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第2章 体育祭編
第29話「大ピンチ?」
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3つの問題を解き、グラウンドを飛び出した20分後…
無事、校長と養護教諭から鍵をもらった守里と川嶋は、七星の元へ向かおうとするが…
川嶋: や、や、や、やっぱり、森崎君1人で行ってきなよ!!
守里: え、なんでよ。川嶋さんが問題解いたんだから、行かないと。
川嶋: いや!私はまだ、副会長様とお会いすることはできない!!!
守里: さっきから、七星さんを様付けしてるけど、なんでなの?
川嶋: そりゃあ、今の生徒会の方々、特に3年生の方々は凄い人達だからよ。あんな神様みたいな方々に、こんな私がお会いするなんて…
守里: 神って…確かに凄い人達だけど、そんな感じじゃないからさ、気楽に行こう。
そう言って、守里は川嶋の手を握り、引っ張る。
川嶋: ちょ、離してよ!!!
守里: いいから、いいから。
守里は川嶋を、なんとか生徒会室の前まで連れていく。
川嶋: はわわわわわわ…どうしよ、来ちゃったよ!!
守里: 大丈夫だから、じゃあ入るね。
コンコン
「謎の答えは?」
守里: どいやさんです。
「…副会長ならここの真下の教室にいます。」
守里: 分かった。ありがとう、倉田さん。
倉田: いえ、これも仕事ですから。
扉越しに会話する守里と倉田。
守里: では、失礼します。
倉田: ええ、頑張ってください。
守里: よし、1階に降りよう、川嶋さん。
川嶋: あ、あ、あ、あの庶務様のお声をこんなお近くで…いや、これは夢だ…おやすみ。
川嶋は寝た。
守里: え、ちょっと川嶋さん!!ここで寝るなんて…しょうがない背負っていくか。
守里は川嶋を背負い、1階の生徒会室の真下の教室へと向かった。
◆◆◆
生徒会室内
倉田: 本当に良かったんですか?
中谷: 何が?
倉田: 森崎君ですよ。
中谷: あぁ…守里君ね。良いんじゃない?なぁちゃんの命令だし。
倉田: でも、森崎君のペアにだけ、違う場所を伝えるなんて。
中谷: 問題ないでしょ。
灰崎: 副会長のことだから、何か考えがあるんじゃない?
倉田: そう…ですね。
◆◆◆
守里: えっと、ここだな。
川嶋を背負った守里は、倉田に伝えられた教室まで来た。
守里: まず、起こすか。
川嶋さんを降ろして…
守里: 川嶋さん、起きて。
川嶋: ん~ムニャムニャ
守里: 起きないな…あ。
川嶋: ムニャムニャ
守里: あ、川嶋さん!副会長が目の前に!!!
川嶋: !!!!!!!!!!!!!!!!!!
川嶋は飛び起きた。
守里: おはよう。川嶋さん。
川嶋: 森崎君!!!!副会長様は!!!!!!
守里: うん、この扉の向こうだよ。多分。
川嶋: そ、そそそそ、そっか~、じゃ森崎君いってらっしゃい!!
ガシッ
川嶋: へ…
守里: さぁ行くよ、川嶋さん。
ガラガラ
守里: 失礼します。
川嶋の腕を掴んで、無理やり一緒に部屋に入る。
守里: あ、七星さんいた。
七星: お、来たな、守里…と、隣で顔隠してるんは、誰や?
守里: この子は…ほら川嶋さん挨拶しな。
川嶋は顔を隠したまま話し始める。
川嶋: か、か、か、川嶋志帆と申します!!!!!
七星: 志帆ちゃんか。よろしく。
川嶋: よ、よろしくお願いします。
川嶋は90度のお辞儀をする。
七星: なんや面白い子やな笑
守里: 川嶋さんは、うちのクラスの学級委員なんです。
七星: へぇー
守里: あと、生徒会の人達が、めちゃくちゃ大好きみたいなんです。だから今も、七星さんと顔を合わせるのが恥ずかしいっていうことで、顔を隠してるんですよ笑
七星: 笑、可愛い子や、顔見せてみ?
川嶋: いや、副会長様に、こんな私なんかの顔を見せるなんて…
七星: 良いから良いから。
川嶋は顔を隠していた手を降ろす。
七星: なんやめちゃくちゃ美人さんやないか!顔真っ赤やけどな笑
川嶋: ///そ、そ、そんな恐れ多いです…ヒュン
そして、川嶋は七星に褒められたことで、立ったまま、意識を飛ばした。
七星: にしても、思ってたより早かったな~そんな問題が簡単やったんか?守里。
守里: いや、僕は解けなかったんですけど、川嶋さんがすぐ解いたんです。
七星: なるほどな、その子頭良いんや。
守里: はい。
七星: ってか、敬語辞めてや。今は他の先輩もおらんし。志帆ちゃんも気絶してるみたいやし。
守里: えー
七星: 大丈夫やって、あと呼び方もな。
守里: 分かったよ。なぁちゃん。
七星: フフ笑
守里: で、そろそろ鍵を渡して欲しいんだけど。
七星: もう本題に入るか。
守里: なぁちゃんが持ってるんでしょ?
七星: うん、持ってるで。でもタダで渡すわけにはいかんな笑
守里: 何をやったらいいの?
七星: そうやな、ななの求めてる答えを出してくれたらええよ。
守里: ふーん、求めている答えって?
七星: ななが今から、1つ問題出すから、それに答えてや。
守里: 分かった。
七星: じゃあ、問題出すで。
パン
七星が手を叩く。
七星: では、問題です…
と、七星が話し始めた瞬間…
ガラガラ!!!
グサッ
守里: え…
川嶋: …
七星: ウグッ
突然、扉から入って来た黒ずくめの男達に、七星が刺される。
守里: なぁちゃん!!!!
川嶋: …
七星: ブハッ…
ドサ
七星が血を吐いて倒れる。
守里: お前らよくも!!!!
男1: チッ、うるせぇな、殺されたくなかったら黙れ。
守里: …
男達が守里と川嶋を囲む。
男1: おい、その2人を捕まえとけ。
男2 3: はい。
守里: お前ら何が目的なんだ。
川嶋: …
ボスッ
守里: グハッ
男2: 黙れって言われただろ、大人しく捕まっとけ。
男3: 何もしなければ、こっちも何もしないから。
川嶋: …
男1: 目的ね…まぁここにいる人達を殺すことかな。
守里: !!
男1: もう1人は達成したから、次はお前らだ。
そう言って、守里と川嶋の方を見る。
男1: でも、単に殺すだけじゃ味気ないよな~笑
この状況マズすぎる。
男1: あ、良いこと思いついた。おい、その男を離してやれ。
男2: はい。
守里: …
男1: 笑、暴れんなよ。お前に良い提案がある。
守里: なんだ…
男1: どっちを殺すかお前に選ばせてやる。もしお前が自分自身を選んだら、その女は解放してやる。そして殺さないことを誓ってやる。逆にお前が女を選んだら、そういうことだ。
守里: …
男1: さぁどっちを選ぶ?笑
男1は嘲笑を浮かべ、守里を見る。
守里はそんな男1を睨みつける。
ふぅ…一旦冷静になろう。
まずこの部屋の中に、敵は3人、全員武装している。
なぁちゃんは、生きているかどうかは分からないけど………
川嶋さんは、敵の1人に腕をしっかり掴まれていて、しかも気絶したままだ。
1人は僕の正面に、残りの1人は真後ろか。
ここで、僕が暴れて勝てる可能性は、ほとんどない。
それに、川嶋さんを傷つけないようにするには、さらにその可能性が低くなる。
なんとかして、逃げないと…
いや逃げさせないと。
男1: おい、決まったか?
守里: あぁ決まった。
男1: お前かその女か、どっちだ。
守里: もちろん…
川嶋: …
七星: …
守里: 僕だ。
男1: そうかそうか、自分自身を選んだか、ならお望み通り殺してやるよ。
そう言って、男1がナイフで守里に切りかかった。
守里: っ!!
to be continued
無事、校長と養護教諭から鍵をもらった守里と川嶋は、七星の元へ向かおうとするが…
川嶋: や、や、や、やっぱり、森崎君1人で行ってきなよ!!
守里: え、なんでよ。川嶋さんが問題解いたんだから、行かないと。
川嶋: いや!私はまだ、副会長様とお会いすることはできない!!!
守里: さっきから、七星さんを様付けしてるけど、なんでなの?
川嶋: そりゃあ、今の生徒会の方々、特に3年生の方々は凄い人達だからよ。あんな神様みたいな方々に、こんな私がお会いするなんて…
守里: 神って…確かに凄い人達だけど、そんな感じじゃないからさ、気楽に行こう。
そう言って、守里は川嶋の手を握り、引っ張る。
川嶋: ちょ、離してよ!!!
守里: いいから、いいから。
守里は川嶋を、なんとか生徒会室の前まで連れていく。
川嶋: はわわわわわわ…どうしよ、来ちゃったよ!!
守里: 大丈夫だから、じゃあ入るね。
コンコン
「謎の答えは?」
守里: どいやさんです。
「…副会長ならここの真下の教室にいます。」
守里: 分かった。ありがとう、倉田さん。
倉田: いえ、これも仕事ですから。
扉越しに会話する守里と倉田。
守里: では、失礼します。
倉田: ええ、頑張ってください。
守里: よし、1階に降りよう、川嶋さん。
川嶋: あ、あ、あ、あの庶務様のお声をこんなお近くで…いや、これは夢だ…おやすみ。
川嶋は寝た。
守里: え、ちょっと川嶋さん!!ここで寝るなんて…しょうがない背負っていくか。
守里は川嶋を背負い、1階の生徒会室の真下の教室へと向かった。
◆◆◆
生徒会室内
倉田: 本当に良かったんですか?
中谷: 何が?
倉田: 森崎君ですよ。
中谷: あぁ…守里君ね。良いんじゃない?なぁちゃんの命令だし。
倉田: でも、森崎君のペアにだけ、違う場所を伝えるなんて。
中谷: 問題ないでしょ。
灰崎: 副会長のことだから、何か考えがあるんじゃない?
倉田: そう…ですね。
◆◆◆
守里: えっと、ここだな。
川嶋を背負った守里は、倉田に伝えられた教室まで来た。
守里: まず、起こすか。
川嶋さんを降ろして…
守里: 川嶋さん、起きて。
川嶋: ん~ムニャムニャ
守里: 起きないな…あ。
川嶋: ムニャムニャ
守里: あ、川嶋さん!副会長が目の前に!!!
川嶋: !!!!!!!!!!!!!!!!!!
川嶋は飛び起きた。
守里: おはよう。川嶋さん。
川嶋: 森崎君!!!!副会長様は!!!!!!
守里: うん、この扉の向こうだよ。多分。
川嶋: そ、そそそそ、そっか~、じゃ森崎君いってらっしゃい!!
ガシッ
川嶋: へ…
守里: さぁ行くよ、川嶋さん。
ガラガラ
守里: 失礼します。
川嶋の腕を掴んで、無理やり一緒に部屋に入る。
守里: あ、七星さんいた。
七星: お、来たな、守里…と、隣で顔隠してるんは、誰や?
守里: この子は…ほら川嶋さん挨拶しな。
川嶋は顔を隠したまま話し始める。
川嶋: か、か、か、川嶋志帆と申します!!!!!
七星: 志帆ちゃんか。よろしく。
川嶋: よ、よろしくお願いします。
川嶋は90度のお辞儀をする。
七星: なんや面白い子やな笑
守里: 川嶋さんは、うちのクラスの学級委員なんです。
七星: へぇー
守里: あと、生徒会の人達が、めちゃくちゃ大好きみたいなんです。だから今も、七星さんと顔を合わせるのが恥ずかしいっていうことで、顔を隠してるんですよ笑
七星: 笑、可愛い子や、顔見せてみ?
川嶋: いや、副会長様に、こんな私なんかの顔を見せるなんて…
七星: 良いから良いから。
川嶋は顔を隠していた手を降ろす。
七星: なんやめちゃくちゃ美人さんやないか!顔真っ赤やけどな笑
川嶋: ///そ、そ、そんな恐れ多いです…ヒュン
そして、川嶋は七星に褒められたことで、立ったまま、意識を飛ばした。
七星: にしても、思ってたより早かったな~そんな問題が簡単やったんか?守里。
守里: いや、僕は解けなかったんですけど、川嶋さんがすぐ解いたんです。
七星: なるほどな、その子頭良いんや。
守里: はい。
七星: ってか、敬語辞めてや。今は他の先輩もおらんし。志帆ちゃんも気絶してるみたいやし。
守里: えー
七星: 大丈夫やって、あと呼び方もな。
守里: 分かったよ。なぁちゃん。
七星: フフ笑
守里: で、そろそろ鍵を渡して欲しいんだけど。
七星: もう本題に入るか。
守里: なぁちゃんが持ってるんでしょ?
七星: うん、持ってるで。でもタダで渡すわけにはいかんな笑
守里: 何をやったらいいの?
七星: そうやな、ななの求めてる答えを出してくれたらええよ。
守里: ふーん、求めている答えって?
七星: ななが今から、1つ問題出すから、それに答えてや。
守里: 分かった。
七星: じゃあ、問題出すで。
パン
七星が手を叩く。
七星: では、問題です…
と、七星が話し始めた瞬間…
ガラガラ!!!
グサッ
守里: え…
川嶋: …
七星: ウグッ
突然、扉から入って来た黒ずくめの男達に、七星が刺される。
守里: なぁちゃん!!!!
川嶋: …
七星: ブハッ…
ドサ
七星が血を吐いて倒れる。
守里: お前らよくも!!!!
男1: チッ、うるせぇな、殺されたくなかったら黙れ。
守里: …
男達が守里と川嶋を囲む。
男1: おい、その2人を捕まえとけ。
男2 3: はい。
守里: お前ら何が目的なんだ。
川嶋: …
ボスッ
守里: グハッ
男2: 黙れって言われただろ、大人しく捕まっとけ。
男3: 何もしなければ、こっちも何もしないから。
川嶋: …
男1: 目的ね…まぁここにいる人達を殺すことかな。
守里: !!
男1: もう1人は達成したから、次はお前らだ。
そう言って、守里と川嶋の方を見る。
男1: でも、単に殺すだけじゃ味気ないよな~笑
この状況マズすぎる。
男1: あ、良いこと思いついた。おい、その男を離してやれ。
男2: はい。
守里: …
男1: 笑、暴れんなよ。お前に良い提案がある。
守里: なんだ…
男1: どっちを殺すかお前に選ばせてやる。もしお前が自分自身を選んだら、その女は解放してやる。そして殺さないことを誓ってやる。逆にお前が女を選んだら、そういうことだ。
守里: …
男1: さぁどっちを選ぶ?笑
男1は嘲笑を浮かべ、守里を見る。
守里はそんな男1を睨みつける。
ふぅ…一旦冷静になろう。
まずこの部屋の中に、敵は3人、全員武装している。
なぁちゃんは、生きているかどうかは分からないけど………
川嶋さんは、敵の1人に腕をしっかり掴まれていて、しかも気絶したままだ。
1人は僕の正面に、残りの1人は真後ろか。
ここで、僕が暴れて勝てる可能性は、ほとんどない。
それに、川嶋さんを傷つけないようにするには、さらにその可能性が低くなる。
なんとかして、逃げないと…
いや逃げさせないと。
男1: おい、決まったか?
守里: あぁ決まった。
男1: お前かその女か、どっちだ。
守里: もちろん…
川嶋: …
七星: …
守里: 僕だ。
男1: そうかそうか、自分自身を選んだか、ならお望み通り殺してやるよ。
そう言って、男1がナイフで守里に切りかかった。
守里: っ!!
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