ただ守りたい…〜大事な人を守るには、金と権力と腕っ節…あと諦めない心が必要です〜

ドラると

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第6章 修学旅行編

第209話「修学旅行の最後」

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日向子: はっ!!!!陽芽叶ちゃん!!!!


陽芽叶: やっと思い出してくれた?


日向子: おかえり!!!陽芽叶ちゃん!!!


ギュッ!!


陽芽叶: ただいま笑、日向子。


飛香: えっと…どういうこと?


美月: 守里、教えて。


守里: あぁ、それは…



5班と3班が一緒に行動しているところで、日向子を見つけた2人はすぐに合流し、守里が昔話をして、日向子に陽芽叶のことを思い出させた。

そして、陽芽叶のことを思い出した日向子は、守里の時と同じように、陽芽叶を強く抱き締めたのだった。


一方で、守里は状況が掴めていない美月達に、自分と日向子、そして陽芽叶が、小さい頃よく一緒に遊んでいた大親友だったことを伝える。



春時: へぇ~そうだったのか…(おいおい、この後に及んで、まだ隠し事が?)



という春時の視線を受け、守里は…



守里: ついさっき、僕も思い出したんだよ。自分でもなんで忘れてたのか、分からないくらいなんだけどね笑


春時: なるほど。


川嶋: そんな偶然があるんだね。


東野: 偶然って言うか、運命だったんじゃない?笑


秋吉: あ、それ、みなみも話聞いてて思った!


3班男子1: もうすげぇよ、守里。


3班男子2: まさに、物語の主人公だね。


守里: そんなんじゃないって笑


飛香: 陽芽叶が…守里の大親友…


美月: 昔の守里を知ってる…


飛香 美月: (むちゃくちゃな強敵じゃねぇか!!!)


東野: (って、飛香と美月は思ってるんだろうな~笑)


川嶋: 驚くのも無理ないけど、さすがに驚き過ぎじゃない?2人とも。


春時: いや、2人はまた別の驚きだと思うぞ。思ってた以上にライバルが強かった、みたいな笑


川嶋: ……あぁ笑、そういう事ね。


美月: (ただでさえ、強敵だった陽芽叶が、守里の小さい頃の大親友?!)


飛香: (日向子と同じく、私の知らない頃の守里を知ってる…)


日向子: いや~懐かしいよ!あの頃が!


陽芽叶: 笑、僕の家で遊んだことも思い出した?


日向子: もっちろん!!


3班男子1: は、はあぁぁ!!……ま、まさか伊藤さん…


3班男子2: みたいだね笑


3班男子1: ボクっ娘…


飛香 美月: (しかも個性マシマシ!!)


東野: (って、2人は思ってるんだろうな~ボクっ娘…可愛い笑)


春時: あー、それで守里は今朝、あんな反応をしてたのか。


守里: うん。陽芽叶が昨日、僕って言ってるのを聞いてて、それで引っかかってたんだ。


春時: ふ~ん。


川嶋: 今朝ってなんのことなの?


3班男子2: 今朝、多分川嶋さんが寝てる頃かな笑。その頃に、守里と灰崎君の好きなタイプを聞いてたんだ。


美月 飛香: っ!!!


春時: おいおい笑


川嶋: なんか一言、余計な気がするけど…


秋吉: まぁまぁ笑。それだけ仲良くなった証拠だよ!


川嶋: そういうことにしとくか…


美月: ねぇ、ちょっと話を聞かせてもらっても良いかな?


飛香: 良いかなっていうか、全部言え。


3班男子2: 痛いって笑



口を滑らした3班男子2の肩をものすごい力で掴み、守里から離れた2人は、血気迫る目で、その時の話をしろと詰め寄る。



春時: 笑、2人とも落ち着け。大した情報ないから。


美月: でも、守里の好きなタイプは気になる…


飛香: うんうん…


春時: 残念ながら、まともな回答は得られなかったんだよ。予想通りね笑


美月: な~んだ。ごめんね、強めに引っ張っちゃって。


飛香: ごめん。


3班男子2: 笑、いーえ。2人の守里への想いが、どれだけ強いのかが、改めてよく伝わったよ。


美月: でしょ?笑


飛香: ///フンッ…


日向子: ねぇ!2人とも!何やってるの?!!一緒に行こうよ!!


陽芽叶: そうだよ!一緒に仲良くやろうよ!!ニヤッ



そう叫ぶ2人を見る美月と飛香。



美月: ねぇ飛香。


飛香: なに?


美月: 今さっきの陽芽叶の言葉と表情、どう思う?


飛香: それは、当然…


美月 飛香: 煽ってんな。


春時: (おぉっとバチバチだな笑)


3班男子2: (怖い怖い…これを知らずに中心にいる守里が、もはや気の毒だ笑)


守里: さっ、行こう。


日向子: おー!!!


陽芽叶: うん!!チラッ


美月: はーい笑チラッ


飛香: …チラッ


東野: 祐希、歩いて。


祐希: う~ん…眠い…


秋吉: 頑張って!


川嶋: 起きなさい!祐希!!


春時: ほら、俺らも行こうぜ。


3班男子1: ボクっ娘…現実にいたとは…


3班男子2: お前は、梅澤さんじゃないのか笑



と、1組の3班と5班は一緒に、延暦寺を回り出した。




4時間後…


京都駅



剣崎: よし!みんな、忘れ物はないね?!


「…はい!!」


剣崎: うん。じゃあそろそろ出発になります!



比叡山を後にした守里達は、京都駅に戻り、お土産を買ったり、トイレに行ったりなど、色々としてから、東京へ帰る新幹線に乗り込んだ。



美月: とうとう修学旅行も終わりか~


守里: あっという間だったね笑


陽芽叶: うん。ちなみに守里はさ、何が1番印象に残ってる?あ、もちろん例の出来事は除いてね笑


守里: 笑、う~ん、やっぱり…渡月橋かな。めちゃくちゃ綺麗だったし。


陽芽叶: へぇ~そっか。


美月: 陽芽叶は?


陽芽叶: 私は肝試しかな。守里がカッコよかった!


守里: そう?ありがと笑


美月: ム…


陽芽叶: 美月は?笑


美月: …八坂神社。


守里: 美月が美容水を頭から被ろうとした時は、びっくりしたよ笑


陽芽叶: ほんとそれ笑


美月: 笑、どう?綺麗になった?!守里。


守里: そうだな~元から綺麗だから、よく分かんないや。帰って、結真姉さん達に聞いてみたら?


美月: 元から綺麗///…笑、そうしてみる!


陽芽叶: 守里!私は?


守里: 陽芽叶も可愛いよ笑


陽芽叶: もう!普通にそういうこと言うんだから///


守里: え?


川嶋: ほんとになんというか、守里って…


春時: 修学旅行でよく分かったと思うけど、守里は…


川嶋: こういうヤツだから、でしょ?笑


春時: あぁ笑


祐希: zzzz…お土産…八つ橋……食べる……zzzz



そんな守里達の前方の席では…



日向子: ねぇねぇ!トランプしよ!!!


秋吉: 良いね!


飛香: うん…(クッ、2人とも楽しそうにしやがって…)


東野: 飛香笑、後ろ覗かない。


3班男子1: はぁ…結局、梅澤さんとお近付きになれなかった…


3班男子2: まだまだ帰ってからも、チャンスはあるでしょ笑



さらに、守里達が乗る車両の後方の車両では…



鹿川: ツチノコ見つけられなかった…京都にはいると思ったのに…


西条: まぁまぁ、そんな落ち込まないの。東京にいるかもしれないし。


鹿川: そうだよね!!さすが美咲ちゃん!!


西条: う、うん…(なんか慣れちゃったというかなんというか…もしかして私、おバカの相手するの得意?)




4組女子1: ねぇ桃子ちゃん!今度遊びに行こうよ!


倉田: えっと、予定が空いてれば…


4組女子2: 桃子ちゃんは、どんな所に行きたい?


倉田: 楽しいところであれば、どこでも…


4組男子1: なぁ、倉田さんって可愛いよな…


4組男子2: 確かに……だが、触れちゃいけない花…だな。


4組男子3: あぁ。高嶺の花ってヤツだ。


4組男子全員: 「うん…」




灰崎: 梅澤さんって、特攻服とか持ってたりするの?


梅澤: 特服?あぁ。家にあるぞ。


灰崎: へぇ~今度見せてよ。


梅澤: …機会があればな。


灰崎: 笑、ありがとう。


6組全員: 「(仲良くなってる…)」




そのまた後方の車両では…



森田: 京都ともお別れか…


矢口: なんだ寂しいのか?笑


森田: いや、今日の夜のことがな。


矢口: 気にしてもしゃあないさ。


森田: 笑、そうだな。あの人達に任せよう。そろそろこっちに着くみたいだし。


矢口: あぁ。


森田: 俺らは、坊ちゃんの護衛に集中だ。


矢口: 坊ちゃんの声はちゃんと聞こえてるぞ。


森田: おう、こっちもだ。坊ちゃんには悪いが、向こうでの会議が終わるまでは、我慢してもらおう。


矢口: 新幹線で何か起こるとも思えんが…


森田: そういう油断が、危険に繋がるんだ。気を引き締めるぞ。


矢口: おう。最後の護衛任務かもしれないしな。


森田: …


矢口: ってか森田、お土産は?


森田: …ちゃんと持ってる。


矢口: あっそ笑




こうして、伊衛能高校2年生と先生達、そして防衛団の2人は、京都を発ち、東京へと帰ったのだった。



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