ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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第4章 白仮面編

第103話「真剣なじゃんけん」

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守里: モグモグ…



奈々未から強烈なビンタを食らった守里は、少し腫れた頬を擦りながら、朝ご飯を食べていた。



結真: そういうことだったのね。



その間、結真と奈々未、桜に蓮花は、美月から白仮面の事件の一連の流れを説明を受けていた。



奈々未: そんなことが起こってたんだ。


蓮花: あの薬を探してって、そういう意味だったのか!


桜: どういうこと?


蓮花: 前にお兄ちゃんが、蓮花に告白した人に会いたいって言ったじゃん。で、その子のお家に行った時に、蓮花達に薬を探して欲しいって、お兄ちゃんが頼んできたの。


桜: へぇ。


美月: それで、解決できたの?守里。


守里: 笑、もちろん。しっかり全員捕まえてきた。


結真: その白仮面達に指示を出してた人も?


守里: うん。


奈々未: まさか、ソイツ捕まえたの守里君だったりする?笑


守里: …はい。


結真: え?ホント?!


蓮花: お兄ちゃんスゴい!!!


桜: ウンウン!!


美月: だから、こんなボロボロになったんだ。


守里: 面目ない…


奈々未: 誰かが手伝いに来てくれたの?


守里: 香蓮が来てくれたんです。


美月: あとから、お礼言っとかないと。


結真: そうだね。その香蓮ちゃんのおかげで、守里は元気に帰って来れたんだから。


守里: 僕も学校でお礼言わないとだ。


美月: ほんとそうだよ!!!笑


桜: さくも行きたい。お兄ちゃんを守ってくれて、ありがとうございましたって言わなきゃ。


美月: 笑、だね。守里を守ってくれてありがとうって笑


守里: 笑


奈々未: …


結真: あのさ、美月の話を聞いて、1つ気になったことがあったんだけど…


守里: なに?


結真: 守里が白仮面を捕まえたっていう話に出てきた協力者って…


守里: あぁ、前に結真姉さんに言った人達と同じ。


結真: なるほど…それが誰なのかは…


守里: ごめん、向こうから言わないでって言われてるから。


結真: だよね。


美月: それは私も気になってたんだ~学校の人?


守里: だから、教えられないって。


美月: え~じゃあ、自力で守里の協力者を見つけよ!!


守里: 笑、だったらもう、その協力者の1人は、そこにいるじゃん笑


美月: え?


奈々未: 私か笑。まぁ美月の足止めに協力したんだから、確かに私は、守里君の協力者になるわね笑


美月: じゃあ、奈々未さんは、守里の協力者が誰なのか、知ってるんですか?


奈々未: いや、知らないよ笑


美月: そうですか…絶対に見つけてやる!!


守里: 笑、頑張って。


結真: 笑、ほら守里も早く朝ご飯食べなさい。もうそろそろ時間よ笑



守里は時計を見る。



守里: ほんとにヤバいじゃん!急いで食べないと!!



ピンポーン



蓮花: 日向子ちゃんだ!!!



蓮花が玄関に向かう。

すると…


ガチャ!!



日向子: おっはようございまーーーす!!!!!


結真: おはよう、日向子ちゃん。


桜: おはようございます。


美月: 日向子、おはよう。


奈々未: 日向子ちゃんも朝から元気ね笑。おはよう。


日向子: あれ?奈々未さん?!!どうしてここに!!


奈々未: お泊まりしたの。


日向子: なるほど…っておい!!守里!!


守里: おはよう、日向子。バクバク


日向子: 早く食べろ!!!!


守里: 分かってるって笑、バクバク


日向子: ってか、また変なことに巻き込まれたの?


守里: まぁそうだよ。あの白仮面のやつ。


日向子: あぁ!!やっと解決できた?!!!


守里: うん、なんとか。


日向子: やったね!!!


バチコン!!!!!


守里: グハッ!!



日向子に肩を叩かれる守里。



奈々未: 守里君、大変笑


美月: 朝から6発か笑


日向子: 美咲ちゃんにも伝えなきゃ!!


守里: だな。頼んだよ、日向子。


日向子: まっかせなさーーい!!


蓮花: だったら、蓮花も鴨田君に伝えた方が良い?


守里: う~ん、一応僕の方からも連絡はするけど…そうだね、蓮花からも言ってあげたら?笑


蓮花: 分かった!!


日向子: 蓮花ちゃん!!一緒に報告頑張ろう!!!


蓮花: はい!!!


奈々未: なに?笑、報告頑張るって。


結真: いつもの2人のテンションよ笑


奈々未: そうなんだ笑


守里: ほんと朝から、災難だ…


美月: って守里!!!


日向子: 早く!!!!


美月 日向子: しなさーーーーーい!!!!!


守里: はいはい笑



こうして、2人に急かされながら、準備を終え、守里達は学校に向かった。


◇◇◇


学校

教室



春時: 今回は中々酷いな笑


飛香: 確かに笑


守里: 相手が随分と強かったんだって。



教室に入った瞬間、春時と飛香に大笑いされた守里。



美月: 昨日の夜に家から抜け出して、喧嘩してきたんだよ!


春時: へぇ。例の事件を解決してきたのか。


守里: うん。もうこれで、ここの周りを警察が動き回ることもないし、風紀委員の仕事も落ち着く。


飛香: ここ1ヶ月ぐらい、ずっと大変だったもんね。


守里: やっとゆっくりできる。


春時: 良かったな。


飛香: でも、あと少ししたら期末があるから、別の意味で忙しくなるよ笑


美月: っ!!!!き、期末…?


守里: あ…


春時: 美月が思考停止モードに入った笑


飛香: 今回はどうするの?


守里: どうするって?


飛香: 誰が誰に教えるの?


守里: そうだな…


春時: スマンが、俺は自分の勉強に集中したい。


守里: うん、分かった。


飛香: 中間は結構ヤバかったんでしょ?


春時: おう…じいちゃんにも怒られた。


守里: 笑、そっか。


飛香: あの優しいお爺さんが怒るって…


守里: 多分だけど、美月は面倒見なくても良さそうなんだよな。


飛香: 中間の成績良かったもんね。


美月: はっ!!


守里: あ、戻ってきた。


飛香: 美月はさ、もう勉強が苦手っていうわけでもないんだから、そんな状態にならなくても良いんじゃない?


美月: ?


守里: 期末。


美月: っ!!


守里: 美月は大丈夫。


美月: …ハァハァ…危ない、また思考が停止するところだった…


飛香: 笑


守里: この前の中間は良かったんだから、テストって聞いても問題ないんじゃないの?


美月: まだ、昔の名残が残ってて…


春時: それは、早めに払拭しないとだな笑


美月: うん。


守里: それでなんだけど、今回の期末は勉強教えなくて良いよね?


美月: え…


飛香: 美月なら大丈夫だって、このままいけば、30位以内ぐらいに入り込めそうだし。


美月: わ、分かった…(守里に勉強教えてもらいたかったな…)


春時: 俺も頑張らないと!!


飛香: 日向子も祐希も調子良いみたいだから、負けないようにね笑


春時: あの2人に負けるのは、ホントにマズイから。


守里: 笑、中間の感じからして、1年生はかっきーがいれば、なんとかなりそうだったから、期末はかっきーに任せようかな。


飛香: うん。あの子教えるの上手だったし。


守里: ってことで、日向子と祐希のどっちを担当するか決めようか。


飛香: …うん。


守里: じゃんけん?


飛香: 分かった。



そう言って飛香は、自身の手に力を込める。

守里も右手に祈りを込める。



春時: よし、勝ったら日向子、負けたら祐希。準備は良いか?


飛香: うん。


守里: おう。


美月: …



守里と飛香の周りに緊張感が漂う。



春時: 最初はグー!!


守里: …


飛香: …


春時: じゃんけん!!!



守里は飛香の手を見る。


あの手の形からして、出すのはチョキか…

ならグーだ!!!



飛香: ニヤリ


春時: ポン!!!!


飛香: …


守里: っ!!!!!



守里はグーを出したのに対し、飛香はパーを出した。



春時: 飛香の勝利!!!!!


飛香: 笑、これで日向子は私が教えるから、祐希は頼んだよ。


守里: …分かった。


美月: え、そんなに気合い入れてやるもんなの?


春時: 中学の頃から、こんな感じだよ。


美月: へぇ~


◇◇◇◇


放課後


風紀委員室


ガラガラ



守里 美月: 失礼します。


若月: おう、梅から聞いてた通り、守里はボロボロだな笑


守里: 結構やられました笑


若月: まぁまぁ強かったもんな笑


美月: え、若月さんも行ったんですか?昨日。


若月: うん。葵波と愛衣もね。


守里: 先輩方は怪我はなかったんですか?


若月: もちろんだ。


守里: 流石です笑


美月: 香蓮は大丈夫?


梅澤: あぁ、問題ない。


美月: ほんと、ありがとうね。守里を助けてくれて。


梅澤: え、いや。


美月: ほら、守里も。


守里: うん。香蓮、昨日はありがとう。


梅澤: それはこっちのセリフだ。守里のおかげで、私はこんなもんで済んだし、敵も捕まえられたんだから。


美月: ?


梅澤: 聞いてないのか?美月。


美月: 私は香蓮が敵を倒したって聞いたけど。


梅澤: 笑、それは違うぞ。確かに最初は、守里と一緒に戦ったけど、最終的に倒したのは守里だ。


美月: え、そうなの?守里。


守里: う、うん。まぁ。


若月: ほう…


梅澤: だから、お礼を言うのはこっちだ。ありがとう。


守里: いやいや。


若月: 何いつまでもお礼を言い合ってんの笑。さっさと見回りに行ってこい。


守里: 笑、そうですね。


美月: じゃあ、いってきます。


梅澤: いってきます。



ガラガラ



若月: 梅もホント丸くなったな笑



先程の守里達のやり取りを思い出しながら、微笑む若月。



若月: にしても、守里が敵を倒したのか…警察が手も足も出なかったということは、少なくとも葵波達が相手した奴と同じぐらい強かったと思うんだが…なぁちゃんに報告だな。


◇◇◇


校外



美月: まさか、守里が敵を倒してたとは。


梅澤: あの時の守里は、本当に強かったんだぞ。


守里: やめてよ。ちょっと恥ずいじゃん笑


美月: 守里のカッコいいエピソード聞きたいな~笑


梅澤: 強烈なのを食らって、私は立てなかったんだが、守里が1人で敵の前に立ちはだかってな、俺が止めるって言ったんだ。


美月: 守里がそんなことをニヤニヤ



美月は守里を見る。



守里: …


梅澤: それで、敵と殴り合って、俺の大切なものに手を出すなって言って、ぶっ倒したんだ。


美月: へぇ~って、さっきから俺って言ってるけど…


梅澤: おう。その時は性格が変わったみたいだったんだぜ笑。まぁ喧嘩中にそうなる奴は、結構いるが。


美月: 守里はその、喧嘩中に性格が変わっちゃうタイプなんだね笑



再び美月が守里を見る。



守里: ほら、見回りちゃんとしないと、若月さんに怒られるよ!


梅澤: 大丈夫だって笑


美月: そうだそうだ笑


守里: はぁ…


美月: あ、今日はカフェに寄るね。


守里: え?


美月: 朝から奈々未さんに言われたの。


守里: マジ?


美月: うん。香蓮も大丈夫?


梅澤: まぁ…


美月: 店長さんが、挑戦を待つって言ってたらしいよ。


梅澤: なに?


美月: 行くでしょ?


梅澤: もちろんだ!!


守里: 良かったじゃん、香蓮。御三家に会えるよ。


梅澤: あ、そうだった。


守里: 握手でもしてもらえば?笑


梅澤: お、おう…



梅澤は露骨に緊張し始める。



美月: どういうこと?


守里: 香蓮は御三家のファンなんだって。


美月: ってことは、お姉ちゃんも?


守里: うん。


美月: へぇ笑



そうして、3人はカフェBINGO!へ向かった。




to be continued




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