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nanahi

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18 警察 優斗視点

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うちに警察が来た。

とんだ言いがかりだ。
沙耶の手首にあざがついてたって言うけど、俺はそんなに強く握ってないぞ。

「警告は記録に残ります。次に同様の行為があれば逮捕もあり得ます」

その言葉に俺は青ざめた。
隣にいる蘭はそっぽを向いてあくびをしている。


「そんな大げさな話じゃないんですよ。元カノとのちょっとしたケンカで」
「夫婦で迷惑行為をしないように」


警察は有無を言わせない雰囲気でさらに俺たちに注意した。


このままでは沙耶に会えなくなる。
そんなのはごめんだ。


奥の部屋から聖斗の泣き声が聞こえてきた。


蘭のやつ、また聖斗のオムツを替えないで寝かせてたな。


警察は俺を威圧感のある目で見た後、帰っていった。
俺は無性にイラついた。


沙耶は誤解してるんだ。
俺は悪気があって会いに行ったわけじゃないのに。


なんとかして、誤解を解かないと。


「あーめんどくさ」


蘭が寝起きのむくんだ顔でつぶやいて向こうへ行った。

俺は玄関扉にまで迫っているゴミにげんなりする。


三日前に片付けたのに、なんでこうなる……?


恥ずかしい。
急な訪問で片付ける暇がなかった。
扉の隙間から警察にも室内の様子を見られてしまっただろう。


ああ、頭が痛い。
なんで俺はこんな女と結婚してしまったんだ?

俺にふさわしいのは沙耶みたいに清楚で料理上手で綺麗好きな女だ。
俺は道を間違った。

聖斗のこともなかなか可愛いと思えない。
本当に俺の子か??
罠にはめられたのかもしれないぞ?


日々、蘭への疑念が湧き起こっていた。




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