ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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第4章 白仮面編

第80話「モテ薬の正体」

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今日1日、語尾に「にゃん」を付けるというキツめの罰ゲームをかけた、鉄道会社の社長ゲームの3年決戦をやっている最中の守里達。



結真: よし、新幹線カードGET!!これで、逃げ切ってやる!!


美月: え~


蓮花: 美月お姉ちゃん、おつ!!!


守里: …豪速球カード…


結真: っ!!


蓮花: お、お兄ちゃん…


美月: じ、自分だけ安全圏にいるからって…


守里: 男の僕が、あの罰ゲームを受けるわけにはいかないからね。


結真: 守里の鬼!!


守里: じゃあ、goodbye…


結真: …せっかく、どこどこへ行けカード1つ消して、新幹線カードGETしたのに…割られた…


美月: 全滅…


蓮花: 蓮花も…


守里: 頑張って。


結真: 守里の悪魔!!!




そして30分後…



結真: はぁ…やっと、普通の貧乏神に戻った~


美月: なんか、長くなかった?


蓮花: もう、3年目の2月だよ…


守里: 僕以外、借金まみれだね笑


結真: うわっ!物件と赤にしか止まれない…


美月: 青に止まれたけど…桁が違いすぎる…


蓮花: 蓮花も…


守里: …


結真: 3月…この状態だと、私が最下位…


美月: もう巻き返せないね笑、残念。


結真: クッ!!


美月: もうどこ止まっても一緒だからな~笑、最下位回避!!


蓮花: 猫のお姉ちゃんか…面白そう!!


守里: …ここに、徳政令カードがあります。


結真: …


美月: …


蓮花: …




2時間後…


ガラガラ



守里: 失礼します。


美月: し、失礼します…


守里: 美月。


美月: …失礼します…にゃん…


若月: …にゃん?


守里: すみません、美月はゲームに負けたので、1日中、語尾に「にゃん」が付くことになりました。


美月: ///


若月: そ、そうか…



ゲームの結果、全く農林物件を買っていなかった美月が最下位になった。


そして、その後すぐ、日向子から連絡が来て、学校に集まることとなったのだった。



守里: まだ、他の人達は来ていない感じですかね。


若月: あぁ、私だけだ。


美月: 誰が来る予定なんですか?


若月: …


守里: 美月。


美月: …誰が来る予定なんですかにゃん。


若月: 2年は西条と日向子、3年は麗華と七星だね。


守里: 今回は七星さんも来るんですか。


若月: なんか来たいって駄々こねたから。


守里: なるほど…日向子と西条さんは、豊永さん達と一緒に来るみたいですよ。


若月: そうなのか。


美月: なら、あとは櫻宮先輩と七星先輩です…にゃんね。


若月: だね笑



ガラガラ



櫻宮: みんな来てる~?


七星: お、守里に美月、やっほ~


守里: こんにちは、櫻宮さん、七星さん。


美月: こんにちは…にゃん…


若月: 来たね、2人とも。


櫻宮: うん。日向子達はまだ来てないか。


守里: はい。でもあと10分ぐらいで、来ると思いますよ。


七星: そうなん?美月。


美月: は、はい…にゃん…


七星: うん。やっぱ、にゃんって言ってんな。


櫻宮: 最初は聞き間違いかと思ったけど…なんで?


若月: ゲームに負けたらしいよ。


七星: ほんま?美月笑


美月: ///は、はい…にゃん。


櫻宮: 笑、可愛い。


若月: だよね。今度からずっとそうしたら?


美月: え?!


櫻宮: 良いよね~守里。


守里: まぁそうですね笑


若月: だってよ笑、美月。


美月: そんな~嫌ですにゃん!!




10分後…


ガラガラ



日向子: 失礼します!!!


西条: 失礼します。


守里: あ、来た。


若月: 日向子、西条。


日向子: 結果が出ましたよ~


櫻宮: 予定通りだね。


日向子: はい!!


七星: 君が西条…いや、美咲ちゃんか。よろしくな。


西条: はい、よろしくお願いします。


七星: うん。


日向子: もう、2人とも何やってるの。入ってよ!!



日向子は教室の外に向かって叫ぶ。



豊永: 笑、分かったから。失礼するよ。


角田: 失礼します!!!


守里: 豊永さん、角田さん、また来たんですね。


角田: なんだ?守里。俺達が来ちゃいけないのか?笑


守里: そういう意味じゃないですよ笑


豊永: まぁ、私達がこの件の担当になったから。


七星: お久しぶりです。


角田: あ!七星ちゃん。


豊永: 本当に久しぶりだね。美人さんになっちゃって。


七星: いえいえ、そんなことないですよ。


櫻宮: それで、薬の分析結果なんですけど…


豊永: そうですね。まずそれについて話しましょうか。


若月: お願いします。


豊永: まず、あの薬は大雑把に言うと、発熱剤です。


守里: 発熱剤ですか…


豊永: うん。正確に言えば、副作用の強い腹痛薬ですね。


七星: その副作用が、発熱ってことやんな。


豊永: はい。他にも、体がダルくなったり、思考力が鈍ってしまったりするみたいです。


若月: なるほど。


豊永: あと、少し依存性があるそうです。


西条: 依存性…


守里: そうですか…


角田: とまぁ、この薬のことはこんな感じだ。


櫻宮: ありがとうございます。


豊永: いえ、助けになれたのなら幸いです。しかし…


若月: なんでしょう。


豊永: 危ないと感じたら、ちゃんと私達警察に言ってください。


角田: そうだぞ。今回はこの薬のことも、事情も、何も聞かずにいるが、本来はありえないことだからな。


守里: 分かっています。


豊永: うん。でも、あなた達だけで背負い込めるような案件ではないと判断したら、すぐに介入しますからね。


七星: はい。


豊永: では、私達はこの辺で失礼します。


角田: だな。今から作戦会議するんだろ?頑張れよ!!


守里: はい!!


日向子: バイバイ!!



ガラガラ



若月: ふぅ…


櫻宮: 予想通り。


美月: モテ薬ではなかったにゃんね。


西条: 笑、腹痛薬か…しかも副作用で熱とダルさが出て、思考力まで下がる。それに依存性まで…


若月: 丸っきり嘘だな。白仮面の言ってたことは。


七星: これなら、こっちから手出せる。


日向子: 分析結果の書類もありますからね!!



そう言って日向子は、持っていた封筒から書類を取り出す。



櫻宮: 完璧。


守里: それで、どうします?


西条: 月曜日の私の取引を利用するんですよね?


若月: あぁ、そのつもりだ。西条の後ろからついて行き、白仮面を捕らえる。


七星: じゃあ、葵波と愛衣は確定やんな。


若月: うん。それと私も出る。


美月: 若月先輩がですかにゃん?


若月: なんとなくだけど、私が行った方が良さそうだし、麗華からの許可も出たからね。


櫻宮: うん。風紀委員長として、私の片腕として、頑張って来て。


若月: 了解。それと、梅も連れて行く。腕っ節なら私や葵波達に次ぐから。


守里: へぇ、そんなになんですか。


七星: 去年は手こずってたもんな笑


若月: 笑、今は味方になってくれて頼もしいよ。


美月: なんか1人相手に可哀想なぐらいの戦力だにゃん…


西条: 確かに…


櫻宮: 白仮面は逃げ足が速いみたいだから、学校1の瞬足である守里にも行ってもらう。


守里: え?僕ですか?


美月: 守里が…


日向子: 守里は喧嘩ができないんですよ!!


若月: 分かってる、私達も守里を守るから安心しろ。


七星: 笑、男の守里が4人の女の子から守られるなんて、面白いな笑


日向子: よろしくお願いします!!


守里: …お願いします。


若月: 白仮面が逃げた時は頼む。


櫻宮: まぁ逃げられないように、挟み撃ちにするつもりなんだけど。


守里: 次の取引場所は、商店街通りに近い路地裏だったよね?西条さん。


西条: うん。一本道だから、会長の言ってる通り、挟み撃ちできる。


若月: だから作戦としては、西条が取引をしている途中で、私、葵波、愛衣、梅が2方向から捕らえに行き、もし逃がしてしまった場合は、守里が追いかける。


七星: 作戦時は全員がインカムをつけて、すぐに情報が共有できるようにするんや。


櫻宮: だから、もし守里が追いつけそうになかったら、こっちで上手いこと捕まえられるように誘導するから。


守里: 僕が追い込むって感じですね。


七星: 体育祭の捕獲大作戦の時みたいにやんな笑


守里: 見てたんですか?


七星: 笑、もちろんや。


日向子: 守里!!しっかりやるんだぞ!!


バンッ!!



日向子が守里の背中を叩く。



守里: 痛っ!!


日向子: 美月ちゃんもやっときなよ笑


守里: え?


美月: そうだね笑、頑張るんだにゃん!!


バシッ


守里: …(日向子のに比べると、痛くない…)


若月: 笑


櫻宮: 良いね~


七星: 良かったな~守里。気合入れてもらって笑


西条: (森崎君は大変だな~)


若月: よし、みんな、作戦成功させるぞ。


「おー!!!」



こうして守里達は、白仮面を捕まえる算段を立てたのだった。



守里: ってか、美月。随分と慣れたね笑


美月: うるさい///…にゃん。




to be continued



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