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第一章 異世界転移
テムジンとの出会い
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この日、テムジンはひとりで依頼をこなしている。
10日後に迫った双子の子どもたちの誕生日プレゼントを得るためだ。
2人が欲しがっている、この地方では手に入らない物、それが今回の依頼の報酬として得られる。
依頼の内容はある薬草の採取、この薬草は依頼者の地方では滅多に見つからない、その為、うちの冒険者ギルドに依頼があった。
この薬草、名前をミスリル草と言って、ミスリル鉱脈のある鉱山の滴る水を栄養に育つ特殊な薬草で、ここら辺りではただ一か所サンドラ鉱山にのみ自生している。
自生している場所がわかっているなら簡単な依頼かと思われるが、場所が問題なのだ。
サンドラ鉱山、ミスリル鉱脈と共にサンドライト鉱脈を多く含む鉱山、サンドライト鉱石はエネルギー成分を多く含む鉱石で生活の至る所で重要な役割を担っている。
サンドラ鉱山も当初サンドライト鉱石を採掘するため多くの鉱山技師などで賑わっていたがすぐに廃坑になってしまった。
モンスターの所為だ、サンドライト鉱石を主食にしているヤモリ型のモンスター、体長2メートル程のモンスターは名前を生息場所からサンドラと名付けられた。
サンドラは一匹の強さは大したことはないが集団で行動して、麻痺攻撃までする。
鉱山ギルドも当初はモンスター討伐を冒険者ギルドに依頼していたが、サンドライト鉱石が取れる鉱山が他で見つかった為にサンドラ鉱山を廃坑にしてしまった。
ミスリル草に関しても採取できる場所がサンドラ鉱山ただ一ヶ所ということもあり、その使用方法も確立されておらず、採取依頼はほとんどない。
冒険者も金にならない仕事はしない、今サンドラ鉱山はモンスターがウジャウジャ生息する危険地帯となっている、そんな所にテムジンはひとりで入ろうとしていた。
テムジンは松明に灯りを灯し坑道内に入っていった、松明の灯りはモンスターを引き寄せる。
テムジン「こんな時にサイモンとミロリが居てくれたなら。」
テムジンがポツリと言う、いつもなら一緒にいる筈のパーティーメンバーのサイモンとミロリが今回は同行していないのだ。
別に仲が悪くなった訳ではない、今回の依頼料の所為だ、今回の依頼はお金ではなく報酬は物、しかもテムジンはそれをプレゼントにしようとしている。
2人に頼めば着いてきてくれるだろうがテムジンは頼みづらい、報酬が惜しい訳ではない、パーティーリーダーとして、今回の私用の依頼に2人を引っ張り出すのが躊躇われたのだ。
サイモンの感の良さはモンスターの気配を感じ取り、ミロリの隠密スキルは奇襲をするのに最適だ。
その2人がいない今、テムジンは慎重に坑道を進む、ミスリル草がある場所はわかっている入り口から入って三カ所の分岐を通った先、およそ1キロといったところだ。
この坑道内でテムジンがとるべき行動はただひとつモンスターと戦わないこと、サンドラは危機感を感じると警戒音を発して仲間を呼び寄せる、そうなったら最悪だ。
テムジンは弱いわけではない、いや、むしろ強い、この大陸の主流の二大剣技のひとつザフラス剣技の分派のザフラス防御剣術の使い手で仲間の信頼も厚い。
ザフラス防御剣術は盾と剣を用いて戦う攻防一体の剣術で屈強な肉体を持つテムジンにピッタリの剣技だ。
しかし、狭い坑道、まったく戦わなくて済むわけではない、2匹目のサンドラを倒したところでサンドラの群れに囲まれてしまった。
目的のミスリル草がある場所までは目と鼻の先なのに、一対一の戦いならば無敵の強さを誇るザフラス防御剣術もモンスターの群れ相手では多勢に無勢だ。
テムジンはわざと行き止まりの坑道に入る、そこにサンドラが殺到する、だが坑道が狭くサンドラは攻撃できない。
盾に凌いでいるテムジンだが埒があかない、テムジンは意を決して必殺技を使う、盾に魔力を込めるテムジン、その時、盾が輝き出し、ライトフラッシュが炸裂した。
ザフラス防御剣術の必殺技、ライトフラッシュ、目眩しの技だが盾で相手の攻撃を防いで攻撃する防御剣術には相性抜群の技なのだ。
目が眩んで一瞬怯むサンドラの群れ、その隙をテムジンは見逃さず、群れの中を駆け抜ける。
テムジンはミスリル草を無造作に掴むと一目散に出口を目指した。
半日程度で終わる筈の依頼も終わってみたら夕方になってしまった。
急いで王都に帰るテムジン、その帰り道で草原で倒れている結城を発見する。
10日後に迫った双子の子どもたちの誕生日プレゼントを得るためだ。
2人が欲しがっている、この地方では手に入らない物、それが今回の依頼の報酬として得られる。
依頼の内容はある薬草の採取、この薬草は依頼者の地方では滅多に見つからない、その為、うちの冒険者ギルドに依頼があった。
この薬草、名前をミスリル草と言って、ミスリル鉱脈のある鉱山の滴る水を栄養に育つ特殊な薬草で、ここら辺りではただ一か所サンドラ鉱山にのみ自生している。
自生している場所がわかっているなら簡単な依頼かと思われるが、場所が問題なのだ。
サンドラ鉱山、ミスリル鉱脈と共にサンドライト鉱脈を多く含む鉱山、サンドライト鉱石はエネルギー成分を多く含む鉱石で生活の至る所で重要な役割を担っている。
サンドラ鉱山も当初サンドライト鉱石を採掘するため多くの鉱山技師などで賑わっていたがすぐに廃坑になってしまった。
モンスターの所為だ、サンドライト鉱石を主食にしているヤモリ型のモンスター、体長2メートル程のモンスターは名前を生息場所からサンドラと名付けられた。
サンドラは一匹の強さは大したことはないが集団で行動して、麻痺攻撃までする。
鉱山ギルドも当初はモンスター討伐を冒険者ギルドに依頼していたが、サンドライト鉱石が取れる鉱山が他で見つかった為にサンドラ鉱山を廃坑にしてしまった。
ミスリル草に関しても採取できる場所がサンドラ鉱山ただ一ヶ所ということもあり、その使用方法も確立されておらず、採取依頼はほとんどない。
冒険者も金にならない仕事はしない、今サンドラ鉱山はモンスターがウジャウジャ生息する危険地帯となっている、そんな所にテムジンはひとりで入ろうとしていた。
テムジンは松明に灯りを灯し坑道内に入っていった、松明の灯りはモンスターを引き寄せる。
テムジン「こんな時にサイモンとミロリが居てくれたなら。」
テムジンがポツリと言う、いつもなら一緒にいる筈のパーティーメンバーのサイモンとミロリが今回は同行していないのだ。
別に仲が悪くなった訳ではない、今回の依頼料の所為だ、今回の依頼はお金ではなく報酬は物、しかもテムジンはそれをプレゼントにしようとしている。
2人に頼めば着いてきてくれるだろうがテムジンは頼みづらい、報酬が惜しい訳ではない、パーティーリーダーとして、今回の私用の依頼に2人を引っ張り出すのが躊躇われたのだ。
サイモンの感の良さはモンスターの気配を感じ取り、ミロリの隠密スキルは奇襲をするのに最適だ。
その2人がいない今、テムジンは慎重に坑道を進む、ミスリル草がある場所はわかっている入り口から入って三カ所の分岐を通った先、およそ1キロといったところだ。
この坑道内でテムジンがとるべき行動はただひとつモンスターと戦わないこと、サンドラは危機感を感じると警戒音を発して仲間を呼び寄せる、そうなったら最悪だ。
テムジンは弱いわけではない、いや、むしろ強い、この大陸の主流の二大剣技のひとつザフラス剣技の分派のザフラス防御剣術の使い手で仲間の信頼も厚い。
ザフラス防御剣術は盾と剣を用いて戦う攻防一体の剣術で屈強な肉体を持つテムジンにピッタリの剣技だ。
しかし、狭い坑道、まったく戦わなくて済むわけではない、2匹目のサンドラを倒したところでサンドラの群れに囲まれてしまった。
目的のミスリル草がある場所までは目と鼻の先なのに、一対一の戦いならば無敵の強さを誇るザフラス防御剣術もモンスターの群れ相手では多勢に無勢だ。
テムジンはわざと行き止まりの坑道に入る、そこにサンドラが殺到する、だが坑道が狭くサンドラは攻撃できない。
盾に凌いでいるテムジンだが埒があかない、テムジンは意を決して必殺技を使う、盾に魔力を込めるテムジン、その時、盾が輝き出し、ライトフラッシュが炸裂した。
ザフラス防御剣術の必殺技、ライトフラッシュ、目眩しの技だが盾で相手の攻撃を防いで攻撃する防御剣術には相性抜群の技なのだ。
目が眩んで一瞬怯むサンドラの群れ、その隙をテムジンは見逃さず、群れの中を駆け抜ける。
テムジンはミスリル草を無造作に掴むと一目散に出口を目指した。
半日程度で終わる筈の依頼も終わってみたら夕方になってしまった。
急いで王都に帰るテムジン、その帰り道で草原で倒れている結城を発見する。
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