ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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閑章1

第66話「家族にバイトに友達に」

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飛香と春時から、守里の記憶についての話を聞いた結真達。



結真: よし、これで話は終了?


春時: だね。なんか他に聞きたいことある?


桜: あ、そういえばさ、さっき春時先輩も、飛香先輩も、守里のお姉さんのこと、まいまいって呼んでたよね?


春時: うん。お姉さんのあだ名なんだ。昔、一緒に遊んでた時は、みんなそう呼んでたんだよ。


結真: まいまいか…


蓮花: まいまいさんは、どんな人なの?


春時: 一言で言うと、聖母だね。


桜: 聖母?


春時: とにかく優しいんだ。


蓮花: へぇ~


春時: どんな時も笑顔で、人のために行動できる人なんだ。


飛香: 春時が転んで怪我して、泣いてた時も、すぐに駆け寄って、手当して慰めてたんだよ笑


春時: ///おい、飛香。


美月: そうだったの、春時笑


春時: 昔の話だって。


結真: 良い人なのね。


飛香: うん。すっごく。


春時: って、時間ヤバいじゃん。そろそろ守里が帰ってくるんじゃない?


美月: あ、そうだね。


飛香: じゃ、私達は帰るか。


春時: だな。



春時と飛香は席を立つ。



結真: 本当にありがとうね。


飛香: いえいえ、改めて、守里のことよろしくお願いします。


春時: お願いします。


美月: この私に任せといて!!


蓮花: 蓮花にも!!


桜: さ、さくにも!


飛香: 笑、頼んだよ。


春時: よろしく!



そうして、2人は帰った。


その2人を見送る4人の顔は、晴れ晴れとしていた。




ガチャ



守里: ただいま。


蓮花: おかえり、お兄ちゃん!!



ギュッ



守里: 蓮花、今日学校どうだった?笑


蓮花: 楽しかったよ。今日も彩芽と玲衣と、ずっと話してた!


守里: 笑、そっか。ちゃんと授業に集中してたのか?笑


蓮花: もちろんだよ!!


守里: 笑



蓮花と話しながらリビングに入る。


ガチャ



結真: おかえり、守里。


桜: おかえり。


守里: ただいま、結真姉さん、桜。


美月: おかえり!!守里!!



ギュッ



守里: うわっと、美月か。ただいま笑



扉の後ろに隠れていた美月が、守里の背後から抱きつく。



蓮花: ちょっと、お姉ちゃん!蓮花も巻き込まないでよ!!


美月: 蓮花がそこにいたからでしょ!


蓮花: お兄ちゃんには、蓮花が抱きついてるの!


美月: いや、私がやる番だから!


守里: 2人とも喧嘩しないよ。


美月 蓮花: はーい。


結真: 守里、お風呂入るでしょ。


守里: うん。


結真: 先に入っておいで。


守里: あれ?みんなまだ入ってないの?


美月: そうだよ。


結真: なんか喋ってたら、遅くなっちゃって。


守里: そうなんだ笑。何喋ってたの?


美月: 守里のバイト先に行きたいなって話。


蓮花: そうそう、美月お姉ちゃんは行ったことあるみたいだけど、蓮花達は行ったことないからさ!


結真: 守里や、ななみんが働いてる姿も見てみたいし。


守里: え~


美月: やっぱり、嫌なの?


蓮花: なんでよ!!お兄ちゃん。蓮花達来ちゃいけないの?!


守里: い、いや、そんなことは…


美月: なら良いよね!!


守里: うっ…


結真: じゃあ、今度の土曜日に行こうかな。


美月: だね、みんなで行こう!桜も行くでしょ?


桜: うん。


守里: はぁ…


美月: いつぐらいに行ったら良いとかある?


結真: 混んでない時とかさ。


守里: う~ん、ないかな。


美月: え?


守里: 基本、人いないから、いつ来ても大丈夫だよ。


結真: 体育祭の時に言ってたことは、本当だったのね。


守里: うん。奈々未さんが最初に言ってたことは、大嘘だから。


蓮花: お兄ちゃんが働いてるカフェって、何があるの?


守里: そうだな、普通にカフェにありそうなのは、全部あるかな。


桜: みたらし団子ある?!!!


守里: 笑、あるよ。


桜: 食べたい!!!


蓮花: チョコレートは?


守里: パフェもプリンもある。


蓮花: やった!!!


結真: 楽しみだわ。


守里: あ、そういえば、桜。


桜: うん?


守里: バイトの後輩に、桜と同級生の子がいるんだよ。


桜: へぇ、女の子?


守里: うん。だから、この機会に仲良くしてあげて。


桜: 分かった。どんな子なの?


守里: そうだな…元気があって、度胸があって、ちょっとドジな子かな。


桜: ふ~ん。


美月: あのカフェで働いてる人って、何人ぐらいいるの?


守里: 僕と店長、あと奈々未さんとその後輩だけ。


結真: そうなのね。


守里: ってか、その後輩のことは、美月も知ってるよ。


美月: え?


守里: だって、風紀委員だから。


美月: ちょっ、当てさせて!



美月が考え始める。



美月: 一個下で…風紀委員…女の子…元気……はっ!!


守里: 分かった?


美月: 珠美ちゃんだ!!!


守里: 笑、正解。


美月: 確か、珠美ちゃんは、守里の中学の頃からの後輩だよね。それでバイトの後輩でもあるなんて。


守里: 僕も、珠美がバイトに来た時はびっくりした。


結真: もはや、その子は、守里の後輩であり続ける運命なのかもね笑



珠美も同じようなことを言ってたな…



守里: う、うん。


桜: そんな子が…


美月: 珠美ちゃんはホントに良い子だから、桜も仲良くなれるよ。


桜: うん。


守里: よし、そろそろお風呂に行こうかな。


結真: うん、いってらっしゃい。


蓮花: じゃ、蓮花も!!


結真: 蓮花、ダメよ。



守里について行こうとした蓮花を、結真が引き止める。



蓮花: ダメだったか!


結真: 美月も、ついて行かない。



こっそりと守里の後について行っていた美月も、止められる。



美月: バレた。


結真: 守里、早く行って、私が止めてる間に!


守里: 分かった笑



守里はお風呂に向かう。



結真: 桜もそんなとこで、モジモジしないよ笑


桜: ///…



桜も勇気を出して、守里について行こうとしたが、恥ずかしさが勝り、立ち止まったままになっていた。



美月: お姉ちゃんがいない時を狙わねば…


蓮花: だね。


結真: ずっと見張っとくから。


蓮花: あ、あのさ、今度の休みに、お友達呼んでもいい?


結真: 守里にも聞かないとだけど、良いんじゃないかな。


美月: 蓮花がよく話してる、彩芽ちゃんと玲衣ちゃん?


蓮花: うん!


結真: 話では聞くけど、実際に会ったことはないな~


美月: 普段の学校での蓮花の様子を、聞かないとだね。


蓮花: え、やめてよ!


結真: 今週末は楽しみなことが多いわ笑


桜: 守里のバイトに、蓮花のお友達。


美月: そういえば、先週私達が勉強会をやってた時は、お姉ちゃん、奈々未さんの家にいたんだよね?


結真: うん。私と、ななみん、あともう1人とで、お喋りしてた。


桜: へぇ。


美月: その人も元能高生?


結真: 笑、そうよ。


桜: お姉ちゃんが生徒会長で、奈々未さんが風紀委員長。じゃあ、その人ってもしかして…


美月: 生徒会副会長?


結真: 正解。元副会長だよ。


蓮花: なんかすごいね。


結真: でしょ笑。私達3人で、御三家って呼ばれてたんだ。


桜: 御三家…


蓮花: その人ってどんな人なの?


結真: 可愛いお姫様って感じかな。


美月: 名前は?


結真: "羽村小百合|はむら さゆり《》"。


蓮花: 蓮花、その羽村さんにも会ってみたいな~


結真: 笑、また今度、機会があったらね。




to be continued

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