呼ぶにはあまりにも弱い、しかし、需要は多く肉はもちろん、皮や角も道具の材料になる。

本来、角ウサギの討伐は狩人の仕事であるがこの時期は丁度、角ウサギの繁殖期に当たり大量に出現する。

狩人で狩りきれない分が冒険者ギルドに回ってくるのだ。

悪いことに角ウサギは草原の至る所に巣穴を掘る習性があり、毎回、その穴に落ちて怪我をする馬が続出する。

依頼料は角ウサギ一匹当たり10ゼニー、日本円で約2000円ぐらい、お金のない結城にとっては良い収入源だが割の良い依頼とは言えない。

今回の依頼、角ウサギの肉の鮮度は関係ないのでそれなりの時間をかければ相当の数の角ウサギを狩れる。

しかし、運搬が問題だ、王都から角ウサギの繁殖地まではそれなりの距離がある、一匹5キログラム有る角ウサギ、歩きならせいぜい2~3匹、馬でも10匹が限界だ。

それを頑張っても一日2往復、大した額にはならない、馬車など借りようものなら赤字になってしまう。

この王都では馬は個人所有、ギルド所有の区別なくギルドの馬舎で管理されており、管理料はギルドの依頼費の一部と使用料で賄われている。

冒険者は馬を使用する際に自分の馬は20ゼニーを支払う仕組みになっている。
ちなみにレンタルは200ゼニー、40000円と大金を支払わなければならない。

馬車に至っては1頭建ての馬車で10万円、2頭建てで15万円という料金になる。

結城もいつか馬を持ちたいなと3匹目の角ウサギを狩ったところで呟いた。

日はまだ高い、角ウサギは先程から幾らでも湧いてくる、結城は草原に転がっている丁度良い倒木に腰をおろすと、まじまじ角ウサギを見つめ、こんな時、ゲームにあるようなアイテムボックスが在ればどんなに便利なのだろうと思う。

しかし、ここが異世界と言ってもそこまで都合の良い世界ではない、物を使えば無くなるし何かを狩れば持ち運ばなければならない。

結城はここら辺で一度、王都に戻ろうかと腰を上げた、このまま狩っても持ちきれなくなってしまう。

角ウサギは弱すぎて経験値は得られない、これは戦いではなく狩りなのだ、が結城はこの狩りで気づいたことがあった。

この世界の生き物は大小にかかわらずオーラを持っている。

オーラが見える結城は、このスキルは役に立つと確信してこの日の依頼を終えた。
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