2 / 17
END? no,2
しおりを挟む
また目が覚めた感覚があった。
同じ場所だろうか。だが暗すぎる。
その暗さは明かり足りないものではなく、"物質的なもの"の暗さだった。
まだ見える壁にスイッチがあるのが救いだろうか。
なんのスイッチかも考えずつける。
電気照明のスイッチだ。眩しい。
やはり同じ場所だった。
新たに、廊下突き当たりに階段があるのも見えた。
声を出していいのかも分からず、そっと右のドアを開け、照明をつけた。
既にスイッチの位置を知っているように。
この部屋は広い。リビングルームだろう。
大きめのシャンデリアに照らされた部屋には食卓があった。
おかしい。
ずっと生き物の気配が全くしない上、物音も僕以外はない。
しかしテーブルには食べ物が幾つも残っていた。
食べかけで、今にも食事がされているように。
人が消えた?
ありえない。
何があった?
僕は何も知らない。
逆にテーブル以外の家具が見当たらない。
カーペットとテーブルと食べ物。
殺風景過ぎる。
奥にもう1つドアがあるのを知った。
そこまで何かのあとが続いている。
嫌な予感がした。
不吉な色だった。
濃くして鮮やかな緋。
少し鉄臭く揺れている。
半ば固形と化しているーーー
血だった。嫌な予感は当たった。
どう見ても血だった。
ドアの前ではなく、ドアの中まで続いているらしい。
逃げ出したかった。
しかし今、恐怖程意味がなく不必要なものはない。
運悪く、鍵は掛かっていなかった。ノブが軽く回る。
その部屋は蝋燭のような灯りで照らされていた。かなり暗い。
目の前のものに目を凝らすと、一瞬で暗闇に目が慣れた気がした。
台にのった肉の塊だった。
まだ血が滴っている。
その横には血がこびり付いた肉切り包丁と、朱い欠片の付いたハンマーが置いてあった。
その時、麻痺していた感覚神経が急激に目を覚まし、死臭が鼻を突く。
同時に電気照明がつき、目が眩んだ。
時間の1秒も目はやられてなかった。
だが、そこには何も無くなっていた。
変な感触に気が付き手を見ると血に染まっていて、先の肉切り包丁を持っている。
後ろから性別も年齢も分からないような嗤い声が聞こえ、何かが首にあたった。
冷たく、鋭く、滑りのいい金属だった。いつの間にか手にしていた肉切り包丁がない。
心地悪い死に際を感じたような気がして、目の前が黒くなった。
同じ場所だろうか。だが暗すぎる。
その暗さは明かり足りないものではなく、"物質的なもの"の暗さだった。
まだ見える壁にスイッチがあるのが救いだろうか。
なんのスイッチかも考えずつける。
電気照明のスイッチだ。眩しい。
やはり同じ場所だった。
新たに、廊下突き当たりに階段があるのも見えた。
声を出していいのかも分からず、そっと右のドアを開け、照明をつけた。
既にスイッチの位置を知っているように。
この部屋は広い。リビングルームだろう。
大きめのシャンデリアに照らされた部屋には食卓があった。
おかしい。
ずっと生き物の気配が全くしない上、物音も僕以外はない。
しかしテーブルには食べ物が幾つも残っていた。
食べかけで、今にも食事がされているように。
人が消えた?
ありえない。
何があった?
僕は何も知らない。
逆にテーブル以外の家具が見当たらない。
カーペットとテーブルと食べ物。
殺風景過ぎる。
奥にもう1つドアがあるのを知った。
そこまで何かのあとが続いている。
嫌な予感がした。
不吉な色だった。
濃くして鮮やかな緋。
少し鉄臭く揺れている。
半ば固形と化しているーーー
血だった。嫌な予感は当たった。
どう見ても血だった。
ドアの前ではなく、ドアの中まで続いているらしい。
逃げ出したかった。
しかし今、恐怖程意味がなく不必要なものはない。
運悪く、鍵は掛かっていなかった。ノブが軽く回る。
その部屋は蝋燭のような灯りで照らされていた。かなり暗い。
目の前のものに目を凝らすと、一瞬で暗闇に目が慣れた気がした。
台にのった肉の塊だった。
まだ血が滴っている。
その横には血がこびり付いた肉切り包丁と、朱い欠片の付いたハンマーが置いてあった。
その時、麻痺していた感覚神経が急激に目を覚まし、死臭が鼻を突く。
同時に電気照明がつき、目が眩んだ。
時間の1秒も目はやられてなかった。
だが、そこには何も無くなっていた。
変な感触に気が付き手を見ると血に染まっていて、先の肉切り包丁を持っている。
後ろから性別も年齢も分からないような嗤い声が聞こえ、何かが首にあたった。
冷たく、鋭く、滑りのいい金属だった。いつの間にか手にしていた肉切り包丁がない。
心地悪い死に際を感じたような気がして、目の前が黒くなった。
0
あなたにおすすめの小説
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる