異世界召喚された回復術士のおっさんは勇者パーティから追い出されたので子どもの姿で旅をするそうです

かものはし

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パルメティの街

バレました

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 生真面目で実直な騎士であるエミリア。一見堅物そうな見た目に反し、そのおっぱいのなんと柔らかなことか。
 顔を挟んだままついついもみもみしてしまうのも致し方ない、致し方ないのである。
 アカネにもルカにも備わっていない大きさと揉み心地に酔いしれていると、次第に直接触れてみたいという欲望が芽生えてくるのも、致し方なし。
 だがしかし流石にそのような欲望を騎士様相手に、加えて眠りに落ちている女性に対して行えるはずもない。
 欲望はどうにか胸に仕舞い込んだまま、おっぱいを揉み続けるという軽めの欲求だけは叶え続けるホイムであった。

「気持ちいいか?」
「めっちゃ気持ちいいよぉ」

 そう訊かれたので素直に答えたホイムはにやけた表情でエミリアの顔を見上げた。

「ほあぁッ――」

 次の瞬間には息を呑んだホイムの顔が青白く凍りついていた。

「……」

 寝ぼけ眼で黙ってホイムを見つめるエミリアに対し、ホイムは硬直したまま動けないでいた。そもそも体を抱きしめられているので逃れようもないのだが、そのせいで余計に居た堪れなくなり消えてしまいたい衝動に駆られていた。
 叱責された方がマシと思えるくらいの沈黙が続き息をするのも忘れてしまうような緊張感に苛まれる中、ホイムに向けられたのは見たこともない無邪気なエミリアの笑顔だった。

「んふふぅ、いいぞ。もっと揉むといい」

 ぎゅううぅ。
 まるで小動物を抱いて愛でる可愛がりよう。ホイムがエミリアに持つイメージからは想像もできない反応を示され、いささか混乱してしまっていた。

「んぬぐぐぐっ……」

 おっぱいの谷間に溺れるホイムはもぞもぞ動いてどうにか顔を上に出し、ふにゃっとした笑顔のエミリアに不安を覚えながら訊ねる。

「え、エミリアさん……? なんでこんな積極的な……?」

 エッチなのはいけないと思いますと注意するどころか勧めてくるとはこのホイムの目を持ってしても読めなかったことである。

「それはなぁ……さっき女神様からお告げがあってなぁ……」

 嫌な予感しかしない。
 ホイムは背筋が薄ら寒くなるのを感じた。

「ホイムはね……欲望を叶えると本当に相手の女性を強くするのだって……フォト様がわざわざ、教えてくれたのだぁ」
「あんのギャル駄女神はエミリアさんに何吹き込んで……」

 悪態を吐くホイムであったが、そんなことはお構いなしに今宵のエミリアは強引にすり寄ってくる。

「ちょ、ちょっと変ですよ!」
「どこが?」
「すごく積極的と言いますか……て、貞操を大事にする騎士団ですよね!?」

 退団するまでは清純でいなくてはならないと教えたのはエミリア本人である。だというのに自分から進んで不埒な行為に及ぼうとすることがホイムには信じられないでいた。
 その理由は、頬を染めて笑みを浮かべるエミリアが自ら教えてくれた。

「だいじょうぶだいじょーぶ。女神様言ってた……夢の中でもちゃあんと効果があるって」

 そこでホイムはピンと来た。
 普段と違う彼女の態度や積極性も、全てあの邪し……女神様に洗の……誤解を植えつけられてのものであるのだと。
 さっき会った女神がお仕事モードだったのは民の祈りや願いを聞くためだと言っていたが、その中にはエミリアも含まれていた……もしくは初めから彼女にあれやこれや吹き込むのが目的だったのかもしれない。

(あの邪悪な女神ならやりかねない……!)

 そう思わせるだけの積み重ねがホイムとフォトの間にはしっかりと築かれていたのでした。

「ち、違いますこれは現じつぅむぐ」

 女神に騙されているとホイムが教えるより先に、夢見心地のエミリアがホイムを一層強く抱き寄せて、口の周りをぺろぺろと犬のように舐め回す。
 このままでは理性が保たないと思ったホイムは、どうにか彼女を説得しようと試みる。

「やっぱり駄目です! いくら夢の中でも、エミリアさんを穢すなんて無理です!」

 聖華騎士団筆頭騎士であることに誇りを持つエミリアなら、やはり操を守ることを貫くとホイムは信じた。
 そこへ訴えかけることがエミリアを止める最良の手段であるはずであり、目論見通りに功を奏し実際に彼女の手は止まった。
 だがそれは次なる誘いへの第一歩であったのだ。

「……私にはあの二人のようにしてはくれないのか?」

 それがアカネとルカを指していると理解したホイムはすぐに言い訳をする。

「二人とエミリアさんでは立場が違うじゃないですか? 貴女は騎士を辞めるその日まで綺麗でいないと」
「そう……」

 納得してくれたのかと思いきや、しゅんとした様子でエミリアは小声で呟く。

「そうか……所詮私なんてあの二人ほど色気もなければ知識もないもんな……ホイムの眼鏡に叶うような女じゃないもんな……」

 落ち込んで悲しそうな姿に、思わずホイムの庇護欲がくすぐらせそうになった。
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