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高校一年生
第五話 不穏
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さくらが学校に入学して一月が経った。
学校から帰って来てゆきと一緒に食事をしている。
「さくら学校はどうだ?楽しいか?」
「ムー♪」
笑顔で箸を持った手を掲げる。
しかし、ゆきは気づいていた。
さくらが下校中クラスのヤンキー女子
桐緒彩と若菜真央に絡まれている事。
最初は仲良く下校していた川奈ののさんの
姿がないこと。
ゆきは度々、さくらが心配で下校中を
見届けていたのだ。
「さくら、もし辛いことがあったらすぐ教えてな」
「ムー」
食事に夢中のさくら。空返事をしながらご飯をおかわりしに行く。どんぶりで。
ー登校ー
ゆきはさくらを姿が見えなくなるまで見届ける。
仕事の依頼が詰まっているゆきは、家に入ると
家事をそそくさとこなしデスクにつく。
「さくらちゃんおはよう♪」
「ムー♪ムー♪」ヨシヨシ
さくらの日課は毎朝ののを愛でることだ。
「うぃ~っすさくら、私も撫でてくれよぉ」
「ムー」
若菜真央もさくらに撫でてもらいに来る、
嫌そうな顔をして撫でるさくら。
「さくらに撫でてもらうとなんか和むわぁ~」
それを見てののも和む。
授業が始まり、言葉は分からないさくらは、
読唇術と黒板に書かれた文字を見てノートを
書き進める。
「はーいじゃあ、ここ分かるやついるかー」
「ムームームー!!!」
さくらはすかさず手を挙げてアピールする。
その姿を見て教室全体は和む。
「ム?」
ひとり、手を上げているのに指されないさくら。
「すまんすまん、はい、さくら!」
さくらは黒板に立ち数式をスラスラと解いていく。
勉強熱心なさくらは天才という訳では無いが
クラスの中でもトップの成績だ。
午前の授業が終わり、お昼の時間。
さくらは校舎の中庭に出てタイルブロックに囲まれる一本の大きく育ち深緑の葉を付けた木の前にビニールシートを引いてお弁当を食べる。もちろんののも一緒だ。
「ム~……」
さくらは大きなお弁当箱を開けてもの足らなさそうに考え込んでいる。
「さくらちゃんはいっ!どうぞ♪」
ののは毎日自分でお弁当を作り持ってくる。
さくらにあげる分も合わせて。
「ム~♪」
ニタァと顔を崩しご機嫌のさくら、ののが作るお弁当はとても美味しいのだ。兄の作るお弁当よりも美味しく頂いているのはさくらだけの秘密だ。
クラスを和ませながら午後の授業も終える。
帰り支度をしているとさくらは生徒に囲まれて、少しの雑談会が始まる。さくらが読唇術で会話しているのを知っているみんなはさくらを気遣って、目で追えるように一人一人話す。
特にいじめられるとかもなく学校生活を送っている。
ギリギリギリ
そんなさくらの人気っぷりにひとり歯を鳴らす女の子がいた。
「さくら今日もあたし達と帰ろうか」
「なんか危ないヤツがいるしなー」
さくらに声をかける、桐緒彩と若菜真央。
「ムー?」
さくらはののと一緒に帰りたいが、
ヤンキー女子の二人に強制連行される。
「さくらちゃんバイバイ」
笑顔で手を振るのの。
学校から帰って来てゆきと一緒に食事をしている。
「さくら学校はどうだ?楽しいか?」
「ムー♪」
笑顔で箸を持った手を掲げる。
しかし、ゆきは気づいていた。
さくらが下校中クラスのヤンキー女子
桐緒彩と若菜真央に絡まれている事。
最初は仲良く下校していた川奈ののさんの
姿がないこと。
ゆきは度々、さくらが心配で下校中を
見届けていたのだ。
「さくら、もし辛いことがあったらすぐ教えてな」
「ムー」
食事に夢中のさくら。空返事をしながらご飯をおかわりしに行く。どんぶりで。
ー登校ー
ゆきはさくらを姿が見えなくなるまで見届ける。
仕事の依頼が詰まっているゆきは、家に入ると
家事をそそくさとこなしデスクにつく。
「さくらちゃんおはよう♪」
「ムー♪ムー♪」ヨシヨシ
さくらの日課は毎朝ののを愛でることだ。
「うぃ~っすさくら、私も撫でてくれよぉ」
「ムー」
若菜真央もさくらに撫でてもらいに来る、
嫌そうな顔をして撫でるさくら。
「さくらに撫でてもらうとなんか和むわぁ~」
それを見てののも和む。
授業が始まり、言葉は分からないさくらは、
読唇術と黒板に書かれた文字を見てノートを
書き進める。
「はーいじゃあ、ここ分かるやついるかー」
「ムームームー!!!」
さくらはすかさず手を挙げてアピールする。
その姿を見て教室全体は和む。
「ム?」
ひとり、手を上げているのに指されないさくら。
「すまんすまん、はい、さくら!」
さくらは黒板に立ち数式をスラスラと解いていく。
勉強熱心なさくらは天才という訳では無いが
クラスの中でもトップの成績だ。
午前の授業が終わり、お昼の時間。
さくらは校舎の中庭に出てタイルブロックに囲まれる一本の大きく育ち深緑の葉を付けた木の前にビニールシートを引いてお弁当を食べる。もちろんののも一緒だ。
「ム~……」
さくらは大きなお弁当箱を開けてもの足らなさそうに考え込んでいる。
「さくらちゃんはいっ!どうぞ♪」
ののは毎日自分でお弁当を作り持ってくる。
さくらにあげる分も合わせて。
「ム~♪」
ニタァと顔を崩しご機嫌のさくら、ののが作るお弁当はとても美味しいのだ。兄の作るお弁当よりも美味しく頂いているのはさくらだけの秘密だ。
クラスを和ませながら午後の授業も終える。
帰り支度をしているとさくらは生徒に囲まれて、少しの雑談会が始まる。さくらが読唇術で会話しているのを知っているみんなはさくらを気遣って、目で追えるように一人一人話す。
特にいじめられるとかもなく学校生活を送っている。
ギリギリギリ
そんなさくらの人気っぷりにひとり歯を鳴らす女の子がいた。
「さくら今日もあたし達と帰ろうか」
「なんか危ないヤツがいるしなー」
さくらに声をかける、桐緒彩と若菜真央。
「ムー?」
さくらはののと一緒に帰りたいが、
ヤンキー女子の二人に強制連行される。
「さくらちゃんバイバイ」
笑顔で手を振るのの。
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