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第一章。
大切な人。
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その日もルルノアの靴がなくなっていた。
だが、今日はいつもより早くきたため、何とゴミ箱に靴を捨てようとしてる人達と遭遇する事になった。
「ビニカさん、、私の靴を返してください。」
ルルノアは、数人の女生徒に囲まれた、ビニカ・ローレンにそう言った。
ビニカ・ローレンとは、ルルノアと同じ新入生であり、伯爵家令嬢であり、更にはプラチナブロンドの髪を持ち、彼女を知らない人はこの学園にいないだろう。
基本黒髪の者しか使えない魔法を、黒髪以外の者が使えた場合、その者の魔力は膨大である。
その為、より丁重に扱われる事になる。
「あら、何の事かしらルルノアさん。私、こんな所にルルノアさんの靴が捨ててあったので、返してあげようと拾ったのですよ?」
ビニカはその美しい顔でニッコリと微笑み、あたかも優しい女性を演じる。
自分が捨てたとは、どうやら言うつもりはないらしい。
「拾って頂いてありがとうございます。では、返してください。」
腹が立つのでルルノアも笑みを貼り付けて言う。
ルルノアが手を出し、返すように促すがビニカは美しい顔に笑みを浮かべたまま、ルルノアの靴を返そうとはしない。
「私、貴方がどーしても嫌いなの。私のように魔力が強いわけでもなく、名家でもなければ美しいわけでもない。私よりも全てが劣っている貴方が、リヴェル様に慈悲を与えられてるのがどうも、許せないの。」
ビニカの美しい笑みは次第に崩れ、その笑みは段々と歪んでいく。
ルルノアが憎いと言うのが、その顔を見るだけで伝わってくる。
その言葉を聞けば、自分が意地悪な目に合うのは、リヴェルが私を構うからなんだと、わかった。
リヴェルはこの国の王太子だ。いずれはこの国の王になる存在である。
この学園がどれだけ皆平等だといえど、人からすれば身分の低いルルノアとリヴェルが仲良くするのを面白くないと感じる人がいる事は考えればわかる事だった。
だけど、ルルノアはそこまで考えていなかった。
ルルノアにとって、リヴェルとホルンしか親しくできる人がいないのだ。
2人が消えれば、ルルノアは一人ぼっち。
ずっと1人で生きてきたルルノアにとって、1人は慣れてるはずなのに、人に一度触れれば、もう1人になるのは辛かった。
それに、ルルノアの中でリヴェルの存在は既に大きなものへと変化している。
リヴェルが側からいなくなると考えると、胸が痛くなるのだ。
「なら、貴方も慈悲を望めば?リヴェルは優しいから貴方にでも優しくしてくれるんではないかしっ、、いっ、、。」
バコンッと言う音と共に、ルルノアの腹部に痛みが走る。
痛みで顔を歪めビニカを見ると般若の顔をしたビニカがルルノアの靴を片方、ルルノアに向かって投げていた。
「貴方!!何様なの!?私は伯爵令嬢よ?!」
「、、それ、偉いのは貴方じゃなくて、貴方の親だから。」
痛む腹を抑え、過去にも言ったような気がするセリフをルルノアはビニカに向かって言ってしまっていた。
余計に火に油を注いでしまったと思った時には遅い。
ビニカは怒りで血が昇っているのか、美しい顔を真っ赤に染め、大分と怒っており、もう片方靴を持っている手を振り上げた。
あぁ、、投げられるなぁと思いながら、ビニカが投げようとしているもう一足の靴を凝視する。
「あんたが悪いのよ。」と捨て台詞のように吐き捨て、ビニカは持っていたもう一足の靴をルルノアに向かって投げ放った。
逃げる暇もなく、ルルノアはギュッと目を瞑るが不思議と痛みを感じない。
それどころかビニカとその取り巻きの「どうして、、」「ビニカ様が、、、」と言った声が聞こえる。
「ルルノア、、、辛い目に合わせてごめんね。」
その優しい声は、目を瞑っててもわかる。リヴェルの声だ。
ルルノアを守るように抱きしめ、ルルノアの耳元で囁いた。
抱きしめられてるせいで香ってくる、リヴェルのムスクの香りのせいで、なんだか頭がおかしくなりそう。
「リッリヴェル様。どうしてここに?」
「寧ろ私が聞きたいよビニカ嬢。どうして、こんな事をするんだい?」
リヴェルに抱きしめられてて、リヴェルの表情は見えないけど、ルルノアがいつも聞く声よりもその声は冷たい。
怒っていると声だけでわかる。
「ちっ、違いますわ。私は捨てられていた彼女の靴を拾ってあげようと。」
「なら、何故その靴を投げた。何故、こんな人が普段来ないような所に、君達はいる。全てきちんとわかるように私に説明してくれるか?」
リヴェルの問いに、答えるものはいなかった。
「お前ら、最低だな~。」とホルンの楽しそうな声だけは聞こえた。
こんな時に笑ってるホルンはちょっと悪趣味である。
次第に1人、2人とこの状況に居た堪れなくなったのか、その場から女生徒が立ち去っていく。
最初にいたのはビニカを合わせて5人。
今4人目の女生徒が去っていったと言うことは、残るはビニカ1人である。
「ビニカ嬢。私は君をきちんと知ってるよ。ローレン伯は元気かい?」
王太子に名前を知られる事はとても光栄な事である。
この場でなければ、、だが。
「、、失礼致しますわ。」
ビニカは謝る事もせず、リヴェルとルルノアとホルンの横を通り過ぎた。
横を通り過ぎる際、ビニカと目があったが、赤くなった目でルルノアを睨んでいた。
ビニカはきっと、リヴェルの事が好きで、だからこそ私に嫌がらせをしてくるのだろう。
そう思うと、彼女を悪く思えない。
だって、彼女の言う通り私には何もない。
自分より劣ってしかいない相手に好きな人が恋をしていれば、屈辱以外の何者でもないのかも知れない。
タッタッタと小走りで、ビニカの声が遠ざかっていく。
そして、音が完全に聞こえなくなった時、ギュゥッと強くリヴェルに抱きしめられるのだ。
「んむっ、リヴェル苦しぃっ、、。」
「ルル、君に何かあったらどうしようかと。」
「大袈裟だわ、、リヴェル。」
相手は女生徒だけだし、魔法をきちんと使えるルルノアなら何かあったら自分を守れた。
「大袈裟じゃないよ。ルル。どうして私に言わないんだ。」
なのに、その声音は少し怒ってるようにも聞こえる。
「イチャイチャすんなよ。。」とホルンがボソリと呟くが、リヴェルはその声を無視し、ルルノアを抱きしめる。
「ルル、、いい加減わかってくれ。私は君を離さないし、離せない。ルルに何かあったらきっと死んでしまう。」
王太子の命より大切なものなんてないのに、リヴェルは自分の命よりルルノアを大切だと言う。
「私には、、何もないのよ?ビニカさんが言ってたみたいに、魔力も普通だし、顔も普通だし、家だってビニカさんみたいに、、」
気づけばポタリとルルノアの頬に涙が伝う。
ルルノアには何もない。持ってるのは魔法学校で使うワンピースに教材、行き来する靴にリヴェルがくれたドレスと服だけである。
それだけしかない、自分を何故好きだというのか。
「私は、リヴェルとして私を見てくれるルルが好きだよ。ルルを知れば優しいとこも知った。頼めば何でもあげるのに、ルルは何も頼まない。よく深くない人間だ。芯のある人間だ。きっと、人を大切にしてくれる人だと私は知っているよ。ルル。ルルはこんなに素敵な人だ。」
そう言って、ルルノアの頬を撫でる。
「もう、私のルルを傷つけるのはやめてあげて。ルル。自分自身を大事にしてあげて。」
ルルノアの頬を撫でる手はとても優しくて暖かい。
痛い程に、リヴェルのルルノアを思う気持ちが伝わってくる。
気づけばルルノアはリヴェルを抱き返していた。
リヴェルの胸からドクドクと一定のテンポで心臓の音が聞こえ、その音を聞いてると何だかとても落ち着いた。
ルルノアは「ふうっ。」と一度息を吐き捨て
「好き、、リヴェル好き。」とルルノアはリヴェルに愛を告げていた。
もうこの気持ちに嘘をつくのは無理だ。
リヴェルといるためなら、ちっぽけな嫌がらせくらいどれだけでも受けてやろう。
「あぁ、私の可愛いルル。」
リヴェルは幸せそうに微笑んだ。
ルルノアのおでこにチュッと小さくキスをし、リヴェルはルルノアを抱きしめた。
「2人のイチャイチャ見せられる俺の身にもなれよ。」と投げられたルルノアの靴を掴んだホルンが悪態をついていたが、そんな事も聞こえないくらい、ルルノアは幸せを感じていた。
だが、今日はいつもより早くきたため、何とゴミ箱に靴を捨てようとしてる人達と遭遇する事になった。
「ビニカさん、、私の靴を返してください。」
ルルノアは、数人の女生徒に囲まれた、ビニカ・ローレンにそう言った。
ビニカ・ローレンとは、ルルノアと同じ新入生であり、伯爵家令嬢であり、更にはプラチナブロンドの髪を持ち、彼女を知らない人はこの学園にいないだろう。
基本黒髪の者しか使えない魔法を、黒髪以外の者が使えた場合、その者の魔力は膨大である。
その為、より丁重に扱われる事になる。
「あら、何の事かしらルルノアさん。私、こんな所にルルノアさんの靴が捨ててあったので、返してあげようと拾ったのですよ?」
ビニカはその美しい顔でニッコリと微笑み、あたかも優しい女性を演じる。
自分が捨てたとは、どうやら言うつもりはないらしい。
「拾って頂いてありがとうございます。では、返してください。」
腹が立つのでルルノアも笑みを貼り付けて言う。
ルルノアが手を出し、返すように促すがビニカは美しい顔に笑みを浮かべたまま、ルルノアの靴を返そうとはしない。
「私、貴方がどーしても嫌いなの。私のように魔力が強いわけでもなく、名家でもなければ美しいわけでもない。私よりも全てが劣っている貴方が、リヴェル様に慈悲を与えられてるのがどうも、許せないの。」
ビニカの美しい笑みは次第に崩れ、その笑みは段々と歪んでいく。
ルルノアが憎いと言うのが、その顔を見るだけで伝わってくる。
その言葉を聞けば、自分が意地悪な目に合うのは、リヴェルが私を構うからなんだと、わかった。
リヴェルはこの国の王太子だ。いずれはこの国の王になる存在である。
この学園がどれだけ皆平等だといえど、人からすれば身分の低いルルノアとリヴェルが仲良くするのを面白くないと感じる人がいる事は考えればわかる事だった。
だけど、ルルノアはそこまで考えていなかった。
ルルノアにとって、リヴェルとホルンしか親しくできる人がいないのだ。
2人が消えれば、ルルノアは一人ぼっち。
ずっと1人で生きてきたルルノアにとって、1人は慣れてるはずなのに、人に一度触れれば、もう1人になるのは辛かった。
それに、ルルノアの中でリヴェルの存在は既に大きなものへと変化している。
リヴェルが側からいなくなると考えると、胸が痛くなるのだ。
「なら、貴方も慈悲を望めば?リヴェルは優しいから貴方にでも優しくしてくれるんではないかしっ、、いっ、、。」
バコンッと言う音と共に、ルルノアの腹部に痛みが走る。
痛みで顔を歪めビニカを見ると般若の顔をしたビニカがルルノアの靴を片方、ルルノアに向かって投げていた。
「貴方!!何様なの!?私は伯爵令嬢よ?!」
「、、それ、偉いのは貴方じゃなくて、貴方の親だから。」
痛む腹を抑え、過去にも言ったような気がするセリフをルルノアはビニカに向かって言ってしまっていた。
余計に火に油を注いでしまったと思った時には遅い。
ビニカは怒りで血が昇っているのか、美しい顔を真っ赤に染め、大分と怒っており、もう片方靴を持っている手を振り上げた。
あぁ、、投げられるなぁと思いながら、ビニカが投げようとしているもう一足の靴を凝視する。
「あんたが悪いのよ。」と捨て台詞のように吐き捨て、ビニカは持っていたもう一足の靴をルルノアに向かって投げ放った。
逃げる暇もなく、ルルノアはギュッと目を瞑るが不思議と痛みを感じない。
それどころかビニカとその取り巻きの「どうして、、」「ビニカ様が、、、」と言った声が聞こえる。
「ルルノア、、、辛い目に合わせてごめんね。」
その優しい声は、目を瞑っててもわかる。リヴェルの声だ。
ルルノアを守るように抱きしめ、ルルノアの耳元で囁いた。
抱きしめられてるせいで香ってくる、リヴェルのムスクの香りのせいで、なんだか頭がおかしくなりそう。
「リッリヴェル様。どうしてここに?」
「寧ろ私が聞きたいよビニカ嬢。どうして、こんな事をするんだい?」
リヴェルに抱きしめられてて、リヴェルの表情は見えないけど、ルルノアがいつも聞く声よりもその声は冷たい。
怒っていると声だけでわかる。
「ちっ、違いますわ。私は捨てられていた彼女の靴を拾ってあげようと。」
「なら、何故その靴を投げた。何故、こんな人が普段来ないような所に、君達はいる。全てきちんとわかるように私に説明してくれるか?」
リヴェルの問いに、答えるものはいなかった。
「お前ら、最低だな~。」とホルンの楽しそうな声だけは聞こえた。
こんな時に笑ってるホルンはちょっと悪趣味である。
次第に1人、2人とこの状況に居た堪れなくなったのか、その場から女生徒が立ち去っていく。
最初にいたのはビニカを合わせて5人。
今4人目の女生徒が去っていったと言うことは、残るはビニカ1人である。
「ビニカ嬢。私は君をきちんと知ってるよ。ローレン伯は元気かい?」
王太子に名前を知られる事はとても光栄な事である。
この場でなければ、、だが。
「、、失礼致しますわ。」
ビニカは謝る事もせず、リヴェルとルルノアとホルンの横を通り過ぎた。
横を通り過ぎる際、ビニカと目があったが、赤くなった目でルルノアを睨んでいた。
ビニカはきっと、リヴェルの事が好きで、だからこそ私に嫌がらせをしてくるのだろう。
そう思うと、彼女を悪く思えない。
だって、彼女の言う通り私には何もない。
自分より劣ってしかいない相手に好きな人が恋をしていれば、屈辱以外の何者でもないのかも知れない。
タッタッタと小走りで、ビニカの声が遠ざかっていく。
そして、音が完全に聞こえなくなった時、ギュゥッと強くリヴェルに抱きしめられるのだ。
「んむっ、リヴェル苦しぃっ、、。」
「ルル、君に何かあったらどうしようかと。」
「大袈裟だわ、、リヴェル。」
相手は女生徒だけだし、魔法をきちんと使えるルルノアなら何かあったら自分を守れた。
「大袈裟じゃないよ。ルル。どうして私に言わないんだ。」
なのに、その声音は少し怒ってるようにも聞こえる。
「イチャイチャすんなよ。。」とホルンがボソリと呟くが、リヴェルはその声を無視し、ルルノアを抱きしめる。
「ルル、、いい加減わかってくれ。私は君を離さないし、離せない。ルルに何かあったらきっと死んでしまう。」
王太子の命より大切なものなんてないのに、リヴェルは自分の命よりルルノアを大切だと言う。
「私には、、何もないのよ?ビニカさんが言ってたみたいに、魔力も普通だし、顔も普通だし、家だってビニカさんみたいに、、」
気づけばポタリとルルノアの頬に涙が伝う。
ルルノアには何もない。持ってるのは魔法学校で使うワンピースに教材、行き来する靴にリヴェルがくれたドレスと服だけである。
それだけしかない、自分を何故好きだというのか。
「私は、リヴェルとして私を見てくれるルルが好きだよ。ルルを知れば優しいとこも知った。頼めば何でもあげるのに、ルルは何も頼まない。よく深くない人間だ。芯のある人間だ。きっと、人を大切にしてくれる人だと私は知っているよ。ルル。ルルはこんなに素敵な人だ。」
そう言って、ルルノアの頬を撫でる。
「もう、私のルルを傷つけるのはやめてあげて。ルル。自分自身を大事にしてあげて。」
ルルノアの頬を撫でる手はとても優しくて暖かい。
痛い程に、リヴェルのルルノアを思う気持ちが伝わってくる。
気づけばルルノアはリヴェルを抱き返していた。
リヴェルの胸からドクドクと一定のテンポで心臓の音が聞こえ、その音を聞いてると何だかとても落ち着いた。
ルルノアは「ふうっ。」と一度息を吐き捨て
「好き、、リヴェル好き。」とルルノアはリヴェルに愛を告げていた。
もうこの気持ちに嘘をつくのは無理だ。
リヴェルといるためなら、ちっぽけな嫌がらせくらいどれだけでも受けてやろう。
「あぁ、私の可愛いルル。」
リヴェルは幸せそうに微笑んだ。
ルルノアのおでこにチュッと小さくキスをし、リヴェルはルルノアを抱きしめた。
「2人のイチャイチャ見せられる俺の身にもなれよ。」と投げられたルルノアの靴を掴んだホルンが悪態をついていたが、そんな事も聞こえないくらい、ルルノアは幸せを感じていた。
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