ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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閑章2

第122話「美月の誕生日会 Last part」

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美月の誕生日会兼お食事会は続く。

初めにテーブルに置いてあった料理を、あらかた食べ終わり、守里達は、後半分の料理をテーブルの上に置いて行く。



守里: 後半分持ってきたぞ。


祐希: あ!ピザがある!!


春時: 祐希、独占は…


祐希: 分かってるって!


守里: 祐希から遠いところに置くから。


祐希: え~


飛香: その代わりに、このロシアン寿司置いとく笑


祐希: な、なに…


飛香: 頑張って、食べてね笑


珠美: みんな~ここに置くよ。


柿谷: ありがと!たまちゃん!


珠美: いえいえ。


菊山: エビチリと麻婆豆腐!


柿谷: エビ!!


紗耶: かっきーの食いつきがすごい…


桜: エビ好きだもんね、かっきー。


珠美: そうなんだ!


結真: 梅ちゃん、まだいける?


梅澤: し、白城さん!//


結真: 笑、そろそろ慣れてよ。


梅澤: い、いえ…


結真: それに、ここには白城さんが4人もいるんだから、結真って呼んでよ。


梅澤: が、頑張ります!


蓮花: 梅澤さん笑、可愛い。


美月: でしょ笑


梅澤: 美月、うるさい。


美月: なんだと~


結真: 笑、梅ちゃん、いっぱい食べてね。


梅澤: は、はい!


蓮花: (対応の差…)


守里: おい、日向子。まだテーブルにも置いてない皿から、ピザを取っていくな。


日向子: え~良いじゃん!どうせ、私のお腹の中に入るんだし。


守里: そんな焦らなくても…


日向子: あ!もしかして、守里も食べたいんだろ~


守里: 確かにそうだけどさ。


日向子: じゃあ、口開けて!


守里: え?うん。あ~


日向子: はい、どうぞ。



守里の開けた口に、日向子が手に持つピザを突っ込む。



守里: パク…ありがとう、日向子。


日向子: 笑、どういたしまして!!


紗耶: なっ!!


珠美: !!!!


飛香: …


蓮花: ズルい!!


美月: な、ななな、何をやってるのかな!!守里!!!


守里: 何ってなに?


日向子: このピザおいしいよね~


守里: うん。ほら、ここに置くから、もう取って良いぞ。


日向子: はーい!!



そうして守里と日向子は、何事も無かったかのように、自分の席に着く。



梅澤: 笑(強敵だな…美月。)


春時: (ほんと、アイツらは…)


祐希: あ、かっきー、この寿司いる?


柿谷: え?ありがとうございます!


菊山: 一応、気をつけなよボソッ


柿谷: 分かってるってボソッ


守里: なんで、みんなして立ってるんだよ。食べないの?


飛香: 食べるわよ。


結真: 笑(あらあら、みんな揃って嫉妬しちゃって。)


美月: クッ(日向子、やっぱり強い!)


紗耶: (日向子先輩、羨ましい…)


珠美: (珠美だって…)


蓮花: ねぇねぇ!お兄ちゃん!!これあげる!!



そう言って蓮花が、フォークで巻き取ったナポリタンを、守里の口に持っていく。



守里: え?い、いや…



蓮花が先陣を切ったが、守里は戸惑う。



蓮花: 蓮花のも食べてよ!!ウルウル


結真: 守里…



守里は蓮花と結真の表情を見て…



守里: あ、ありがとう…パク


蓮花: やった!!!ニヤニヤ


結真: 笑


飛香: …///


紗耶: (紗耶にはまだ…)


美月: 私だって!!!


珠美: (アタックしなきゃ!!)



蓮花に続き、美月と珠美が、守里にあーんを仕掛ける。



守里: な、なに、2人とも…


美月: 食べて!!


珠美: 守里先輩!お口を開けてください!!


守里: さ、さすがに…


美月: 日向子と蓮花のが食べられて、私のが食べられないっていうの?!


珠美: 先輩!!


守里: …



ど、どうしよう…



結真: はい、そろそろ終わり。2人とも落ち着いて。



結真が止めに入る。



美月: …はーい。


珠美: す、すみません!


結真: 笑、大丈夫よ。みんなで仲良く食べましょう!


守里: ふぅ…



急にどうしたんだ、2人は。



飛香: …全く。



守里の隣で飛香がつぶやく。



守里: なに?飛香。


飛香: いや、なんでもないよ。


守里: そう。春時、その春巻き取ってもらっていい?


春時: おう!ほらよ。


守里: ありがとう。飛香もいる?


飛香: うん、いる。


守里: はい、どうぞ。


飛香: ありがとう。


桜: モグモグ…


柿谷: さくちゃん、なんか木の棒の数が…


菊山: まさか、それ全部みたらし団子?


桜: い、いや、違うよ…あ、焼き鳥も…モグモグ


珠美: さくちゃん!焼き鳥おいしかった?!


桜: う、うん…


珠美: 良かった~持ってきた甲斐があったよ!!


桜: …


紗耶: これ、たまちゃんが持ってきたの?


珠美: うん!店長から貰ってきたんだ!


柿谷: へぇ~


菊山: たまちゃん!ナイス!!


紗耶: さすが、たまちゃん!


珠美: ポンポンポーン!


紗耶: う…


蓮花: そのまま返すんですよボソッ



すぐさま蓮花が紗耶に耳打ちする。



紗耶: ぽ、ポンポンポーン!


珠美: 笑、イェーイ!!


蓮花: たまちゃん!イェーイ!!


紗耶: (あ、良かった。大丈夫みたい…蓮花ちゃん、ありがとう!)


菊山: (セーフ…)


柿谷: (私、分からなかった…)


桜: (みたらし団子、おいしい…)


梅澤: (道理で、この焼き鳥も美味いわけだ…あの店長さんが作ったんなら…)


美月: どう?香蓮。


梅澤: ん?楽しいよ。


美月: そっか笑


梅澤: にしても、大変だな笑


美月: 何が?


梅澤: 頑張れよ笑ボソッ



一瞬、日向子に視線を向けた後、梅澤は美月に笑いかける。


その意味に気づいた美月は…



美月: うん…頑張る。絶対に負けない!


日向子: 何に負けないの?!


美月: あ、いや、17歳のプレッシャーに負けないぞ!!って思って。


梅澤: 笑(いや、どういう言い訳笑。17歳のプレッシャーってなんだよ。)


日向子: そうなんだ!!美月ちゃん!頑張って!!


美月: うん!!


梅澤: 笑(分かり合えたんかい。)



と、梅澤がピザを食べながら笑っていると…



日向子: やっぱり、梅ちゃんの笑った顔、可愛いよね!!


梅澤: なっ!//


美月: マジでそれ!


日向子: 美人でスタイルも良くて、食べる姿も可愛いなんて、最強だよ!!


美月: 香蓮は最強!!


梅澤: お前ら止めろって///


日向子: そういう照れるところも!


美月: 可愛い!!!


梅澤: 止めてって言ってるでしょ///!!!


日向子: 笑


美月: 笑


結真: (みんな、良いな~)


守里: 結真姉さん!このお寿司いるでしょ?祐希が大量わさび入り食べたから、もう大丈夫だよ!


祐希: み、水~


美月: ほら、祐希!


飛香: こういうのは、こうするんだよ。ゴクゴク


祐希: あ~


春時: 祐希、無念…


日向子: 結真さん!!このポテトサラダも!


結真: 笑、もちろん!!


◇◇◇


その後も、楽しくワイワイと喋りながら、後半の料理を食べ終わった後は、全員でケーキを食べ…



美月: みんな、今日は本当にありがとう!!おかげで、最高の思い出になったよ!!



という、美月の一言で、誕生日会はお開きとなり…



守里: じゃあ、僕はみんなを駅前まで送っていくから。


結真: うん。



ガチャ


こうして、家の中には、白城家の4姉妹だけがいる状態になった。



結真: みんなが手伝ってくれたから、特に片付けるものもないわね。


桜: うん。なんなら、みんなが来る前よりも綺麗になったぐらい笑


蓮花: 確かに笑


美月: あ~楽しかった!!


結真: 笑、良かったわね。美月。


蓮花: 蓮花も楽しかったよ!!


桜: さくも。


結真: 私も、みんなとお話できて楽しかった。


美月: 香蓮との話も、盛り上がってたもんね。


桜: あれは、盛り上がってたというか、梅澤先輩が照れまくちゃって、大声になってただけだと思う…


結真: 笑、最後まで慣れてくれなかったんだよな~


美月: 中学生の頃からの憧れの人らしいから。


蓮花: お姉ちゃんが、憧れの人か。


結真: 嬉しい笑


桜: たまちゃんも、みんなと仲良くできてて、良かった。


美月: そうだね。あんまり他の子と面識が無かった2人が、楽しそうにお喋りしてたから安心したよ。


結真: 今日の美月のお誕生日会きっかけで、これからもみんなが仲良くできたら良いな。


蓮花: うん!


桜: 学校でもたまちゃんと話したい…


美月: あ!みんなから貰ったプレゼント開けよう!!


結真: 笑、自分の部屋で開けてきたら?


美月: そうする!!



美月はもらったプレゼントを持って、自分の部屋に走り込んだ。



結真: ほんと、美月が笑顔で楽しそうにしてて…良かった。


桜: うん…改めて、こっちに来て正解だったね。


蓮花: というか、お兄ちゃんと家族になったおかげだよね?全部。


結真: そうね笑、守里のおかげだもん。美月が笑顔になったのも、自分を出せるようになったのも。


蓮花: やっぱりお兄ちゃんは最高!!


桜: 笑


結真: よし、守里が帰ってくる前に、晩ご飯の用意を…って、晩ご飯いる?笑


桜: いらないかな笑。さすがにお腹いっぱい。


蓮花: 蓮花も、もう食べれない。


結真: だよね笑


◈◈◈


美月の部屋



美月: 日向子のプレゼントは…可愛い!!クマのぬいぐるみだ!!



床に座って、みんなからもらったプレゼントを開封している美月。



美月: ベッドの上に置いとこう…じゃあ、最後のは…



美月は最後のプレゼントに手を伸ばす。



美月: 守里…どんなプレゼントなんだろう…



飛香からは目薬、珠美ちゃんからはキーホルダー。

やんちゃんが靴下で、かっきーはハンカチ。

さぁちゃんはゲームで使えるフィギュア、蓮花はチョコ、春時がラスク、桜はみたらし団子、それでお姉ちゃんが香水。

祐希が安眠枕、香蓮はお洋服。


う~ん…そうだな…


予想はお菓子!



美月: 開封!!



美月は守里からのプレゼントを開ける。



美月: こ、これは…腹巻き?



守里からのプレゼントは、可愛らしい腹巻きだった。



美月: ん?下に紙が…なんだろう…



その紙には、美月に向けたメッセージが書かれていた。



「美月へ。美月は寝相が悪いせいか、いつもお腹が見えてる状態で寝ているので、お腹が冷えないように腹巻きをプレゼントします。風邪ひかないでね。守里より。」



美月: 守里…ありがとう!!!



この腹巻き、毎日つけて寝よう!!!


そう1人で決心した美月であった。




to be continued
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