亡命聖女─アンデッドを祓える力は内緒だけど、隣の大陸の王陛下が溺愛してくる

nanahi

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13 レオの勘

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先日の暗殺計画が失敗し、ネイブは数日不機嫌だった。


「あの娘のせいだ。しかし、なぜ」


どうしてあの林檎を欲しがった?
あの後、娘が死んだとも聞いていない。もしかして毒が入っていたことに勘付いていたのか?
だがどうやって??


ネイブの疑問は尽きずローザリアのことが気になって仕方がなかった。

ネイブと同様、令嬢たちの間でもローザリアの話題でもちきりだった。


「陛下と親しげだったけれど、一体どこの令嬢なの?ちょっと無礼でなくて?」


ダリアが口火を切る。


「少し言葉がぎこちなかったわ。外国の子?お父様たちも何も聞いていないらしいわ」

「いつまで王宮にいるつもりかしら?目障りよね」


令嬢たちも興味本位に話題に乗っかるうちに、次第に嫉妬からくるローザリアへの中傷へと変化していった。




--------------------




「あの時どうして庭園に来たのだ?」


ユークリッドは離れを訪れ、早速ローザリアに尋ねた。


「え…と…」

「林檎は美味しかったか?」

「………」


ローザリアは返答に窮した。


毒入り林檎を霊感で見破ったなどと言えないし…


「別に咎めているわけではないのだ。少し心配になってね。皆、ローザリアに興味を持っているらしく」


もしかしたら私の素性について色んな人から問い合わせが来ているのかな。
陛下を困らせちゃったのかもしれない。


「ごめん…なさい」

「謝らなくてもいい。さあ、姫林檎がまた熟したから食べるといい」


ユークリッドは姫林檎が盛られた籠をテーブルに置いた。ローザリアは途端に青ざめた。ドス黒い瘴気を放ったあの時の林檎と記憶が重なり、緊迫感で口の中がカラカラになる。

ユークリッドが部屋を去った後、置いていった姫林檎からは何の異変も感じ取れなかったが、ローザリアはどうしても口にする気になれず悩んだ。


陛下から頂いたものに全く手をつけないのは失礼になってしまう。


そう意を決し一口林檎をかじったが、吐き気をもよおし吐き出してしまった。


だめ、無理だわ。
ごめんなさい、陛下。


ローザリアは残りの姫林檎を毒林檎を処分した場所にこっそり埋めることにした。







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